詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
完全装備の火消したち
技術革新で闘う炎の一本勝負
そう 時代が進んでも
一本の筒先ですべてが決まる
狭い道に犇めき合って
水利のすべてをぶつける
尽力を黙って語る背中の群れ
彼等の勇気の焔が
暴れる炎を諌め叩き潰す
伝承の火槍が
火消したちの魂のバトンに見えた
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
いまだ残火処理が続いている
水利に取られて生活が滞る
蛇口からは糸のような
溜めても際どい濁り水
終わったはずの洗濯物はやり直しだ
予言者にはなれないと実感した
どうせ濁っているのなら
何処ぞの温泉チックにと沸かす風呂
俄かでも詩人でよかったと実感した
風情は自分で織り成そう
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
些細な出来事なら
なんとなくね やり過ごせるさ
大きな出来事は
なにもなくても やりきれない
一緒に何かを 消された気がして
手を突っ込んで探しても
触れられやしない 胸の内
こんなに心だけ寒い休日
自分を呼び戻したくて
君に会いたくて 詩い始める
こんな時間に詩えるのは
良くも悪くも 甘えたいだけさ
いつもならば 会えるだろう
今会いにゆけばいい
こんな時間に 僕はまだ
足りない自分を探している
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
時に閉ざされたプリズン
僕の詩を救い出して
ええ過去詩だけ載せようか
昔話を少し ほんの少し
歴史を明かし 君への証
今でも好きだし 所詮詩だし
その前に誰となく聴きたい
僕を知ってますか
捨てた記憶を 誰か持っていますか
噺家☆風でした
涙れ星でした
全部僕です
すべての想いがあって 今を詩える
また囚われたとしても 詩いたい今を
好きなものは 好きなんだと
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
僕の中で何かが終わった
外はいきなり真冬だ
凍えきった身体は
寝ないで朝を迎えたからだ
今日僕を旅立つのは
どんな詩だろう
誰の胸に辿り着くだろう
何かの始まりに
さぁ 詩おうか
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負ける気がしないなんて
思っちゃいないさ
最初から
君には敵わない だから
勝とうだなんて
思っちゃいないさ
君が詩うから
僕も詩うだけ
泣いたら涙の
笑えば弾むままの
愛しい言葉
そのすべてが
そこしあとから
手をひかれて
つたない歩みを
続けるだけ
僕の惚れた人は
僕を産んでくれる人
君は詩うから
君は歌うから
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
僕にできることは
本能のままに
君に愛を注ぐだけ
からからに乾いた
心までほぐすよ
自分が温まりたいなら
君を温める
時間や場所は全部無視して
欲望というのなら
その通りさ
外見じゃなく
君のすべてを僕にください
いただきますって
声に出していい?
ごちそうさまって
君を捨ててもいい?
コンビニの棚に並ぶ
インスタント・ラヴ
新しい君に目移りして
選んでいる
できるだけお腹空かせて
僕は愛を 注ぐだけ
詩人:山崎 登重雄 | [投票][編集] |
鼻先をかすめれば
記憶がよみがえる
すき間風が運んだ
すえた匂いがまだ
人は不幸を糧に生きる
それを最後とするために
それが最期とならぬように
何度も抱いた
君の香り
これで最後と思いながら
それで最期と願いながら
自分で作る
夕餉の匂いに
少しだけ 苦笑しながら
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ママのお腹の中で
ふわりら ゆらりら
パパと交信しよう
きこえて いるかな
もうすぐ会えるね
ましろな きせつに
春を連れてくる君
いのって まってる
地上に降り立つその日を