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山崎 登重雄 の部屋  〜 投稿順表示 〜


[72] 火消し
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


完全装備の火消したち

技術革新で闘う炎の一本勝負

そう 時代が進んでも

一本の筒先ですべてが決まる

狭い道に犇めき合って

水利のすべてをぶつける

尽力を黙って語る背中の群れ

彼等の勇気の焔が

暴れる炎を諌め叩き潰す

伝承の火槍が

火消したちの魂のバトンに見えた

2009/11/03 (Tue)

[73] 家事・親父
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]

いまだ残火処理が続いている

水利に取られて生活が滞る

蛇口からは糸のような

溜めても際どい濁り水

終わったはずの洗濯物はやり直しだ

予言者にはなれないと実感した

どうせ濁っているのなら

何処ぞの温泉チックにと沸かす風呂

俄かでも詩人でよかったと実感した

風情は自分で織り成そう

2009/11/03 (Tue)

[74] こんな時間に詩えるのは
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些細な出来事なら

なんとなくね やり過ごせるさ

大きな出来事は

なにもなくても やりきれない



一緒に何かを 消された気がして

手を突っ込んで探しても

触れられやしない 胸の内

こんなに心だけ寒い休日



自分を呼び戻したくて

君に会いたくて 詩い始める

こんな時間に詩えるのは

良くも悪くも 甘えたいだけさ



いつもならば 会えるだろう

今会いにゆけばいい

こんな時間に 僕はまだ

足りない自分を探している

2009/11/03 (Tue)

[75] おたずねもの
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


時に閉ざされたプリズン

僕の詩を救い出して

ええ過去詩だけ載せようか


昔話を少し ほんの少し

歴史を明かし 君への証

今でも好きだし 所詮詩だし


その前に誰となく聴きたい

僕を知ってますか

捨てた記憶を 誰か持っていますか


噺家☆風でした

涙れ星でした

全部僕です


すべての想いがあって 今を詩える

また囚われたとしても 詩いたい今を

好きなものは 好きなんだと

2009/11/04 (Wed)

[76] 詩おうか
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僕の中で何かが終わった

外はいきなり真冬だ

凍えきった身体は

寝ないで朝を迎えたからだ

今日僕を旅立つのは

どんな詩だろう

誰の胸に辿り着くだろう

何かの始まりに

さぁ 詩おうか

2009/11/04 (Wed)

[77] すこしあとから
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


負ける気がしないなんて

思っちゃいないさ

最初から

君には敵わない だから


勝とうだなんて

思っちゃいないさ

君が詩うから

僕も詩うだけ


泣いたら涙の

笑えば弾むままの

愛しい言葉

そのすべてが


そこしあとから

手をひかれて

つたない歩みを

続けるだけ


僕の惚れた人は

僕を産んでくれる人

君は詩うから

君は歌うから

2009/11/05 (Thu)

[78] 僕は愛を注ぐだけ
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


僕にできることは

本能のままに

君に愛を注ぐだけ


からからに乾いた

心までほぐすよ


自分が温まりたいなら

君を温める

時間や場所は全部無視して


欲望というのなら

その通りさ

外見じゃなく

君のすべてを僕にください


いただきますって

声に出していい?

ごちそうさまって

君を捨ててもいい?


コンビニの棚に並ぶ

インスタント・ラヴ

新しい君に目移りして

選んでいる


できるだけお腹空かせて

僕は愛を 注ぐだけ

2009/11/05 (Thu)

[79] 匂い
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]


鼻先をかすめれば

記憶がよみがえる

すき間風が運んだ

すえた匂いがまだ


人は不幸を糧に生きる

それを最後とするために

それが最期とならぬように


何度も抱いた

君の香り

これで最後と思いながら

それで最期と願いながら


自分で作る

夕餉の匂いに

少しだけ 苦笑しながら

2009/11/05 (Thu)

[80] 水門
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たたえた熱い風呂に

ザブンと沈み込んで

着替えて向かう戦場

この門をくぐり抜け

現実をリセットする

シャワーじゃだめだ

熱い風呂にくぐれよ

2009/11/05 (Thu)

[81] BABY ASTRONAUT
詩人:山崎 登重雄 [投票][編集]

ママのお腹の中で

ふわりら ゆらりら

パパと交信しよう

きこえて いるかな

もうすぐ会えるね

ましろな きせつに

春を連れてくる君

いのって まってる

地上に降り立つその日を

2009/11/06 (Fri)
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