詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
すき なんだよね?
わたし だよね?
あなた でいいのよね?
まちがってない よね?
あなたのせいで毎日が疑問符
? こんなヘンなかたちしてる
こくびをかしげて いびつなハート
もう知らないって 叫びたくなる
なぜ? なぜ? どうして? …
言葉は迷子になるばかり
わたしも迷子のままでいる
あなたは探しもしないから
わたしがしなくちゃイケナイコト
すべてを捨てて 迷子になったのに
だーれも 迎えに来てくれない
さぁ帰ろうねって 言ってよ早く
名前も お家も ワカラナイ
? こんなヘンなかたちしてる
足跡も歩幅も いびつな ・ ・ ・
あなたも 誰だか ワカラナイ
この世の果てで かんがえごと
じゃないあなたがいっぱい増えてく…
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
砂上の楼閣に言葉を積み上げて
あなたを愛していると
ささやき続けよう 日没まで
真夜中に祝福を吐いても
無に喰われて咽が渇くだけだから
深紅のワインが呆れるほど必要
極上の嗅覚で穴場を嗅ぎ当てて
あなたを愛していると
むさぼり続けよう 夜明けまで
互いに吐き出した毒が
陽に焼かれて悪臭を放つだけだから
辛苦のマインドが嘲るほど多弁
冷たいから二人で浴びる
白い目と嗚咽の聖水
何を洗い流したか悟らせやしない
友達以上うずもれて助からない
砂の中に宝箱を隠してまどろみ
こぼれ続ける言葉で舐め合って
よく似たヘソの緒に巻かれて
あなたと螺旋で絡み合いながら
こぼれ続ける雫を啜り合って
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
こんな出会いはこりごりだわ
知らないからって あなたはどこ吹く風
そんな強気で 責めないで
そんな仕草で 惑わせないで
ちっとも判ってくれないのね
こんな思いはこりごりだわ
会えないからって あなたはどこ吹く風
そんな弱気に 呼ばないで
そんな気分で 悩ませないで
ちっとも判ってくれないのね
でも 微笑みはオリジナル
あなただけが与えてくれる ホントのウキウキ
こんな思いはこりごりだわ
見えないからって あなたはどこ吹く風
そんな気軽に 考えないで
そんな態度で 焦らせないで
ちっとも変わってくれないのね
だから 微笑みはオリジナル
わたしだけが教えてあげる ホンキのドキドキ
そして 微笑みはオリジナル
ふたりきりで歩んでく ホントのユキサキ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
螺旋に記された遺伝子
大いなる記憶は 連綿粛々
時代を借りて次代に流れ
寸分違わず 約束を遂行す
この星に爪を立て
ささやかな売名行為か
悲恋の仇を討つべく
虚しと放つ時の卵か
答えなど
瞬きの間に意味を失う
さらば涙よ
されど涙さ
明日来る明日に
風に吹かれて笑ってやろう
日はまた昇る
それでいいのだ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
この世果て
人も言葉も
疲れ果て
されど息吹は
君が胸咲く
いつの世も
いかなる場所も
時守は
君が名前と
口々に聴き
咲けばいい
ただ一輪と
咲けばいい
愛でる君主は
子等と傍居し
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
ドリアンは果実の王様
あまりにも珍味
威嚇的な風貌
そしてお高い
相手にされることはない
だって孤高すぎるから
ドリアンは考えた
でもすぐやめた
だってドリアン
ドリアンはドリアンだ
オリジナルのマイウェイ
誰にも真似できない
味と香りで勝負した
腐ってると揶揄した人々もやがてドリアンを讃え
彼こそ果実の王様と
見よドリアンの心意気
決して値打ちを下げたりしない
さすがだドリアン
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お客様、過去からご伝言がございます。
君が伝えたメッセージ。
時のゆりかごに運ばれて再び。
君に伝わっていますか?
お客様、未来へご伝言をなさいますか?
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
あぁ 目が詰る
跳んだ 解れた 絡まった
疲れた
まるで
緻密なレース編み
脆弱な糸
指先だけの心模様
貫く針
型紙なんか役に立たなくて
何度も
見えないものを形にして
朧気に浮かんでくる
可憐に広がる
大胆に素通しだよ御用心
出来上がりは
はるか彼方
気が遠くなる
何が 語られ
価値は いかほど
向こうに見えるのは 誰
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
切り落とした指の感じない痛みを
生き残った指が時折訴える
それはとても 鈍く
むしろ はかない痛み
そう それは そこはかとなく
痛い ただそれだけの痛み
高いのが自慢だった 中指の痛み
効能は分からないが 薬指の痛み
多分一番痛いだろうと推測するが
約束できなくなった 小指の痛み
ゆびきりげんまん 笑えない
無理に約束すると痛いもんな
分かってあげてたつもりだったけど
こんな風に訴えるなんて
痛いんだな おまえらさ
たかが生きていくために
こんな紋章背負っていくなんて
意味があるんだよなんて陳腐なセリフ
好きな人になら 言われてみたいか
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
道端で死んだカマキリは
まるで討ち合いに敗れたサムライ
刃を地面に突き刺し
無念…と果てていた
石垣のイモムシは
まるであみだくじを進む
オマエが選んだそのラインの果ては
濁流のドブ川が手招きをしてる
ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな
せめてそんな一瞬が語る声を
拾い集めて行こうか
つたない言葉遊びかもしれないが
俺の寿命を使って
詩歌に編みなおして行こうか
この星に帰るものへ
眠るには子守唄が必要なのさ
せめてそんな一情の物語とメロディー
ちっぽけな存在だ
オマエらも オレもな
詩ってあげるよ ここでおやすみ