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夢姫の部屋  〜 新着順表示 〜


[190] 籠の中のうさぎ
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籠の中から見える景色は
なんだかどろどろしていたよ
あんまり感じたくはなかったけれど

客観的には
とても居心地が良さそうだったよ
いつのまにか籠に閉じ込められてしまったようだけど

籠の中から見えた
あの彼女は笑っていたんだ
はしゃいでいたんだ

見え隠れする本心
上っ面だけの世界で
隠そうとしてる
彼女の本心
隠しきれてないから

感じたくはなかったけれど
彼女の心中を察して
籠の中で
誰にも気付かれぬように
声を殺して鳴いてた
あたしはうさぎ




2005/06/14 (Tue)

[189] 思考支配
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いつでも

何してても

頭から離れない


貴方の傍には
いるべき人がいて
あたしは遠くから見守っているだけ

仕事なんて手につかないのよ
貴方が24時間
頭の中に住みついていて


あたしが傍にいたんじゃ
邪魔じゃないかって
気をきかせて
彼女に任せた


本当は
仕事なんてしてたくない
片時も離れず貴方の顔を見ていたい
もう泣いたりしないから


この世で一番
貴方を愛しているわ


生まれてきてくれて
ありがとう


もうすぐ
会えなくなる

あたしの……



2005/06/18 (Sat)

[188] ラッキーストライク
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なんでもいいさ
ごちゃごちゃ言われたって
わからない

どうでもいいさ
何を言わんとしているかも
わからないのさ


巡り巡れば
いろんな出会い 別れ
いろんな喜び 悲しみ
いろんな楽しみ 怒り
人それぞれ
巡り会う


まぁ
一服でもして
考えましょーや


言い訳を作る要素は無視しちゃいな

言い訳する奴らも無視しちゃいな

言い訳する自分はぶっとばせ


「愛しているさ」

「愛しているよ」


他には何もいらない



わけではないけど





2005/06/09 (Thu)

[187] 無臭希望
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貴方が笑わない
嬉しそうな表情を
まるで最近見てないわ


あたしと居ることが
苦痛なの?
貴方


恋の終わりの
匂いがした


あたしをはじめ
全てのものが
「要らない」
そう感じて頭を眠らせた
もう「終わり」にしたいなんて
そんな言葉 聞く耳を
残念ね
あたしは持ち合わせてない
その悪臭を
早く消し去ってよ
お願い





2005/06/06 (Mon)

[186] 快速ワゴンA
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グレイの空が闇に落ちて
告げるは午前0時

闇に包まれた
目の前に広がる景色に並ぶシグナルが
青になったら走りだす

口笛を吹く横顔が
行き交うライトに照らしだされた


「好きよ」


サイドシートのあたしに
横目で微笑んで
目の前の光を追い抜いて
騒音の中
口笛が鼻歌にかわる

いつまでこうしてられるかしら
どこまで道は続くのかしら


せめて今だけでも
淋しくなければいいと
ただ走り続ける


いつまでこの椅子は
あたしのものにしていられるのかと
ひやひやしてたら
速度があがった




「愛してる」


呟いても騒音に消えた
午前0時のドライビン




2005/06/05 (Sun)

[185] 悪女
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貴方が好きで

大好きで

欲しくて 欲しくて


そう
あたしの「我儘」



誰かが涙を流すのを

知っていて

分かりきっていて

貴方を欲した



どうしようもないくらい
あたしに夢中の貴方



そんな貴方が

欲しくて 欲しくて

あの人が泣くこと知ってて

貴方を奪ったあたし



チクリとも痛みはしないのよ

あたしの小さい胸は












2005/06/02 (Thu)

[184] 下水の中のドブネズミ
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雨がポツポツ
水曜日
キラキラなブルーがくすんだ

無数に纏わり着く水滴に
脅迫されて吐き気した

お前ら 何様のつもりだと

悪寒に震えた水曜日



雨がシトシト
水曜日
ウキウキなあたしが沈んだ

無神経に食らい付く水滴に
行く手阻まれ殺意した

お前ら いい加減にしろと

嫌気がさした水曜日











2005/05/31 (Tue)

[183] 繰り返し繰り返す
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好きです

好きです

大好きです

いつもいつでも

あたしの手を離さないで



好きです

好きです

愛してます

いつもいつでも

あたしから目を離さないで




貴方に抱かれて

眠る幸せを

いつも

いつでも

これからも

いつまでも






2005/05/30 (Mon)

[182] 癒しの手
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今夜
眠りつこうとするあたしに
優しい貴方の手を下さい

あたしは昔の古傷を
どこにしまったかわからない
不安な夜は
疼いているの?


明日
目覚め微笑むあたしに
優しい貴方のキスを下さい

あたしは昔の古傷を
今更 気にとめたりしない
幸せな朝に
迷いなどないから





2005/05/30 (Mon)

[181] 最愛の息子へ
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仕事も出来て容姿端麗
あたしの自慢の息子

27歳
大人ぶっていたって
あんたはあたしにとっては
いつまでたっても子供なの

花嫁姿を見ることができなかった
妻と
永遠の愛は誓ったのかい?

母さんは
絶対 お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
先立つ不孝を
絶対 許しはしない


ねぇ
せめて
母さんの手を握り返して
母さんの顔を見ておくれよ

なんでかな
母さんは目が霞んでさ
お前の顔が
ちっとも見えやしないのさ


母さんは絶対お前を許しはしないよ
母親のあたしをおいて
花嫁姿を見ることができなかった
妻をおいて
先立つ大馬鹿野郎のお前を


絶対に……








2005/05/27 (Fri)
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