詩人:もとり | [投票][編集] |
白い涙が落ちてゆく
街の灯は柔らかく
僕を包んでくれるけど
隣にいるはずの君はもういない
右側だけが空いたままで
写真たての中
そこだけは時間が止まっていて
笑顔のままの君がいる
幸せな時間で満たされてる
逢いたい
けれど逢えない
君に逢えるならなんだってするのに
ただ一度だけ
もう一度だけ
白い涙は
僕の心にも積もっていく
あの日の君を隠したままで
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このままいつか
消えてなくなっちゃうのかな
その声も
その瞳も
その唇も
このぬくもりでさえも
こんなに強く握り締めても
未来は不確かだから
このままいつか
消えてなくなっちゃうのかな
確かなモノも
見えない想いも
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頑張れ なんて言わないで
愛想つかされるかもしれないけど
本当に苦しいんだ
ホントは出来る子なのに
何でしようとしないの?
言葉が凶器となって
心が刃物で傷つけられる
一体どれくらい深く刺さったのか
僕は知らない
体内にまわる毒を排出するように
赤い涙を見ながら
ぼんやりと
死ぬことだけを考えました
死にたい わけでもなく
死ねるはずもない
結局は死ぬのが怖いから
出来ることなら
誰か僕を終わらせてください
涙を流しても
生きたいって叫んでも
顔を歪ませても
一切同情などせずに
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誰も私のことなんて分からないくせに
助けられないくせに
なんて人に当たって
自分の感情だけで生きて
自分だけが被害者面して
頭の中では理解してる
自分の幼稚さも
相手の出来る限りの優しさも
他人ではどうしようもないことも
ねぇ
言わなきゃ良かったのかな
出逢わなきゃ良かったのかな
私は貴方を困らせてばかりだったから
このままずっと
いっそ忘れてください
貴方の返す言葉に
私は甘えを探してしまうから
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両腕をもいで
両脚を切り落として
喉を潰して
目も潰して
耳をそぎおとして
閉じ込めてしまいたい
人は裏切るから
人で居たくないと思った
最期に聞こえた断末魔は
一体誰の声?
今日も声を殺して
泣いている
消えない昨日
見えない明日に
さまよう今日
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言いたい自分と
言えない自分がいる
言ったら 楽になる
言ったら 貴方を苦しめる
ずっと傍に居たい自分と
突き放して欲しい自分がいる
一緒に居たら安心出来る
でもその幸せには終わりがあるから
好かれたい気持ちと
嫌われても良い気持ちが
相反する
失うのが怖いから
でも私には結局
最初から何も持ち合わせてないから
安心と不安
期待と諦め
希望と絶望の狭間で
また今日も揺れている
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言いたいこと
言えないこと
色々 あるよね
言いたいことは
なるべくちゃんと伝えるんだ
言えないならば
すべてを受け入れるつもりで
心に飲み込んでいくんだ
それが僕の
言いたいこと
言えないことの境界線
それは僕のポリシー
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人は邪意を持って
笑顔で言葉を交わし
互いの腹を探り合う
人は善意を持って
笑顔で言葉を交わし
互いの気持ちに触れ合う
人は好意を持って
笑顔で言葉を紡ぎ
人の心にそっと寄り添う
人は悪意を持って
笑顔で言葉を吐き捨て
人の心を殺し合う
人は何を想い
人の心と交わっていくのでしょうか
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貴方は怒鳴る
私は息一つ 吸い込み
にっこりと微笑み返す
だってね
聞こえないんです
傷つきたくないんですもの
見えないんです
何ももう映したくないから
わからないんです
理解したら胸の奥が もっともっと痛むし
考えたくないんです
きっと もっと 沈んで しまうから
だから知らないんです
私も貴方を傷つけてたなんてさ
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好きだよ と聞く度に
どこがなの と吐き出した
可愛いね と言われれば
有り得ない と主張した
素直に思えたら と
笑顔を張り付けながら 思ってた
大好きなの と心の中で呟いて
冗談やめてよ と言葉を零す
嘘と本音を織り交ぜて
今日も会話を紡いでく
いつか本音で 話せるように
いつでも素直に 受け止められるように