ホーム > 詩人の部屋 > ひトもの部屋 > 新着順表示

ひトもの部屋  〜 新着順表示 〜


[124] 雨夜空に星をみて
詩人:ひトも [投票][編集]

そいつは真似して少し笑った。
意味など解ってないのだろう。

頭に直接語る癖。
いい加減にやめてほしい。

人が羨ましいという。
意味のわからぬ音を発して、
今夜も僕を悩ませる。

僕らは空も飛べないし、
瞬間移動もできやしない。
何がいいかと尋ねると、
ご飯をいっぱい頬張りながら
ほころぶ顔が良いという。

光合成する彼らには、
美味しいご飯は必要ない。


人が羨ましいという。
僕を怒らす音を発して、
夢でも僕を悩ませる。

僕らは食べなきゃ死んじゃうし、
食べても1000年は生きられない。
何がいいかと尋ねると、
他人のために困ったり、
涙するのが良いという。

クローン産める彼らには、
愛する誰かは必要ない。

振られた夜に夢に見る
その子をつついて首をかしげる。


そいつは真似して顔を濡らした。
その泣き顔は不細工で
僕は思わず少し笑った。

2018/07/07 (Sat)

[123] プルースト
詩人:ひトも [投票][編集]

その不可逆さはずるいと思う。

底に沈めた錆びた錨も、
底に沈んだ宝の箱も、

手が届かないと諦めたのに、
そのにおいがした途端、
泡みたいに浮かび上がって、
否が応でも思い出す。

水面で儚くそれは割れ、
再び沈んでゆく様を、
なすすべも無く眺めて終わる。

その一方的な不可逆性は,
どこかそうだ。夢にも似てる。


その不可逆さはずるいと思う。

底に沈めた錆びた錨も、
底に沈んだ宝の箱も、

息が続かず届かぬ日々も、
そのにおいがした途端、
足掻く私をからかうように、
否が応でも思い出す。

水面でゆっくりそれは割れ、
どこかに霞んでゆく様に、
手を伸ばしては届かず終わる。

その一方的な不可逆性は,
どこか、そうだ。あなたに似てる。

2021/04/28 (Wed)

[122] シリーズ影 〜追いかけっことストーカー〜
詩人:ひトも [投票][編集]

僕と彼女の距離はそのまま。
距離を保って歩いてる。

でも街灯は一定の
場所を保って照らしてる。

僕と彼女の距離はそのまま。
ただ影だけが近付いて。
重なり始めて薄れあい,
気付けば元より離れてて、、

僕と彼女の距離が離れて。
懸命に伸びる僕の影。
ようやく足に届くころ,
想い儚く薄れて消えて、、

僕と彼女の距離が縮んで。
居場所を見つけた僕の影..
そっと彼女に寄り添って。。

2013/04/20 (Sat)

[121] 天気雨
詩人:ひトも [投票][編集]

必死に生きて きたのだろう。
飲み明かして気持ち吐き出せ
たまにはそれも いいだろう。

今在るものを無下にして,,
その忘却に気付けたならば
現の世界に夢を見れる。

天気雨。雨の中に虹はある。

右手振り上げ左足で地面を蹴る。
雨止む気配は まだないが、
あの日射しを蓄えて、
あなたは進んでゆくのだろう。。

2013/04/27 (Sat)

[120] デジログ
詩人:ひトも [投票][編集]

やろうとするのはこういうこと。



世界に逆行して、
アナログの世界へ。

時も、色も、僕でさえ。
アナログな筈なのに...





誰だ、?
1と0に分けたんだ

春と夏と秋と冬。
誰かが時を分けてしまった。

おかげて僕は、
今の季節をうまく呼べない



誰だ、?
1と0に分けたんだ

白と黒。
誰かが色を分けてしまった。

おかげで僕は、
あなたの瞳を黒と呼ぶ



誰だ、?
1と0に分けたんだ。

善と悪。
誰かが僕を分けてしまった。

おかげで僕は、
僕がよく解らない。





やろうとするのはそういうこと。


アナログに近付く為には
刻んでいくしかないような
矛盾だらけの世界で






…しようとしたのはそういうこと。。

2012/09/03 (Mon)

[119] 詩(うた)
詩人:ひトも [投票][編集]



一回叩けば
現れて

二回叩けば
消えてしまう


そういうものなの僕の詩



生まれるまでは僕のもの。


生まれてからは好きにして。


愛に触れれば愛の詩

悪に触れれば悪の詩



二回叩いて
消えてしまった

求めすぎて消えてしまった

そんな儚い僕の詩


誰かの胸にあるのだろうか。

生まれたままの愛の詩


2012/08/08 (Wed)

[118] かぜがやむと
詩人:ひトも [投票][編集]

かぜがやんでいたのです。

かぜが止んだこの世界は、
どこか居心地が悪いのです。


苦し紛れに。精一杯、
僕の吐息を吹き付けますが

空気は何も変わりません。


いっそ、向かいかぜでいいのです。
かぜを感じたいのです...

2012/08/05 (Sun)

[117] 一年と一日
詩人:ひトも [投票][編集]

幸せっていうのは..


きっと...余韻なんだろう....


静かにそう..感じてる...




ひとつの音が
僕の中で響いてる...

静かに聴き入ってしまうような...
そんな余韻に浸ってる..



いくつかの音が 共鳴しあって
僕の中で響いてる...

自然と身体が揺れちゃうような...
そんな余韻に浸ってる..




幸せっていうのは...

きっと..


この余韻のことなんだろう...




響きは伝わり
あなたへ届く...

一緒に余韻に浸りましょう 。。。?

2013/01/20 (Sun)

[116] 影ミ
詩人:ひトも [投票][編集]

いつも周りについて来る。

こいつは誰だ? こいつは『影』だ。




こいつは誰より光が好きで、

だけど誰よりシャイなやつ。。


お日様出ると現れて、、

でも,
僕の後ろに隠れてる。

光の機嫌をチラチラ見て、
濃くなったり薄くなったり...


こんなことばかりしてるからさ、お日様は
「影は私を嫌ってるんだろう…」と
勘違いもするけれど、

そうじゃないんだ。。
違うんだ。。。



影はあなたを好いていて。
あなたがいないと現れない。


誰より光が好きなのは
なんだかんだでやっぱり影さ。
だって、あなたがいない場所で
彼を見たことないんだもん

2012/03/22 (Thu)

[115] 意思:白く...
詩人:ひトも [投票][編集]

世界が止まった一分間

ひとは何を感じたの?



せわしく動くひとも
いろいろ考えるひとも


その時だけは,,
行動をひとつにして...

その時だけは,,
思いをひとつにして...。。




…………。。。

元通りを求めるが
元通りなど出来ないよ。
元通りになれば、
きっと忘れてしまうだろう

そんなこと、させまいと
何かが時間を戻せなくした。。



人は‥死ぬよ?
でも人は生きるよ?

人は‥悲しむよ?
でも人は想えるよ?

2012/03/11 (Sun)
124件中 (1-10) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 13
- 詩人の部屋 -