和泉の部屋
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[135] ジェンガ
¨もっと¨なんて欲張りになって
最もらしい逃げ場に片足突っ込んで
嘘が十八番の狼人間
心に沈みゆく真実は
積み重なってゆくばかりなのに
2007/02/01 (Thu)
[134] 宇宙
数多の点が散らばる世界
点を辿れば線となり
元に帰せば輪となる
地球は丸いが故に
無限の輪で繋がる
2007/01/30 (Tue)
[133] スノードーム
行方を見失った声は
白い息と共に
空へ昇りゆく
それを静かに
瞳が仰ぐ
¨叫ぶ¨が苦手なボクは
せめて近くの誰かには
届くように芽吹かせるから
その時は
少しだけ
耳を傾けてください
声の行方は
いつも¨誰かへ¨でありたいから
2007/01/27 (Sat)
[131] ジョーカー
他人(ひと)を好きになるのと
自分(ひと)を好きになるのと
どちらが簡単なのだろう
2007/08/02 (Thu)
[130] 種
全てを晒け出せない
善も悪も
白も黒も
弱さも強さも
狡さも優しさも
ボクを成す全て
何故
こんなにも臆病で
幼き頃よりも
言葉が拙くなる
不器用な心なりに
強くありたいと
目指す 日常
2007/01/19 (Fri)
[129] 傘
みな 平等に雨が降る
みな 平等に朝が降る
みな 平等に災が降る
みな 平等に福が降る
形は違えど
2007/01/16 (Tue)
[128] 万華鏡
綺麗な言葉をオブラートに
隠し続けた 何か
誰かの言葉を
「綺麗事」と笑う誰かは
それらが舞い降りたなら と
切に願ったりは
しないのだろうか
生まれたままの白さで
歩くことが できないのは
世界が色付いているからで
それでも
それでもね
幼き頃
見た夕日を綺麗と
胸締め付けた あの想いは
形は変われど
まだ ここにあるから
あの日の夕日は
白ではなく
燃えるような橙だった
2007/01/13 (Sat)
[127] 舟上花
涙に溺れゆく君に
救いの船はまだか
2007/01/09 (Tue)
[125] 響
枯れるほど
言葉を放ったか?
まだなら
枯れるまで
叫ぼうじゃないか
嘆くのはそれからだ
2007/01/07 (Sun)
[124] 完全型
不完全なボクら
なぜなら
不完全な誰かと生きるため
2007/01/05 (Fri)
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