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まとりょ〜鹿の部屋  〜 投稿順表示 〜


[122] Cage
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物言わず
ベッドの隣
衣擦れの音。

私はただ
目に映る全てのモノを
綺麗に残したいだけだったのよ。

出てゆくんなら
私の見えない時にして

寝たふりしながら
止める事の出来ない女を貴方は見透かしてたのね。

時は笑える位
ぐるぐる巡ってゆくけれど
私は笑える位
この籠にこもったまんま貴方の帰りを待っている。

私をこの籠に閉じ込めたのは
あの日消えた貴方。

私独り
広いベッドで寝返り
衣擦れの音。
貴方が居ないと教える音。

2006/02/21 (Tue)

[123] 沈まぬ太陽。
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何処からとも無く
ヤツは地平線のアーチを作り出し

そしてまた何処かへ
地平線のアーチを作り上げ
姿を消してゆく。

月明かりは
うっすらと僕らの影を作り出し
いつの間にか
ヤツの赤い光に飲み込まれてゆく。

僕らはそれを
当たり前な事と考え
この繰り返しを
僕らの軌跡と呼び、
2人の軋轢とし、温め合った。

もし、太陽が沈まぬ
空のパートナーとするなら
ヤツはずっと僕らを見下ろし
そして嘲笑うのだろう。

『何故人間は僕ら空の一部が浮き沈みする事を数え、長い・短い年月と一喜一憂するのでしょうか?』と。

僕らが愛し合うに
長い年月だと喜び・悲しみ。
それは沈まぬ太陽からしたら、ただの流れにすぎない。

僕らは歴史よりも
今ある愛の全てを
温もりとし、深く感じる事。
それが全てで大切な事なんだろう。

また太陽は笑いながら、月明かりの闇に飲み込まれてゆく。

2006/02/22 (Wed)

[124] 有難うのストーリー。
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馬鹿みたい。
夢中になりすぎて本当に大切なモノ、見れなかった。

嘘みたい。
私にも情熱と云う血が巡り回ってたなんて。

夢みたい。
本当にあっという間に過ぎ去った季節。

君が好きみたい。
君が特別みたい。

そして本当に今でも、
この体は君でいっぱいになる。

私を選んでくれた日。
私に結論を出してくれた日。

いつもストーリーは
晴れのち曇りだけど
嬉しかったって涙が湧き出してます。

私にはもったいない位の完結したストーリー。
本当にありがとうございました。

2006/03/05 (Sun)

[125] monkey mind...
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今になってお前を思えば笑けてくるねぇ


てんで呼吸が合わねぇのんでよく揉めたわ。


俺が前向きゃお前後ろ
俺が右向きゃお前左
んで、
俺が下向きゃお前は上向くし。


今思えば頭と尻尾だ。

つまりは何時も一緒って事だったんか。

まぁ、あんだけよく喧嘩するんだし

それってぇのは馬鹿な犬が延々と自分の尻尾を追いかけて
ぐるぐる巡り回ってんのと一緒か。

俺が頭で
お前が尻尾。

そんだけ魅力のある女だったって事だ。

でもお前は
容量悪ぃし、不器用だし、女の癖にガサツで恥じらいってもんがなかったなぁ。。。

でも
俺みたいな馬鹿猿一匹、操ろうとしたのはお前だけ。

ははっ、
お前の魅力はそこだったんか。
ソイツはすげぇ魅力的な女だったなぁ。

2006/03/07 (Tue)

[126] 逃走・環七・四季
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春先、花粉症、お気軽な薬局が進めた内服薬。

ちっとも効きゃしねぇしな。
桜並木のトンネルを見上げた途端にクシャミが止まらない。

こんな季節にゃあれしかない


夏場、照り返るアスファルトの熱でバイクのタイヤがダレる。

ちっとも進みゃしねぇな。
緑色したシャツの背中を白く吹かしながら、茹だる暑さにふと思うのさ

こんな季節はあれしかない


秋深し、隣で居眠りこくお前。シートを限界まで倒しといて直さないで帰りやがる。

ちっとも聞きやしねぇしな。
どうせ沢山買ってあげたお菓子も、半分以上腐らせて終わるんだろうな

こんな季節はあれしかない


寒さも佳境に入れば、イベント事で急にお前から呼び出しかかるんだし車で待機。…でも、

ちっとも呼び出されりゃしねぇな。
そりゃそうだ。お前は他の男と楽しくやってるんだろうし

こんな季節はあれしかない

節目節目で思うのさ。
どんな時でも
環七沿いのこの店が恋しくなるのさ。

まずい飯。
安い酒。
軽い内容の会話。

まずはあれしかない。
ここに逃げ込もう

2006/03/07 (Tue)

[127] kit
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私は作ったんだ。

きちんと作ったんだ。

作ったものを

嘘で作ったここに

また作り変えられてしまうかもしれない。

でも
またここも作り変えるんだ。

作ったものを守るために。

作った事を後悔したって始まらない。

これで完成じゃないのさ。

作ったものはその都度色を変え、輝き続けてゆくんだ。

君も
貴方も
そこのお兄さんも
お姉さんも
赤ちゃんも
おじいさんも

みんな みんな
作り出す事が出来るんだ。

だからみんな作ろう。

自分の輝きになるまでは沢山模索するさ。

でもそんな姿も
今君が君を作っているって事さ。

2006/03/07 (Tue)

[128] honey side beach
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昼間に台風が直撃した夏の海。
二度目の海。
人気ない砂浜の夜。

俺は空腹だって言ったのに
お前らが買い出してきたロケット花火が
静寂の闇を切り裂いてゆく。

もう会う事もなかった筈の波が
俺に囁いてきたんだ。

『コンバンワ。
久しぶりにお会いしましたね。
今年はあの彼女と一緒じゃないんですか?』

闇と小さな波が
何だかそう尋ねたようで、
苦笑いで花火を見つめる。

前と同じ位置に置かれた流木
彼女と肩を並べ記念撮影した流木。

今は野郎4人で肩並べて酒盛り。

今じゃ全く違う環境が
酒の喉越しをむずがゆくさせる。

まるで竜宮城に行ってきたような眩しさが
今も尚、背中に刺さる。

特別な場所、
それは
コイツらと過ごし
ふと
むずがゆくさせる。

2006/03/08 (Wed)

[129] ごめんね。
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ごめんね
吐きたくもない嘘
ずっと続けさせて


ごめんね
笑えないのに
無理に笑顔にさせて


ごめんね
また無理な事
君に沢山突きつけて


ごめんね
もう君を解放しなきゃ

ごめんね
充分解ってるのに
その腕離せない。


ごめんね
もうヤだよ。こんな性格。
ごめんね
また変に気を遣わせて
本当に
ごめんね。


ごめんね
もうその出かかってる言葉
私に聞かせて。


最後に
ごめんね
そして
本当にありがとうございました。

2006/03/09 (Thu)

[130] the television
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表現の箱。

この箱の中は楽園。
決して僕は行く事のない世界。

僕はもう
外へは出掛けない。

しばらくは箱の前
何も考えずに眺めてる事にするよ。

今日は君達を3度
この箱で見かけたよ。

きっと
みんな君達が好きだからたくさん出てくるんだよね。

僕は君達、
見過ぎて
飽きてしまったけど。


僕が最近ドキドキするのは
たまの15秒映る
笑顔でお菓子を頬張る君。

僕はまた
このドラマに
人間っていいなぁ〜。って
感動させられる。


僕の一日は早い。
もう夜明け。
僕は電源を付けたまま眠りにつく。


だって、寂しいから。

2006/03/10 (Fri)

[131] 狡猾な悪魔。
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自分ってヤツは一体いくらなんだろうって

持ってないモノは何だろうかってねぇ

物憂げに首傾げちゃって俺。

やっぱ足りてないんかなぁ。

こんにちは悪魔さんよ

たまにはヒントのプレゼントをくれってなぁ

甘い甘い蜜ばかりのバスタブになんてさぁ

ずっと浸かってても
しっぺ返しが怖いってもんさ。

ぬか喜びしちゃって
笑いながら蜜すすっちゃった
俺なんかにゃ言われたくもねぇかも知れないが

重たいマンホールの蓋
俺の心臓の扉になんかせんでくれ。

心臓ん中、高笑いしながら
お菓子を食うのはやめてくれ。

あんたが思っている以上に俺はピュアなのさ。

なかなか落ちない砂。
蟻地獄。
足元ぬかるむ程度の罪と罰。

全く痛みは感じない。
でも
少しずつ削られてく。

悪魔さんよ。
あんたは上手くてズルいよ。

2006/03/13 (Mon)
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