ハリボテの空に溜め息をぶつける水色を塗ったくった棺の中振り返れば短いものだったねと鶯が鳴くからお前に何が分かると噛みついたもう陽は沈まないし昇ることもないだろう名も知らぬ花の匂いが多少疎ましいが一度眠ってしまえばまぁここも悪かない思えば短い人生だった鶯なんぞに言わせてたまるかそれを言って許されるのは私だけだ
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