詩人:ナナエ | [投票][編集] |
わたし
それは
笑顔の裏の涙と
めいっぱいの
弱気の強気と
絶望と紙一重の
希望と
そして欲望と
心うらはら
素直とは正反対の
造られた同情が
人間の形をしているだけなんだ
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ロマンチックは
ほどほどに
スキンシップは
それなりに
それがあたしの防衛線
腕はこっちに
向けないで
顔はこっちを
向かないで
それがあたしの境界線
手と手はともに
つなぎあって
眼と眼はたまに
みつめあって
それがあたしの導火線
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今の自分がバカみたいで
前の自分がウソみたい
行きづまると来る場所は
答え候補がたくさんある場所
今の自分が生まれたのは
前の自分が産んだから
前の自分は
昔の自分が産んで
なんとも
脱皮をするようだ
たくさんの
昔の抜け殻に埋もれたこの場所で
きっと今日も脱皮するのかも
明日の自分を
産むために
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衝動とは
引き出しの取っ手がとれて
開けられなくなった時
不公平が無いように
全部の引き出しの取っ手をとって
全部を開けられなくする事
後悔とは
ほんの少し立ち止まれば
気づけたのに
ほんの少し振り返られたら
見えたのに
そう問いかける
壊れた取っ手と
開かない引き出しの事
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幸せを見せつけてやる
あたしは今
こんなにも幸せだって
こんなにも心が軽いって
わざと
目の前をスキップで通りすぎてやる
だから見せつけてよ
これでもかってくらい
あたしの心が折れるくらい
あたしの前で
心から笑ってみせてよ
あたしのこと見返してみなよ
あたしが二度と立ち直れないくらい
二度と笑えないくらいに
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ねぇ知ってる?
あなたが今
元気がないのは
あなたが今
死にたいって思ってるのは
あなたが今
ものすごくさびしいのは
11月病なんだよ
11月だから仕方ないの
大丈夫
12月には良くなるから
だって11月病だもの
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ひとりで立ちたくて
自分から手を離したんだ
それは今でも
間違いじゃなかったって思ってるよ
でも甘かった
もし立っていられなくなったら
また掴まればいい
そう思って振り返ったら
もう手はなかった
掴んでいた時
目の前には
たくさんの手が差し伸べられていて
君の手じゃなくてもいいから
そう思って顔をあげたら
僕ひとりだけだった
ずっとひとりで立ちたかった
きっと君の手を最初に掴んだ瞬間から
そしてかすかに思い出す
君の手を掴む前もこんな景色だった
結局同じことを繰り返すのか
もしここで違う誰かの手が現れたら
すぐにその手を掴んで
すぐにその手を離したくなるだろう
そしてその手を掴むと同時に僕は
君も何も全て
忘ているのだろう
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もし君が今のあたしの状況だったら
たぶんこう言うよ
今までの人生で今が一番幸せ
ずっとこうしていたい
君は素直な良い子だから
きっとまっすぐ喜べる
でもあたしは
今の状況喜べないかな
できれば早く過ぎてほしい
これは仕方がないことでね
あたしはカーブだらけで
ぐにゃぐにゃ曲がって
落ち着いて空も仰げない
生粋のひねくれもの
嬉しくないわけじゃないんだ
ただ嬉しいことを
嬉しいって表現することが
一番嬉しくないってこと
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変だな練習したのに
あなたのこと大嫌い
ズタズタに切り刻んで
ボロボロに踏みつぶして
二度と起き上がれないようにしたいくらい
あたし怒ってるのに
目の前のあなたに身を引き裂くような
言葉をあびせたいのに
出てこない
ひとことバカって
それさえも言葉にできないわ
今更もう無理なのに
あとは二人近づくことは不可能なのに
あたしはどうやらバカみたい
こうやって自分を責める言葉は
いくらでも言えるのに
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君のこと
信じてないわけじゃないよ
君のこと
信じてるわけでもないんだけど
私のこと
信じてないとはいわないよ
私のこと
信じてほしいともいわないけど
見返りとか報酬とか
そんなのいらないんだ
あ
ちがうよ
そんな神様みたいに立派な
ボランティア精神とかじゃなくてさ
ただ単にあたしが
あたしが
その時信じたいと思ったから
その時信じられないと思ったから
わかりにくいよね
でもあたしはわかってる
私のことは
私だけがわかってればそれでいい
君のことは
君を知りたいって思う人が知ればいい
あたしは病的人間不信なんじゃなくて
病的自己中なんだよ
だから言ったでしょ
君に愛されるより
君を誰よりも愛すことが
あたしの幸せってさ