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ナナエの部屋  〜 新着順表示 〜


[31] 心と手
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心と手はつながっている

心は手が伝える
そして
手が心を伝える

だから
手と手を重ねると
まるで心が重なったみたい

手が触れるとドキッとするのは
相手の心に触れたから

愛しい君の心に触れたから

2013/01/05 (Sat)

[30] わかれうた
詩人:ナナエ [投票][編集]

たくさんの
数え切れないほどの人たちが

数え切れないほどの矢を放つ


たくさんの柵を越え
数え切れないほどの盾を抜け
ほとんどが脱落しても

あたしの矢はあなたに届くよ
その確信に似た自信は
なにものにも負けない強い力

あなたがたとえ大勢の人に紛れても
あたしはあなたの手を取るよ

確実に


一度築き上げた強い絆は
解けることはないと信じてるから

数え切れないほどの人がいるこの世界で
出会ったんだから


2013/01/05 (Sat)

[29] おもいおもい
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あたしの気持ちは
重い思い

ぎゅーっとあなたを離さない

想うたびに好きな気持ちが重なって
ますます重くなっていく


あたしの気持ちは
重いおもり

あなたが遠くへ飛ばないように
しっかり結んで止めてある

こんなに重い
想いでも
あなたを留めておくことはできなくて

だってあなたの思いは
軽い軽い

羽のようにふわふわと
いろんな風に流される

いろんな空へ飛んでいく

2013/01/05 (Sat)

[28] 返事を
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ひとり君の返事を待つ

お気に入りの曲は
いつもより寂しく聞こえて

窓の外には
冷たい雪が降る寒い冬がいて

部屋の外には誰もいない
一人ぼっちの孤独があって

時の流れを遅くさせる


思い出すのは君の顔
思い出すのは君の声
思い出すのは
君のとなりで笑ってた自分

神様どうか
あたしの思いをあの人に届けて

そしてどうかあの声で
あたしに返事を

2013/01/05 (Sat)

[26] ともだち
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彼女は笑う僕のとなりで

だけど彼女の瞳に映るのは
となりにいる僕ではなくて
まるで太陽だった君なんだ

片思いってつらいもんだ
彼女は僕に君の話しかしない

こんなにも彼女を笑顔にする君は
いったい何者なのかと疑うほどだよ

君は彼女の心までも晴れやかに
本当に太陽のようだ

そして彼女は最後に言うんだ
どうしてココにいないのかしら

僕も不思議で仕方ないよ
君は今でも僕達のなかに生きていて

そして時に笑顔を
時に寂しさを連れてくる

君と別れて僕達は
何もかわらず何もない

2013/01/05 (Sat)

[25] 異空間
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遅く起きた平日の朝

太陽が高くなった空の下
人もまばらな電車に揺られ

お気に入りの曲を聞きながら
心地よい暖かさでそっと目を閉じる


カタンカタン
ゴトンゴトン


田んぼの真ん中を走る田舎列車

不意に目を開けると
目の前には朝とは違う穏やかな景色
焦る理由なんて全くなくて

だってここは
日常の中の非日常

時がゆっくり流れてくような
不思議な空間

2013/01/05 (Sat)

[24] ふるさと
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雪は嫌い


雪は冷たい
冬は寒い

冬は空気が澄んでて
世界が明るく見える


夏の輝きがあたしには
まぶしすぎて

それなのに雪は孤独感で
より一層芯から身体を冷やしてしまうから

それでもココは
あたしが育った場所

もちろん冬は暖かく
だけど雪も温かく

感じられるちいさな故郷

2013/01/05 (Sat)

[20] ながいうた
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ため息がこぼれる午後5時
一人でいるとなぜか
あの景色が眼下に広がる

あの日はママと喧嘩して
近くの浜辺に逃げ出した
持ってったのはケータイだけ

いつの間にか時間が流れて
暗くなってきて
それなのに
防波堤を海に向かって歩いたんだ

背中に夕日を感じながら
月がうっすら登る海のほうへ
一人歩いて行ったんだ


波の音と風の音
すべてが海に吸い込まれていくようで

時々立ち止まり
繰り返す水の動きに目をやりながら
行き止まりまで歩こうと

すると海から
ものすごい風が吹いてきた

もうこっちへくるな戻りなさい
そう言ってあたしを押し戻すような
強い風に
あたしは耐え切れず後ろを振り返った

そしたらね

目の前に
まぶしいくらいに暖かさに満ちた夕焼けが
あたしを照らしたんだ

今まで見てた
暗い海が炎で燃やされているかのような
そんな錯覚を感じさせる景色だった

あたし帰らなきゃ

そう思ったとき
ケータイが鳴った

今日の夕飯は
炊き込みご飯だよ

ママからのメールだった


あの時の感動は今も
この目に焼きついている


ため息がこぼれる午後5時

だけどもう二度と戻らない
秋の夕暮れ

2013/01/05 (Sat)

[19] ひねくれ
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空が明るくて
雲は高いところを流れてる

そんな日あたしは泣いていた

空が暗くて
雨はしとしと降っている

そんな日あたしは笑っていた

光の足下の影のように
世界と真逆に生きてみる

その先にあるのは
ゆうまでもなく孤独なのにね

2013/01/05 (Sat)

[18] 負けた結果
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遠い昔

謝ることは負けることだと
思っていた

負けることがイヤだったあたしは
自分を押し通す嫌なこども
ただ許して欲しいだけだった

大人になってたくさん知って
謝ることをするようになった

だって謝ればすべて済むから


謝ること

あたしにとってそれは本当に
負けることになってしまった

あっちにへこへこ
こっちにへこへこ
自分を曲げる嫌なおとな

だから今日もまた
本当の自分は涙になって
流れ出て行く

2013/01/05 (Sat)
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