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和泉の部屋  〜 新着順表示 〜


[79] 地球儀
詩人:和泉 [投票][編集]

億人いたら狭い部屋だけれど

独りでは広すぎるから

2006/10/11 (Wed)

[78] スケッチ
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程良く
適当に
それができない不器用さがある

絵の具は原色オンリー
丁度良い具合いには薄めること
できなくて

筆で混ぜれば いつの間にか
パレットから色が消え


下書なんていらない


白のキャンバスは
期待に胸膨らませ

新たな世界を映し出す

2006/10/11 (Wed)

[77] Game
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用意された椅子は
いつだって数が決まっていて
人間のほうが明らかに溢れ

あぶれたなら
眼をギラつかせ
余るのを待つ世界

まるで獲物を狙う獣のよう


テーブルの上
白と黒のバトル
多勢が有利な勝敗制
“ドロー”なんて用意されていない盤上


白と黒の間は
やっぱり白と黒なんだ

2006/10/09 (Mon)

[76] 束縛
詩人:和泉 [投票][編集]

例えるなら
それは 水
両手で優しく包んでも
少しずつ
僕から離れて

瓶に閉じ込めたら
きっと呼吸困難で
消えてしまうかな

近視な僕に
遠くな君は
よく見えない

2006/09/22 (Fri)

[75] ルート
詩人:和泉 [投票][編集]

正の部分だけが
全てなら
ゼロを知らない

足し算の舞台には
いつの間にか負の顔も現れ
正と負が入り混じる中

導いた答えに丸をつけるのは誰だろう


割り切れたら気持ちが良いのは
誰でも知っている

だけど
それだけではないから

2006/09/15 (Fri)

[74] 乾電池式古時計
詩人:和泉 [投票][編集]

そう あれは
世界の時計が狂い始めた頃

“時”の意味について考える


“時”に支配され
“時”の籠に捕まり
与えられた“時”の
有効活用なんてありもせず
針を追いながら
秒針に耳を塞ぎたくなる

支配から逃れても
生まれるは戸惑いで
雑踏の中の混乱

ほら 今も
無情に進みゆく“時”に逆らいながらも


時計を探しては
“時”に触れる日々


2006/09/13 (Wed)

[73] ストレート
詩人:和泉 [投票][編集]

空振りの叫び
ボールに込めた想い
コントロール不能で迷子センター行き


グローブを大きく感じていた頃より
キャッチボールが下手になる

2006/09/10 (Sun)

[72] 林檎
詩人:和泉 [投票][編集]

容易く解ける嘘を
必死に結び直すのは誰

重ねた蓋
真っ赤な果実を
どの箱にしまい込んだか闇の中
蓋を開け種明かしする勇気も行方不明


真っ赤な果実は
窮屈な部屋から飛び出すことを願うから

針が進む度に
どんな嘘も解ける

2006/09/08 (Fri)

[71] 
詩人:和泉 [投票][編集]

ステップ止めず
スキップすることなく
リターンなんて知らない

針音リズムは焦燥ダンス


一秒の感覚さえ
とうに置き忘れた


針が右往左往したって
焦り直すは人のみ



タイムリミットが数字でチラついても
うまく掴み取ることできなくて

2006/09/05 (Tue)

[69] 独夢
詩人:和泉 [投票][編集]

この世界に
僕一人だったなら
この世界は
どのように映っただろう

むせ返るような人の波に酔うくせに

孤独の夢から目覚めれば
決って涙を流すんだ

2006/08/28 (Mon)
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