詩人:ナナエ | [投票][編集] |
心と手はつながっている
心は手が伝える
そして
手が心を伝える
だから
手と手を重ねると
まるで心が重なったみたい
手が触れるとドキッとするのは
相手の心に触れたから
愛しい君の心に触れたから
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あたしの声を聞いてほしいの
その耳でその頭でその体で
こんな小さな舞台から
地平線の向こうまで届く声で叫ぶから
のどがつぶれるまで
声が出なくなるまで叫び続けるから
それがあたしの生きる意味
声の続く限りあたしは居るから
声の続く限りあなたが要るから
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見えない会話見えない笑顔
でもちゃんと存在していて
見えない視線見えない心
でもちゃんと感じて
それなのに
あたしはなぜここにいる?
愛する人の存在も感じられない
こんな空間に
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自分はこの世の破片にすぎなくて
広い宇宙の塵にもならない
小さいカケラ
大きいものを見て
自分は小さいと感じ
小さいものをみて
自分の偉大さを感じ
自分がこの世に与える影響を考えてみた
破片はどこからか剥がれ落ち
一つの命として存在し
使命を終えるとまた灰になって
剥がれ落ちる時を待つ
自分はなんてちっぽけで
自分はなんて大きくて
落ち込むときはいつも
そういうこと考えてる
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ねぇ
死んだ人ってそんなに偉い?
死んだ人ってそんなに大事?
どうして
生きてるひとより
死んでしまったひとの方が記憶に残るの?
どうして
生きてるひとより
死んでしまったひとの方が愛しいの?
目の前にあたしがいるのに
どうしてあなたは空を見上げるの?
目の前で死んであげようか
そしたらあなたは
あたしを見てくれるよね?
愛してくれるよね?
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自分だけの思い出が
自分だけの思い出じゃなかったとき
とてつもない感動が吹きぬけた
彼女は僕をを覚えてた
永遠に幻になった日々が
彼女の中に存在していて
僕が夢見たその日々は
空想でしかないと思ってたことが
意外だってさ
あの頃と変わらずに話すことで
僕の心のあの時に
一緒に共有した懐かしい思い出に
お互い笑ったその過去に
またひとつ価値が生まれた
自分だけの思い出が
自分だけの思い出じゃなかったとき
それはつまり喜びだよね
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あたしなりの恋のおまじない
それは禁欲
やりたいことを我慢する
食べたい物を我慢する
それでかなうと信じてみる
だからあなたへの電話も我慢する
だけど不思議
この欲だけは我慢できそうになくて
だからあたしの電話鳴らしてよ
電話がかかってくるのは
いいことにしてるから
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もう唄わないと決めたうたは
あたしが大好きなうただった
だけどもう唄わない
だってもう唄えない
思い出と共に
一生開かない扉の向こうへ
きっとこの先このうたを
唄う日が訪れることはなく
だけど決して忘れない
唄とともに
この涙とともに
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あの時思い出したあの顔
思い出して泣けてきた
夕焼けの道
なぜだろう
なぜ思い出したんだろう
そして謝りたくなった
死にたい人の気持ちは
死にたくならないと
わからないってこと
死ぬ瞬間の苦しみを知るためには
死ぬのに失敗しないと
いけないってこと