詩人:夢姫 | [投票][編集] |
籠の中から見える景色は
なんだかどろどろしていたよ
あんまり感じたくはなかったけれど
客観的には
とても居心地が良さそうだったよ
いつのまにか籠に閉じ込められてしまったようだけど
籠の中から見えた
あの彼女は笑っていたんだ
はしゃいでいたんだ
見え隠れする本心
上っ面だけの世界で
隠そうとしてる
彼女の本心
隠しきれてないから
感じたくはなかったけれど
彼女の心中を察して
籠の中で
誰にも気付かれぬように
声を殺して鳴いてた
あたしはうさぎ
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いつでも
何してても
頭から離れない
貴方の傍には
いるべき人がいて
あたしは遠くから見守っているだけ
仕事なんて手につかないのよ
貴方が24時間
頭の中に住みついていて
あたしが傍にいたんじゃ
邪魔じゃないかって
気をきかせて
彼女に任せた
本当は
仕事なんてしてたくない
片時も離れず貴方の顔を見ていたい
もう泣いたりしないから
この世で一番
貴方を愛しているわ
生まれてきてくれて
ありがとう
もうすぐ
会えなくなる
あたしの……
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なんでもいいさ
ごちゃごちゃ言われたって
わからない
どうでもいいさ
何を言わんとしているかも
わからないのさ
巡り巡れば
いろんな出会い 別れ
いろんな喜び 悲しみ
いろんな楽しみ 怒り
人それぞれ
巡り会う
まぁ
一服でもして
考えましょーや
言い訳を作る要素は無視しちゃいな
言い訳する奴らも無視しちゃいな
言い訳する自分はぶっとばせ
「愛しているさ」
「愛しているよ」
他には何もいらない
わけではないけど
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貴方が笑わない
嬉しそうな表情を
まるで最近見てないわ
あたしと居ることが
苦痛なの?
貴方
恋の終わりの
匂いがした
あたしをはじめ
全てのものが
「要らない」
そう感じて頭を眠らせた
もう「終わり」にしたいなんて
そんな言葉 聞く耳を
残念ね
あたしは持ち合わせてない
その悪臭を
早く消し去ってよ
お願い
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グレイの空が闇に落ちて
告げるは午前0時
闇に包まれた
目の前に広がる景色に並ぶシグナルが
青になったら走りだす
口笛を吹く横顔が
行き交うライトに照らしだされた
「好きよ」
サイドシートのあたしに
横目で微笑んで
目の前の光を追い抜いて
騒音の中
口笛が鼻歌にかわる
いつまでこうしてられるかしら
どこまで道は続くのかしら
せめて今だけでも
淋しくなければいいと
ただ走り続ける
いつまでこの椅子は
あたしのものにしていられるのかと
ひやひやしてたら
速度があがった
「愛してる」
呟いても騒音に消えた
午前0時のドライビン
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貴方が好きで
大好きで
欲しくて 欲しくて
そう
あたしの「我儘」
誰かが涙を流すのを
知っていて
分かりきっていて
貴方を欲した
どうしようもないくらい
あたしに夢中の貴方
そんな貴方が
欲しくて 欲しくて
あの人が泣くこと知ってて
貴方を奪ったあたし
チクリとも痛みはしないのよ
あたしの小さい胸は
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雨がポツポツ
水曜日
キラキラなブルーがくすんだ
無数に纏わり着く水滴に
脅迫されて吐き気した
お前ら 何様のつもりだと
悪寒に震えた水曜日
雨がシトシト
水曜日
ウキウキなあたしが沈んだ
無神経に食らい付く水滴に
行く手阻まれ殺意した
お前ら いい加減にしろと
嫌気がさした水曜日
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好きです
好きです
大好きです
いつもいつでも
あたしの手を離さないで
好きです
好きです
愛してます
いつもいつでも
あたしから目を離さないで
貴方に抱かれて
眠る幸せを
いつも
いつでも
これからも
いつまでも
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今夜
眠りつこうとするあたしに
優しい貴方の手を下さい
あたしは昔の古傷を
どこにしまったかわからない
不安な夜は
疼いているの?
明日
目覚め微笑むあたしに
優しい貴方のキスを下さい
あたしは昔の古傷を
今更 気にとめたりしない
幸せな朝に
迷いなどないから
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仕事も出来て容姿端麗
あたしの自慢の息子
27歳
大人ぶっていたって
あんたはあたしにとっては
いつまでたっても子供なの
花嫁姿を見ることができなかった
妻と
永遠の愛は誓ったのかい?
母さんは
絶対 お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
先立つ不孝を
絶対 許しはしない
ねぇ
せめて
母さんの手を握り返して
母さんの顔を見ておくれよ
なんでかな
母さんは目が霞んでさ
お前の顔が
ちっとも見えやしないのさ
母さんは絶対お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
花嫁姿を見ることができなかった
妻をおいて
先立つ大馬鹿野郎のお前を
絶対に……