詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
水溜りに映った僕らは
なんだか少しだけ大人びて見えて
手を伸ばしたって届かない星たちも
今、同じ水の中にいる。。
赤紫の千切れ雲に向かって
思い切り蹴飛ばした空き缶は
そのまま空に吸い込まれていきそうな気がした
高く弧を描いて飛ぶ缶に
少しだけ茜色がかかって・・・
届かないと知って
星に手を伸ばすこともやめた僕は
女神を抱きしめることもあきらめた
どんなに言葉を飾っても
君に届かない言の葉は今
星のない夜に迷いこんで。。
片腕を失くした女神は今
星に照らされて頬を染めて
もう指輪をつける必要もなくなったその腕は
月の光が運び去ったみたいだ。。
そうして僕はまた少しだけ
夜空の星に手をかざす・・・
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今僕は君に手紙を書いているよ。。
多分この先ずっと君には届かないけれど・・・。
毎日 日が暮れるまで遊んでた公園
揺れるブランコの音
あの日から少しだけ長くなった影法師
二人で埋めた秘密の宝物
まだジャングルジムの下にあるかな。。
駄菓子屋で買ったラムネのふた開けて
取り出したビー玉はほんのり甘く
二人の宝物にしようね。。
なんて言ってた君が真っ先に失くしたよね
暗くなるまで探したあの夜
いつの間にか二人
星の瞬き子守唄にして眠ったね
眠れない夜には二人 星の数かぞえて
少しだけ寂しくなったよね
君は今何処にいるの。。
気づいたらいつも隣で寝ていたはずの君は
僕にタオルケットかけて
そっとさよなら言ったんだ。。
大人になった僕には
もう思い出の中の君とは話せないけど
僕 少しだけかっこよくなったよ
もういじめられても泣かないよ
だから安心してね
あの星屑のどこかから君が僕を見ているから
寂しくても 僕は泣かないよ・・・。。
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僕は今歌うよ
あの日君が口ずさんでいたあの歌を
あの日の君の声に重ねて
どこかできっと聞いている君に届くようにと
僕は今大声で歌う・・・
手を繋いだり抱きしめあったりキスしたり
君はいつもそんなのにあこがれてたね
恥ずかしいから嫌だってゆってんのに
決まって君は濡れた瞳で僕を見つめて
「お願い」だなんて耳元でささやくんだ
君の眼に僕は今映っていますか
どこかで今もまだ心配そうな顔で
僕のことみていますか
背も高くなったし喧嘩だって強くなったよ
キスだってうまくなった
涙で濡らしたこの両手で
君を支えるから
もう一度だけ僕の手を握って・・・
僕は今歌うよ
あの日君と約束したこの場所で
今はきっと君がいる星に手を伸ばして
ほうき星にのって君に届くようにと
僕は大声で歌う
小さな小さな恋の歌を・・・。。
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長く尾をひく飛行機雲
いつものように空見上げてた僕達には
それが当たり前のように映ってたんだね。。
親友だとか恋人だとか
そんな言葉飛び越えて
君と繋がり合えたらいいな
愛じゃなくったっていい
二人でタオルケットにくるまって
おんなじ夢が見れたらいいな。。
小さい頃から僕ら
いつだって一緒に手を繋いでて
君の気持ちなら全部分かるよ
なんて少しだけ調子に乗りすぎてたのかな。。
君に彼氏ができたって聞いたときも
キスしたって聞いたときも
笑って君の話に耳傾けてた
幸せそうな君の笑顔見てたら
なんか僕もただただうれしかったんだ
今初めて君への気持ちに気づいたけれど
僕は知らない顔して微笑んでいるよ
君の未来に僕が映っていないとしても
僕は君に手を差し伸べるよ
だから今は少しだけ休みなよ
僕の両手に包まって少しだけ泣くといい
愛は生まれなくても
またキャンパスに未来描く元気は
きっとわいてくるから
だから僕はただ君に微笑っててほしいんだ。。
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「一番星見ぃつぇたっ」
今でも君の声が聞こえてくるよ
どっちが先に見つけられるかだなんて
毎日のように競争してたね
あの星を見なくなったあの夜から
少しずつ僕らの距離も広がっていたのかな
何も気づかずにいた僕の前にはただ
泣き濡れた君が立ち尽くしていた
あの日果たせなかった約束
今ここでもう一度君に誓うよ
あの一番星をそっと盗んで
リボン結んで君にプレゼントすると
だからもう一度
僕の手を握り締めて。。
君の全て包み込んであげられるほど
頼りがいのある腕じゃないけれど
君のほんのささやかな幸せだけは
零れないように強く抱きしめるから
だからまた二人で
僕の家の屋根に上ろう
そうしてまた聞かせてよ
「一番星見ぇつけたっ」・・・
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右手に安物の指輪
左手に君の好きなお店のケーキぶらさげて
今君に会いに行くよ
いつもより少しだけオシャレして
いつもよりちょっとだけ高級な香水つけて
君の生まれた日に感謝だね。。
大袈裟だって思うかもしれないけれど
なんだか少しだけ大人びて見えるよ
ありふれた言葉かもしれないけれど
happy birthday to you
君に送るよ。。
記念にキスしよう
だなんてせがんでくる君は
やっぱりいつもの君だけれど
今日のキスの味はいつもより少しだけ苦くて
僕らまた少し大人になったみたいだね
君をこの世に生んでくれた
お父さんお母さん
君に関わりあってきたすべての人に感謝だね
ろうそく吹き消す君の横顔見つめて
僕はそっと口ずさむよ
ありきたりな歌かもしれないけれど
happy birthday to you
君に送るよ。。
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相手の顔なんて知らないし
声も聞けなけりゃ握手だってできない
だけど心の奥にあるあったかい気持ち
言葉にして分かり合える
そんな不思議な出会いに
生まれて初めて神様に感謝だね。。
今ここで僕ら出会えたのなんて
ただの偶然なのかもしれないけれど
時を重ねればきっと
偶然って言葉は運命になって色づくから・・・
今同じ星見つめて
同じ言葉に感動できるこの夜に
心の底からありがとうだね。。
顔は見えなくても
声は聞けなくても
今同じ星空見つめて僕ら手を取り合ってる
多分僕らの名前が後世に残ることなんてないけど
ここにいる全ての友に
今心から言えるよ
「ありがとう」
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鏡よ鏡 世界で一番美しいのは誰だ
・・・それは貴方さまです。。
鏡よ鏡 世界で一番美しい彼女がいるのは誰だ
・・・それは貴方さまです。。
それでは鏡よ 世界で一番寂しい男は誰だ
・・・それもあなたさまでございます。。
君と出会ったあの日に僕
魔女に毒りんご食べさせられていたのかな
ただ君に見合う男になりたくて
一日中鏡とにらめっこしてた
起きたら必ず一度は鏡を見るよね
昨日の夜から今朝までで
何か変わっているはずもないけれど
机の上に置いてある君の写真見るたび
もっとかっこよくならなくっちゃって
精一杯背伸びしてたんだ・・・・
すぐ側にあったはずだった君の笑顔は
気づいたらもう手を伸ばしても届かなくて
いくら鏡の世界を探しても
そこにはただ夜空の星があるだけなんだ
もう一度君を探しに行くよ
今度は鏡も持たずオシャレもせずに
僕の全て 君に見せて
こんな僕だけど君が好きだって大声で叫ぶよ。。
ねぇ もう一度だけ僕の言葉に答えてよ
鏡よ鏡 世界で一番幸せなのは誰だい
・・・それにはお答えできません。。
ただ今の貴方さまは
世界で一番素敵な笑顔をしていらっしゃいますよ。。
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バカ アホ マヌケ 死んじまえ
僕たちの住むこの世界には汚い言葉が溢れてて
気づかないうちに僕らもきっと
どこかで誰かを傷つけてる
だけどもう一度思い出してみようよ
僕らがこの世に生を受けたその瞬間から
きっと僕らは
お父さんの お母さんの
「愛してるよ」って言葉に包まれてる
自分が知っている言葉
もう一度一から思い出してみようよ
僕らの両腕にはきっと
星屑よりもキレイな言葉が抱かれてて
手を広げればきっと
いつの間にか埃をかぶっていた言葉たちが
流れ星のように飛び出すから
ここには この場所には
素敵な詞を持った素敵な友が
この画面を越えた向こうで今もきっと
キレイな言葉をまた一つ作り出しているから
だからもう一度だけ
僕らの愛を僕らの言葉で叫ぼう
僕らの言葉が世界を包みますように・・・。。
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自分のことより人のこと考えられるほど
そんなにできた人間じゃないし
今君に「幸せになってね」
なんて言えるほど大人じゃない。。
だから僕らは探すんだ
どこかにきっとある
人を好きになることの意味を・・・
電話の向こうで
幸せそうな君の声
窓の外の夜空に浮かぶ星見つめて
君の話 聞こえないように耳ふさいだ
漫画の主人公ならここで
「よかったな、お前が幸せなら俺もうれしいよ」
なんて決めるんだろうけど
あいにく世の中そんなにうまくできちゃいない
だから僕らは叫ぶんだ
必死にに繕った不器用な言葉かもしれないけれど
僕らの愛を僕らの言葉で・・・。。
君に届かないかもしれないし
届いたって笑われるだけかもしれない
それでも僕らは叫ぶんだ
この詞が星の囁きに抱かれることを祈って
僕らの愛を僕らの言葉で・・・・。。。