詩人:まとりょ〜鹿 | [投票][編集] |
いつ雨が降ろうが構わない。
いつ不幸や幸せになっても構わない。
いつ地球が滅亡しても構わない。
いつ俺の事を疑って責めても構わない。
…ただ、
天気予報よ
予言者よ
占い師よ
そして愛する人よ
もう憶測で言うのはやめてくれ。
俺はただ、
今しか動けない不器用な人間なのだから。
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これっぽっちも
嘘偽りがないのに
上手く君の目を見て
話せないのは何故だろう?
これっぽっちも
いかがわしい事はないのに
喋れば喋る程
ぎこちないものになる。
もちろん大好きですよ。
幸せだし、特別な存在。
きっと君にじゃなく
自分自身に問題があるのかもしれない。
暗い暗い穴の中、一度落ちたら
助かる希望や呼吸をする事や、君の事すらもどうでもよくなる。
きっと自分自身の命や生活の価値観が
人とはまったく違うのでしょう。
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自分から仕掛けておいて
手も足も出ない。
ひたすらずっと
身体中の脈が熱く唸っている。
あなたの事が好きだと
伝える事が癖になる。
この熱く駆け巡る不思議な衝撃は
止む事なく分泌されてゆく…。
朝も昼も
夜も…。
あなたが私を好きじゃなくても
今はその衝撃の痙攣があればいい。
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君の名前を初めて呼んだ時、
君のパパとママは君の事を一人の意志ある女性として接すると決めました。
君が今見ている天の空は、
いずれか私達の手を放れ歩きだす時に感じて欲しい無限の可能性。
君が今感じている音や声は、
君がどれだけの愛を周りから受けて育っているかと云う証。
ほら、君が笑った。
やっぱり澄みきった綺麗な声だ。
本当に君が私達のもとに来てくれて感謝している事を、
今は精一杯の笑顔と抱っこで伝えよう。
こんにちは 天音さん
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そんなに自分を責めないで
君はただ恋と云う名の
細い糸にぶらさがっていたんだ
人の気持ちほど不確かなものはないのに
なぜ私達はそれに執着してしまうのかな?
それはまだ誰も分からない事だよ。
だけど今の私には
理解する事は出来ないけど、何となく感じるのは
君がそんな顔してるから、私はおもむろに糸を掴んでいるんだと言う事。
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足下に転がるスチール缶を
何も考えずに両方の足先で突っつき合う。
それは昼下がりのバス停のベンチで
バスを待つ訳でも
君が降りてくるのでもなく、
ただ座っていただけ。
君が僕の目を見て笑う
『まるで死んだ魚のようだ』と。
確かに間違いじゃないと思うよ。
でもそんな君の目も僕と変わりはない。
雲一つない灰色
すり傷だらけの空き缶
まだ僕が存在する理由が見当たらない。
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気に入らない
隣の家に並べられた
やたら緑の植木鉢。
隣はなぜアロエばかり育てているんだか。
最近こんな会話ばかり
気に入らないのは
会話のキャパが狭い
お宅らの事ではないかい?
ゴミ捨て場の掃除当番の事とか
向かいの家の息子の事とか
バザーの催しの事とか
またうちで作戦会議。
うちの収納が少ない事とか
茶箪笥ないの?って、
うちには必要ありませんから。
何せ毎回お茶受けのスナック菓子は
全部お宅らのお子さんが食べて帰られますから。
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ジンジンと体中が音を立てて泣いています。
真冬なのに薄着した私、馬鹿な女の子
私の掌に落ちてきた鳥はもうどこかに行ってしまったの。
もっと上手に言葉を交わせていたら…
もっと優しく笑けてたら…
もっと器用に生きれたら…
もう外には出たくない。
寒くて凍えてしまうもの。
ねぇ、お願いよ。
その暖かい顔を近くに寄せて…
ねぇ、私、冷たくなってる?
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雪が降る頃、歩道橋で幸せだった2人
貴方のしわくちゃマフラーに顔埋めて笑ってたの。
今頃の寒さできっと思い出すの2人。
あの雪、溶けきる前に
も一度ちゃんと考えて、笑い合えてたんなら2人。
約束のあの日時を
数年経った今でも記憶している私が居るのよ。
環七の外れの喫茶店。毎年その場所に貴方がいて
ずっと入れずにすれ違って逃げる私。
今年があの時のように雪が降ったら
雪を払って貴方の腕に飛んでゆくから…
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18の誕生日の記念に、
貴方に香水をおねだりしたのよ。
シャネルのNo.5。
貴方がいつも可愛いっていう子は決まっていつも
私より年上のグラマラスレディ。
知ってる?峰不二子はね、グラマーでセクシー。
魅惑的な小悪魔ちゃん。
そんな峰不二子も御用達な香水なのよ
貰えて凄く嬉しいの!
でもね、やっぱり私には似合わない香り。
早く大人の女になりたいのにね。
私にはまだシャボンの香りがお似合いだなんて言わないでね。
貴方なんかあっという間に追い越すようなレディになるから