詩人:ナナエ | [投票][編集] |
臆病者で小心者のアタシは
ただ君の首にしがみついて
必死にもがくことしかできなかった
こんなにも誰かを
欲しいって思うことはなかったんだ
だけど最後まで
行かないでって言えなかったよ
君は優しいから
触れなくても感じるぐらい
アタシを置いていくこと気にしてる
だけど君がもう戻れないように
アタシだって戻らない
前を向いて
今は自分のやるべきことをやるしかない
君が挑戦するなら
アタシも挑戦しよう
君の行く手を邪魔するよりも
君の行く先で
また笑顔で再会できるアタシでいよう
そう決意した今日を忘れないでいよう
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僕は素直になれない
そういう機能をもって生まれてきた
大丈夫って聞かれて
大丈夫って言うのは
条件反射みたいなもので
でもそれを修正されたら
もうそれは僕じゃない
大丈夫じゃないときに
大丈夫じゃないっていう事
僕にはできない
無理なんだ
だって僕にとってはそれこそが
自分を偽るってことだから
『メンドクサイ』を
具現化したようなそんな人
誰も相手にしない
そんな人誰からも信頼されない
ほんとに助けて欲しい時
そんな人誰も助けない
だから僕は人のために生きるんだ
人のために生きる術を学んで
人のために生きることを生きがいとするんだ
今はまだ未熟者で
自分の事なんとかしきれていないから
周りを心配させてしまうけど
僕のことは僕しかわからない
僕がなんとかする
僕はこれから強くなる
強くなって誰よりも
人のために生きようと決めたんだから
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もやもやする想いを
大きく深いため息に込めて
はあぁー
もやもやが部屋中に拡散する
なんとなく会話が途切れて
なんとなく空気が重くなる
きっとため息をつくと
幸せが逃げるなんて嘘だよ
いつだってため息には
幸せなんてつまってないもん
どんより模様のため息が
部屋中に広がって
空気を曇らせ雰囲気が暗くなる
もやもやが発散されて
むしろこっちは身体が軽くなる
そういうことさ
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いつも忘れていつも思い出す
神様どうか僕に言い訳の豊富な頭より
君の痛みを忘れない心をください
神様どうか僕に
自分のために走るレースではなく
君のために走るレースで
一番に完走できる脚をください
神様どうか僕に時間をください
忘れても思い出せる時間が欲しいのです
君にひどい事言う前に
この言葉を本当に言って良いのかどうか
悩む時間が欲しいのです
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寝ころぶウサギ
横たわるネズミ
うつぶせの犬
ひっくり返るパンダ
倒れる魔法使い
笑うカエル
リンゴを見てるカラス
縦に並ぶ雑誌の上に
横に積まれたノート
買ったままのウサギのタオルに
重なって重なるメモと宝の地図
今にも落ちそうな消しゴムと
消しゴムを支える定規
定規を支える本立てに
ちゃっかり乗ってる鉛筆削り
小物入れやペン立ては
倒れていたり傾いてたり
そんな中
唯一しっかりと腰を据えるものは
居れる空間とPCと
水分とお菓子と
お気に入りのかっちょいいBGM
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わたし
それは
強い劣等感を補う
過剰な自信で
本当の弱さを
仮の弱さで押し潰し
その上に被せる
取り繕った
強さと平常心で
大きな不安を
普通という概念に乗せて
記憶の彼方に
吹っ飛ばし
それでも
誰かを
みんなを守りたくて
必死に前を向いてるだけなんだ
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太陽がキラキラしてて
その間を吹き抜けてく夏の風
時間ギリギリで焦って
今に追い付こうと
必死に自転車を走らせる背中を押す追い風
窓を開けるとカーテンを揺らして
サラサラ音が絶妙に心地よいそよ風
イタズラっこで
ノートをバラバラにして
風鈴をならしたりするさわやかな風
サンキュー
おかげで眠気も迷いも行き止まりも
スルーっと交わして飛び出せる
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アタシの人生初ビンタは
ビンタと言うよりカルタに近い
目を凝らして必死で見つけた1枚に
アタシのだーって気持ちを込めて
バシッと平手を一発くれてやるような
そしてそっと手にとって
アタシのもとへ引き寄せて
大事にそばに置いておくような
ごめん痛かったね
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なんだか急に懐かしくて
昔の友を
ただ思う
きっとそんなの大きなお世話と
昔みたいに笑っているんだろう
そしたら急に恋しくなって
電話をしてみようかと
ただ思う
きっとそしたら留守電になって
昔みたいにせかせかと
走り回っているんだろう
アイツはいつもそうだった
心配性のアタシを
気にしすぎだと
ただただ笑い飛ばし
どんくさいアタシの前を
振り向きもせず
ただただ走り続けた
いつかアイツが走り終わったとき
完走したマラソンランナーのように
とびきりの笑顔で周りに祝福される
そんな瞬間を
ただただ思って
私は今日も生きていく
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大好きなものを
集めて丸めてまとめたら
全然気に入らなくて
大嫌いなものになった
見たくない触りたくない
だから丈夫な箱に入れて
蓋をして鍵をかけて
ずっとずっと深い穴の底に落とした
ある時急に会いたくなって
穴の様子を見に行くと
ずっとずっと深い穴の底に
落ちた時と同じ姿の
丈夫な箱が見えた
だけど
私が穴に落ちなければ届かない
ねぇ
現在を置いて
あなたのもとへ行ってもいい?
その時ふと蘇る
見たくない触りたくない
あの感覚
それから
ぶわっと溢れてくる
こうかい
おそれ
逃げ出す勇気と
未来への決意