今、


恋の後ろ姿が見えた気がした


その後ろ姿を


見送ることが出来れば


あなたを


忘れることが出来るのだろうか

“愛してるよ”


あなたは甘い嘘をつく


“さよなら”


私は悲しい嘘をつく

日々を一生懸命頑張っていて


その頑張りが


あるカタチになったとしたら


僕は多分


君に見て欲しいと思うだろう

ねえ、空？


そんなに泣かないで


あなたに泣かれると


世界は雨に滲んで


あの人が


溜め息をついてしまうから


ねえ、空？


あなたの代わりに


私が泣くから


だから


あの人に


とびきりの青空を


見せてあげて

人はね


生きてるだけで凄いんだ


凄いんだぞ


君が考えてるより


ずっと、ずっと


生きるってことは


凄いことなんだ

夜空に咲く


イロトリドリの夏の花


そのままブローチにして


君にあげたら


笑ってくれるかな


その為なら


僕は


空に梯をかけよう

僕が君を好きな理由？


君が君だからさ

来ないメール


鳴らない電話


いつまで待つんだろう


私はいつまで…


あなたはまるで雲間の太陽


気まぐれに優しい笑顔を見せて


いつの間にかいなくなってしまう


太陽に恋焦がれる私は


雲が晴れるのを


只、祈る





気まぐれな太陽は


私を惑わせて


きっと、最後には


違う人を照らすんだろう


私は枯れるのを覚悟で


それでも


あなたを待ち続けるんだろう

君に恥ずかしくないように生きる


君と別れてから


そう、決めている僕がいる


君の笑顔のご褒美は


もう見られないんだけど


でも、


僕は君に恥ずかしくないように生きたい


多分、君は


僕の良心なんだろう

18時の電話


あなたは出ない


そんなのは分かってる


分かってるのに


コワレテル私は


繰り返す


18時にしか出来ない電話


それでも


私はそうするしかないの


他に方法がないの


あなたの声が薄れてく


笑顔も思い出すのに時間がかかる


ねえ


いいの？


一言でいいから


声を聞かせて


私は今日も


繰り返す


壊れちゃうわ


ううん、もう


とっくに壊れてる


呼び出し音が怖い


あなたを呼んでいるのに


聞こえないフリ


私は


気付かないフリ