詩人:璃星 | [投票][編集] |
大人になれば
強くなれると漠然と信じて
走って登ってきたけど
脆くなったようにしか思えないよ
いつのまにか強がることばかり覚えて
目先の手軽なあったかさにふらつきたくなる
詩人:璃星 | [投票][編集] |
声を上げて泣かなくなった
その代わりに
喉の奥がきゅっと詰まる時があるの
なみだはゆっくり落ちて
息を吐いて声が出ないように静かに泣く
変な癖がついたみたい
辛くなんかないのに
淋しくなんかないはずなのに
ここが海の中だったら
誰にも聞こえないなら
声を上げられたんだろうか
叫びたいことすら
もうわからないんだけど
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何がしてあげられるか
何を残してあげられるか
わたしがいた時間の
証がほしかった
出来たら
もうそばにいられなくても
貴方を幸せに出来るような
貴方を笑わせられるような
何も要らないって貴方は言うけど
きっと貴方
泣いちゃうだろうから
忘れそうになる自分を責めるから
詩人:璃星 | [投票][編集] |
わたしたちは何で繋がっているのか
考え出したらだらだらと
同じものを食べ、同じベッドで寝てただけの
野良猫みたい
ただ
そばにいてくれればよかった
モノクロの毎日に
少し暖かくてめんどくさい存在が欲しかった
貴方はずっと居心地がよくて
優しくて
わたしは初めて
会えないことで寂しさが生まれることを知った
ニャーとしか言えないけど
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背負っていかなきゃいけない十字架なんて
そんなふうに思ってないけど
忘れられないってその事実が
枷だと思ってもらって構わない
わたしなりに
たまに思い切り泣きたくなるくらいの
傷として残しておかなくちゃ
もしかしたら
忘れちゃうかもしれない
それが死ぬほど怖くて
時間が経つのも
癒そうとする誰かに会うのも
どこかで強く拒んでる
詩人:璃星 | [投票][編集] |
貴方にめいっぱい愛されながら
1ミリも貴方に感情なんてなかった
このくらいで足りるだろうと
持ち合わせの言葉で恩返しをした
中途半端な正義感が罪悪感で満たされながら
それでも貴方の体温は優しくて
貴方でなきゃいけない理由なんてないよ
アルコール切れの気ダルイ朝より
貴方との朝がマシだっただけ