詩人:チェシャ猫 | [投票][編集] |
星は人を愛することを教え
月は涙の流し方を伝える
抱き合う夜に君の声は
気付かないほど小さく泣いていた・・・。。
重ね合わせた距離と時間は
こうもたやすく色を変え
行き場を失くした幼き日の僕が
悲しく滲んだ目で僕を見つめる。。
抱きしめるだけじゃ我慢できなくて
キスだけじゃもう足りなくて
見えない愛の形手探るよ
軋むベッドの中・・・。。
形のないものは月に照らされて影ができ
二人をそっと見つめるよ。。
二つ並んだ影と重なる唇は
夜に溶けそうなくらい静かで
手をつないだだけではしゃいでいた君が
零した微笑は今涙に変わった
寄り添うだけじゃ怖くて
重なり合っても不安は消えなくて
二人の影だけまだ求め合うよ
濡れるベッドの中・・・。。
冷たい雨はその吐息消して
届かない思いが零れるよ。。
見えない愛の形手探るよ
軋むベッドの中・・・。。
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世界がもう語り尽くした
誰もが聞き飽きた言葉で僕は
この声が君に届くように
迷いそうな夜の下で歌い続けるから
枯れかけた声で叫ぶ愛は
きっと貴方に届くから・・・。。
いつからか涙することを忘れた世界
見えない何かに右手突き上げて
その両足で大地に踏ん張っていた
精一杯背伸びしてみてもまだ大人になれない僕は
いつかは星にも手が届くと
そう自分に言い聞かせた・・・。。
消えかけた声が世界の時間から取り残されたとき
伸ばした手に触れたのは貴方の涙でした
その手は誰かに振りかざすのではなく
震える誰かを抱きしめる為にあるのだと
君は教えてくれたから
君は微笑った オレンジ色したソラの下
どんなに上手にキスしてみても
途中で途切れてしまうけど
淋しいときに微笑うクセは
目をそらしたくなるくらい キレイだから・・・。。
涙が零れた 星の見つめるソラの下
例え時計の針を止めてみたとしても
世界は変わらずに歩き続けるけど
枯れかけた声で叫ぶ愛は
きっと貴方に届くから
いつからか微笑うことを忘れた世界が
語り尽くされた愛を置き去りにしても
僕はこの夜の下で歌い続けるから
枯れかけたその声に
枯れかけた願いを乗せて・・・。。
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泣き出しそうな君の背中に さよなら言うよ
零れた涙に映る君が
いつまでもキレイであるように・・・。。
どんなにその両手を伸ばしてみても
そこに触れられるものなんて 何一つなかった僕に
唯だ聞こえていたのは君の声だった
震えるその唇に触れたのは
強く握ったら 消えてしまいそうな君の手だった。。
その目に映る星が滲む夜にも
差し出すその手に淋しさが降る夜も
大きく息を吸い込んだなら
見えなくなるまで蹴飛ばしてやればいい
零れた涙にまだ君が映っているなら
かっこ悪いって言われてもいいさ
転んだってまた立ち上がる。。
だから僕は震える君の背中にありがと言うよ
行き場をなくした声が 涙に変わるその前に
多分零れた涙を忘れないよ
歩き続ける思い出の中で振り返る君が
いつまでもキレイであるように・・・。。
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多分泣いていたんだろう
あの日の僕と夢は
乾いた唇かみしめて
枯れた心に水をやって
また少しだけ
描いた夢の一番端っこを切り取った・・・。。
君に出会ったあの日から
もう何枚の夢を引き剥がしただろう
その濡れた手に感じる確かなぬくもりを求めて
いつの間にか君を塔のてっぺんに閉じ込めていた
この手に抱くことはできないのに・・・。。
破ることをためらって
ポケットに突っ込んだ宝の地図は
誰かが抜き取って埋めてしまったけれど
僕は手を振ってさよなら叫ぶよ
重ねた時間が消えないように
追いかけたなら
届かないと気付くのが怖くて
水溜りに映った星に手を伸ばした
籠の中で大切に育てられていた鳥が今
ソラを夢見るように・・・。。
多分知っていたんだろう
あの夜の君と僕は
見えないフリして目を逸らし
聞こえないフリして背を向けて
心と体の境界線がまた少し曖昧になっていく
そうして僕はまた
夢の中に映る君に手を伸ばした
籠の扉を開けられた鳥が今
ソラを目指すように・・・。。
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ずっと忘れないよ
微笑みって振った左手に
涙が零れても・・・。。
気づいていた
僕が精一杯伸ばした腕に
つかめるものなんて何一つ無かったってこと
どんなに叫んでみても僕の歌は
君には届かないってこと
それでも君が描いた物語の
どこか隅っこに僕の名前があれば
あやふやな地図でも歩いていけると信じてた・・・
君の背中にさよなら言うよ
行き場を失くした声が涙に変わるその前に・・・
泣き出しそうな夜にヒトリで見る星は
隣に君がいたあの頃と変わらずにまだ微笑んでいて
手を伸ばせばこの胸に抱けそうで
幼い両手をぎゅっと握り締めた・・・。。
一人ぼっちが大嫌いだった君は今微笑えているのかな
泣き虫だった君を
側でずっと支えていてあげたかったよ
それはもう・・・叶わないけれど。。
歩き続ける思い出の中で
振り返る二人は確かに微笑っているよ
重ねた時間(トキ)の分だけ
見上げるソラは滲んでいくけれど
淋しいときに微笑う君のクセは
誰よりキレイに見えたから・・・
零れる涙に映る色は
何よりキレイに見えたから。。。
ずっと忘れないよ
二度と振り向くことは無い君の背中に
微笑って振った左手に
涙が零れても・・・・。。
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多分泣いていたんだろう
あの日の僕と夢は
乾いた唇かみしめて
枯れた心に水をやって
また少しだけ
描いた夢の端っこを切り取った・・・。。
心と体の境界線が曖昧なこの世界で
見えない何かに右手突き上げて
その両足で大地に踏ん張っていた
現実を右手に嗤う誰かに背を向けて
枯れかけた声で叫んでた。。
消えかけた声が世界の時間から取り残されたとき
その手は誰かに振りかざすのではなく
震える誰かを抱きしめる為にあるのだと
教えてくれたのは君だから・・。。
例え時計の針を止めてみたとしても
世界は変わらずに歩き続けるけど。。
水溜りに映った星に手を伸ばしてみても
夢の中の君を抱きしめたとしても
広げた両手に残るものなんてないけれど。。
いつからか微笑うことを忘れた世界が
語り尽くされた愛を置き去りにしても
僕はこの夜の下で歌い続けるから
白黒だったこの世界を
薄っぺらだった毎日を
右手でなぞった境界線の向こうに蹴飛ばして
君にありがとうを叫ぶよ
子供の頃に見た夢の続きを片手に
僕はまた歩き出すから。。
膨らみはじめたこの世界のどこかで
枯れかけた声絞って
ずっとずっと歌い続けるから・・・。。
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見上げたソラはあんなにキレイなのに
手を伸ばせば届きそうなのに
ふと目を落とした水たまりに映る僕は
滲んでて よく見えなかった・・・。。
届かないって気づくのは怖かったから
伸ばした手は
やっぱりそのまま引っ込めた・・・。。
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少しだけ 背伸びをした
この目に映る世界が3cmだけ高くなった
机の上にたまった埃が見えた
友達のつむじが見えた
沈む夕日が
いつもよりちょっとだけキレイに見えた・・・
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いつもより少しだけ 唇が震えていた
いつもより少しだけ つないだ手は冷たかった
さよならの挨拶は いつもとおんなじだった
ただ・・・
「ありがとう」の上に 「今まで」ってついてた
泣き出しそうな君の背中
もう 振り向くことは無かった・・・。。
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ヒーローになんてなれないよ・・・。。
知らない誰かの為に本気になんてなれないし
大魔王が出てきたらきっと腰抜かしちゃう。。
でも それでも少しだけ
ほんの少しだけ強くなりたかった
目に映る全ての人を守れるほど
かっこよくなんてなれないけど
せめて目の前で泣く君だけは
この両手で抱きしめられるように・・・。。