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まとりょ〜鹿の部屋  〜 投稿順表示 〜


[102] スッパイマン。
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恋の花咲きゃ
三年待って
実った果実は柑橘系。
こりゃ酸っぱいねぇ。

古びたグラスに
沢山の思いが溢れ出すが
注がれたのは百年モノのワイン。
これまた酸っぱいねぇ。

健康を意識して
始めてみたはいいのだが
何となく健康な実感が湧かない酢。
いろんな意味で酸っぱいねぇ。

若さゆえ
あれこれ模索している自分。
コイツが一番酸っぱいねぇ。

2006/02/02 (Thu)

[103] 紅玉ほっぺ
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過ぎゆく日

別れの時期を

痛感する

真っ赤に染まった
梅の紅玉。

卒業までの一月を

私も梅も

真っ赤な頬で
見つめていたい。


AIKU060203

2006/02/03 (Fri)

[104] おかえり。
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別に三畳間でも四畳半でもいい。

布団は薄っぺらな一組でも構わない。

でも鍵は2つ欲しい。

テーブルなんかも欲しくない。
段ボールで充分。

テレビなんかも要らない。
私が沢山笑わせてあげる。

寒い日は
2人でぴったり寄り添って

暑い日は
私の故郷の怪談話をしてあげる。

料理だって沢山レパートリーを増やすわ。

掃除だって頑張って綺麗にする。

嫌われないように、身なりは何時でもキチンとするわ。


だから
毎日貴方に
おかえりを言わせて。

2006/02/03 (Fri)

[105] Wedding March☆
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君の仕草、声に惹かれ
君の性格、弱点に心許し
君のライフスタイル、ポリシーを理解して

そして君も
僕自身を許容してくれた。

そして今2人、この門をくぐる。

大仏顔の僕や
雛人形のような君には
とても当てはまらないようなチャペル

僕たちは神様に誓う。
強制力の働くだろうこの指輪。

みんなの前での口づけは少し照れる。

この瞬間、
僕たちは前しか見ないで歩いてゆく。
決して後ろは振り向いてはいけない。


人生一度きりの
この瞬間。
心を踊らせるようなマーチが
僕らの背中を押したんだ。

何となく分かる。
何時でも一緒だったけど、
今日からまた
ずっと一緒に歩いてゆく。

2006/02/03 (Fri)

[106] 君に会いにゆく。
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一時でも遅れる事なく
また暑い日差しの中を歩き続けてゆける。

君のうちまであと10分。

こんなにも時間が早く感じてしまうのも嫌だな。

僕はゆっくりと時間をかけて
君を箱から出してあげたいから。

君のうちまであと5分。

君のまっさらで無垢な心に
僕が沢山の楽しい落書きをしてゆけたらいいな。

君のうちまであと1分。

どうしょうもなく
また僕は比べてしまうんだな。

うん、もちろん
君と過ごせる今の方が全然素敵な事。

君のうちまであと一歩。

やっぱりまだまだ君に会えば
鼓動が激しく響き渡るんだよ。

君の手を握りしめるまであと…
いや、まだまだ緊張します。

2006/02/04 (Sat)

[107] 一等賞の石。
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あんたが最初に
気にかけてくれなかったら
気付かんかった。

その長い睫を下に向けながら
私のガサガサで醜い手をさすりながら
買ってあげんくてゴメンね。って

無いなら無いで
いいんでない?
指輪なんかさ。

洗い物する時は
どうせ邪魔なだけなんだし。


それにちゃんとあるよ。
正直者にしか見えない石の指輪。

え?そんな冗談は微妙って?
何をおっしゃる

その見えない指輪の石を
タダの石ころにするか
綺麗なダイヤモンドにするかは

アンタの愛にかかってますよ。

お金で買った指輪より
こっちの指輪は
なかなか高価なモンですよ

2006/02/04 (Sat)

[108] 整形不細工な女。
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別に大して訳なんてないのよ。

ただ何となく、
いや、やっぱり私の男運は最悪なのね

優柔不断を捕まえるのはきっと
私の鬼のようなツリ目が悪いし

よく浮気されんのもきっと
ペチャンコの私の胸が悪い。

アイツん時も
きっと私の鼻ペチャで唇がタラコのようだからよ。

そうよ
そうに違いないわ

私生まれ変われるなら
今富豪との熱愛スキャンダルされてる
あの娘のような顔で生まれたい。

そうよ
そうだわ

私、整形したい。

整形費用を稼ぐために体を売ったらいいんだわ。

そしたら私、今度こそ幸せになれるかしら?

ねぇ?
ねぇ??。。。

2006/02/04 (Sat)

[109] 母→私→娘
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私は本当に
あなたが大切でたまらない。

この命ある限り

君に沢山の

おはようと
おやすみと
ありがとうと
幸せだと告げたい

あと五十年
いや、百年千年は
一緒に生きていたい。

私に数年間しか
告げられなかった人たちのために。

考えるとまた
涙が止まらなくなるんだ。

でも、悲しいからじゃない。

今ある幸せが
こんなにも
死を恐ろしくさせるんだ。

幸せで涙が止まらない。

お母さん
私を産んでくれてありがとう

2006/02/05 (Sun)

[110] はんぶんこ
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幸せ
はんぶんこ
可能。

悲しみ
はんぶんこ
可能。

喜び
はんぶんこ
これも可能。

君と僕は
こんなにも
分け合える。


後ろめたさ
はんぶんこ
不可能。


はんぶんこ
不可能。

わだかまり
はんぶんこ
不可能。

これは
お互い持ってはいけない。

これは
君と僕の関係を
壊してしまう。


まだまだ沢山あるよ。
はんぶんこ

2006/02/06 (Mon)

[111] 六本木“ヒルズ”心中
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『ヒルズ』
もしこの頂上にたどり着いたら
誰も自分を見下ろす事は出来ない。

『ヒルズ』
一度頂点に立ってしまえば
引きずり下ろされることを恐れ
下を見下ろす事が出来ない。

『ヒルズ』
この名前を聞いただけで
女達はこぞって着飾る。取り巻く。

『ヒルズ』
所詮はブランド意識。

ヒルズ…
山のように高く
しかし
山とは違い、山頂に立った時に感じるのは
達成感でも感動でもなく、
焦土する自身の脆さ。

ここで骨を埋めようと思っていたあの頃。
所詮は小さき者の戯れ言のよう。

ヒルズ…
僕にはこの山は場違いだったようだ。

2006/02/08 (Wed)
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