詩人:野上 道弥 | [投票][編集] |
何気ない日常の何気ない言葉のやりとりが私の何かを狂わせていくの
束縛されるのは嫌いなのにあなたの言葉一つ一つは私の心の自由を奪うの
傷つけられることに敏感になってる私にあなたは微笑んで癒やしてくれるの
私が一人になりたくないのを知ってるあなたはいつもいつも慰めてくれるの
ずっと一緒にいられたらものすごく幸せなのを解ってくれてるの
そんな私の心の内の想いを間違いなく解ってるのにとぼけるあなたはとても意地悪
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気持ちの中の赤信号
踏み込めないアクセル
点滅する青信号
あなたの名前の標識
蹴り込んだブレーキ
君へ向かわないステア
あなたという安定シフト
迷ったウィンカー
振り切ったRPM
加速する君への気持ち
どちらへも戻れないハイウェイ
孤独を示した一方通行
混乱しか残らないワインディング
自分の不安を伝染した愛車
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夢にまで君が出てきて思わず飛び起きた
真夜中にも関わらず声が聞きたくなって
受話器を取り上げダイアル回すけど
どうして最後の一桁を押せないんだ
それは今ごろ君はあいつの腕の中だからかな
許されざる想いでも構わないから
叶わない願いでも構わないから
打ち砕かれる夢でも構わないから
風に消える幻想でも構わないから
君を好きでいさせて欲しいんだ
それを伝えたいだけなのに押せないダイアル
本当は少しでも邪魔したいだけなんだろうけど
本当は君を奪い去りたいだけなんだろうけど
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出来ることなら立場を逆転させてみたいの
たまには私の言葉であなたの心を束縛したいの
少し距離を置いてみてあなたがどう出るか見てみたいの
あなたのメールに素っ気ない返事をしてみたいの
会いたい夜を我慢してあなたが私に会いに来るのを待ってみたいの
そんな私を意地悪と言わせてみたいの
でもあなたは大人の余裕で切り返してくれる
どれだけ強く離れたいと想ってみても
離れたいと想う事を本心でないはないと知っているから
だからあなたは悪魔のような優しさで私を魅了するの
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君がくれた抱擁から
ふわりとこぼれた優しい移り香
二人の気持ちを見透かす様に
移り香はとても正直だ
僕からずっと離れようとしない
別れのキスを交わした後なのに
それとも後だからなのだろうか
移り香は鮮烈に漂い続ける
離れたくない
なんてかっこ悪くて言えない代わりに
移り香だけは正直に
僕らの気持ちを物語っている
そして今夜も
辞めた筈の煙草に火を点ける
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いつも一人歩きの道を
たまには誰かと歩きたいと想う
その誰かがあなただったという理由で
あなたの歩く道を邪魔したくなかったけど
私があなたと歩きたいと想ったからには
必ずあなたに付き合ってもらいます
他の何かを捨ててでも
他の何かを越えてでも
他の誰かを踏みつけても
私はあなたと歩くと決めました
私が私である道を
私の幸せへと続く道を
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最近 無意味に笑うよね
最近 むやみに迷ってるよね
最近 やたら人を構うよね
時折 淋しげな表情見せるよね
時折 痣が出来るほど腕を握りしめて膝を抱えてるよね
時折 人知れず泣いてるよね
僕から見たキミは
少しでも人の心に入っていって
一人になりたくないのを
不器用ながらに表現してないかい
少し変わったよね
変化かい
本質かい
ねぇ
どうなんだい
僕から見た自分
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恋に恋した女学生のように
ずっと君のことだけ考えていたいけど
君はすぐ傍に居る誰かに心奪われていたり
他の誰かと居て楽しそうに笑っているのなら
私は君の一番になれないなら
君なんか要らない
君の特別になれないのなら
君なんかどうでもいい