詩人:壬治 | [投票][編集] |
とり憑かれた夢なんてもう見たくないんだ
だけど寝ても覚めてもおかしな感覚
儀式みたいだった「チェシャ猫の月の夜」
不穏な空気に包まれたまんまで
妄想たぐりよせたら自分がどっか消えた
知らないフリは得意だから静かに目を閉じた
良心って言葉の意味・・まだ咀嚼中
泣いた理由もうまく説明できない
詩人:壬治 | [投票][編集] |
恋でも愛でもかまわない
惚れた腫れたのくりかえし
この先にもまだ続く人生と運命
次こそはって思いながらも流される
あの日からずっと休みなく
走らせたまま柵の中
どこか遠い場所へ
溶けて消えてなくなった
とてもあっけない終わり
過去の上澄みだけ掬っても
自分以外に自分は語れない
気取った形や角ばる形
夜の星さえ凍えるよな台詞
その刺にやられて傷つく前に
ぼくはあなたを殺すかもしれない
きっとね自由になりたいって
純粋にそう思っていた
ただそれだけの日々
強くなりたいって気持ちが
体を追い越してしまった
ただそれだけの罪
詩人:壬治 | [投票][編集] |
開いた辞書に不埒なワード
この予感はきっと本物
真っ黒に塗り潰した
未来だとしても
いくらだってまたどんでん返し
探しがいがあると
そう宣言する
頼りがいがあるとそう宣言する
まぶたを閉じれば
ぜんぶが夢に変わってゆく
昨日と今日のあいだで
ずっと揺れてたいんだな
詩人:壬治 | [投票][編集] |
手に取るようにわかる
きみの考えてること
ぼくたちは似たもの同士だから
手に取るようにわかる
きみの心のなかも
知りたくなかった
けど気づいてしまった
ふたりのあいだに引力はない
惹かれ合わないよ
だってぼくたちは
マイナスとマイナス
近づいた分だけ
遠ざかるという定め
きみは違う誰かに
吸い寄せられてゆくんだ
詩人:壬治 | [投票][編集] |
壊すと決めた・・・だから後悔なんてしない?
いつまでたっても狡賢くてイヤな奴
急展開は望まない・・・そんなのいらない?
別に欲しくはない?
今日だって素晴らしい
いますぐ破いて葬る覚悟があるなら
ひとりぼっちになる勇気があるなら
流されてもいい・・・流されてのさばって
嵐を誘うように痛みを思い出しても
頷くことが難しい?ギリギリの場所に咲く花
本当はとても簡単
今日だって素晴らしい
詩人:壬治 | [投票][編集] |
どうかしてる だらけた日々が
延々と続いて 夢みることも忘れさって
季節だけが変わる そんなのはさみしいね
ここでしよう 明日の約束
ここから始めよう すべてのこと
アートのように 生きてこう
好きなものをたくさん 集めて笑おう
詩人:壬治 | [投票][編集] |
さようならも言えずに終わる
空間がねじまがる
ほんの一瞬のうちに
言葉は無価値になる
出会いは別れを
つれてきただけだった
しょうもないことばっかり
だけどあたまのなかでかんがえちゃって
ぐるぐるぐるぐるまわる
きみはどこかでさまよう
詩人:壬治 | [投票][編集] |
眠りたくなんかない
いい夢なんてひとつもみない
ひねくれてるのは昔から
今さらどうってこともない
はたしてこの先に
何かがあるだろうか
それは可能性と呼ばれる
魅惑の続きの話
だって意地でも
期待するに決まってるよ
うわべじゃなくて本心で
幸せがほしいんだ
きっとみな誰もが
今までのすべては
まぼろしではないよ
甘やかすことも終わりにしたい