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ナナエの部屋  〜 投稿順表示 〜


[95] 馬鹿な私と真面目な君の
詩人:ナナエ [投票][編集]

馬鹿な私は
君に弱音を吐かなかった

君の優しさにしがみついて

現実に戻りたくないくらい
癒されていたかったのに

頑張るよって別れ際
笑顔で君を見送った


真面目な君は
私を心から励ました

私の今までを
優しく肯定してくれた

少しでも厳しい現実への
力になれるようにって

頑張れよって別れ際
笑顔で私に手を振った

私はいったい何時になったら
ダメかもしれないって言えるのだろう

全部辞めちゃいたいって
私が誰かにつぶやく日は来るのだろうか

それよりも
それよりさ

もしも真面目な君が
弱い君を隠している存在なら

これほど残念な事はないよ

だから
真っ暗闇に堕ちて脱け出せない
こんな絶望の夜は

馬鹿な私の弱音なんかより
真面目な君の本気の弱音に

心底埋もれて一緒に泣きたい

2013/01/05 (Sat)

[96] これまでもこれからも、この先は
詩人:ナナエ [投票][編集]

ある日ばったり地元のスーパーで
10年ぶりに友達に出逢う



おおー
久しぶり

おー
びっくりした

げんきー?

げんきー!

えっひとりー?


んーと




あ…
こんにちわ〜




じゃあまたねー

うんまたねー



ある日ばったり地元のスーパーで
10年前の親友に出逢う

今も変わらず親友だけど
後ろ姿はママでした

2013/01/05 (Sat)

[98] やれやれ
詩人:ナナエ [投票][編集]

近頃まったく
あきらめない事が下手になったようだ

そのわりに
いろんな事にいちいち文句を言ってみる


いつも倒す敵は唯一人
あんぱんのヒーローの物語

結局は悪いヤツなんていない
平和に満ちた世界の綺麗事

現実では
愛や勇気なんかじゃ
かなわない敵しかいないですよ


都会の平屋に住む
7人家族の時が止まった日常では

テストで60点取って怒鳴られて
バカモンなんて
そんなばかな

6割取れたら
いちを合格ラインじゃないですか


ほんとは

ただ信じる正義を携えて
勇気を持って闘いたい

6割取れたら良いなんて
そんな妥協したくない


とは思いつつも
今日もそれなりに言われた仕事で徹夜する

私は大人になったのか

それとも

2013/01/05 (Sat)

[99] あの日死んだ街から絶望を込めて
詩人:ナナエ [投票][編集]

ねぇ
あの日君はたくさんの平和な港に打ち寄せて
一瞬で全てをさらっていったけど

あれはどうしてだったんだい?

あの日を境に
君にはたくさんの毒が撒かれたわけだけども

君はなんて心が広いのか
あっという間に拡散して
今では魚も食べられるさ

人にとっては毒になる量でも
君にとっては存在しないも同然なんだろう

なんて偉大で寛大なんだ

だからつけ込まれるんだよ
愚かで狡猾な僕たちに

70億人の僕たちが
一斉に海水浴を楽しんでも

きっと砂浜ひとつ
浸かりはしないだろうね


君の大きさは途方もない
大自然とは畏れ多く

僕はあの日から

頭を深々と垂れて
君の恩恵にすがりつくふりをしながら

頭を深々と垂れて
命乞いをするようになった


ねぇ

君はこれで満足か?

これで満足したのか?

2013/01/05 (Sat)

[100] 私・答
詩人:ナナエ [投票][編集]

わたし

それは

産まれてから
私が出逢った全ての集合体

産まれてから触れた
すべての環境になんとか適用しようと

私という一本の柱を覆う

教え言葉知識
敵意反発夢
現実理想
常識非常識

私が感じた痛み
誰かが味わった苦しみ

私が感じた喜び
誰かと共有した幸せ

私にむけた無数の優しさ
私がもらったたくさんの愛情

わたしを構成する物をあげるなら切りがない

私を中心とする
過去から未来全てで形創られた

それが私

これからも
出逢う全てを私に刻み込み

私が
誰のものでもない私を創っていく

2013/01/05 (Sat)

[101] はじまりはD
詩人:ナナエ [投票][編集]

ああもうだめだ

たった今
私の自尊心はゼロになってしまった

もう明日から私は笑えない
もう笑顔なんかつくれない

私は仕事もできないただの女

自分の思いが他人に伝わらないことが
生まれてはじめて
悔しくて悔しい

自分の思いが他人に伝わらないことを
諦めてきたことが

生まれてはじめて
憎くて憎たらしい

そして
生まれはじめた

尽きた自尊心を満たすように
『D』から始まる言葉たち

それば私を逃げ場なく取り囲み

さあ
そろそろ始まるみたいだ


どうせ
だって

もうだめだ

ほらやりなよ

2013/01/05 (Sat)

[102] 生きているから生きたくなるんだ
詩人:ナナエ [投票][編集]

目の前に突然現れた落とし穴に落ちても
目の前の道が跡形もなく消え去っても

私は生きている
だから米を研いでご飯を炊く

たった今
米が底をついても
冷蔵庫が空になる事になっても


私は生きているから
最後の一個でしょっぱい卵焼きを作る

お腹は満たされないけど
これできっと
からだは明日も活きているだろう


終われるものなら終わらせたいさ

でも挫折も絶望も
私の命は奪わないもんだから

こんな抜け殻状態でも結局生きている


さて
明日は何を食べようか

2013/01/05 (Sat)

[104] いつまで続ける気?
詩人:ナナエ [投票][編集]

世界も此処もこの星も

みんな誰もが
悲しくて泣いている

笑っているひとは
異世界の住人か
それとも宇宙人か


こんにちは
宇宙人さん

ところで
まずは泣いてみてくれませんか

そうすれば

私もあなたも
同じ私だと証明できるのです

そろそろこの星に
本当の私を曝してくれませんか

2013/01/05 (Sat)

[105] 祭りのあと
詩人:ナナエ [投票][編集]

雨が降ると少しひんやり

昇ったココロは
鼓動に合わせて
降りていく

そういえば

暑苦しい朝は来るけど
寝苦しい夜は来ないのか


海から風が吹き始めたら
短い夏が終わる合図

2013/01/05 (Sat)

[106] ちょんちょんぐいーっと
詩人:ナナエ [投票][編集]

唄いたいよう
泣きたいよう

いつだって君は
溶けるような声で笑ってる

そういえば昔
オレンジ色で太陽を描いては
黒いペンで
せっせとニコニコさせてたな


みんなを笑顔で照らしてる
なんて

おこってるよ
さびしいよ

思い出してよ
仲間に入れてよ

いっしょに
ぐるぐる廻りたいよう

2013/01/05 (Sat)
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