詩人:MARE | [投票][編集] |
太陽の周り
僕は廻り続ける
太陽から遠ざかれば
寂しくて見えなくて
太陽に近づけば
暖かくて明るくて
時々彗星がやってくる
明るくて不思議な色
近くで見たくて吸い寄せて
月になればいいのになんて
僕の大きさじゃ寄ってくるかな
不思議な色した彗星
僕は廻ることしかできない
いろんな色の星が廻ってる宇宙で
廻り続ける僕の心
太陽は夢そのもの
太陽を見続けながら今日も廻る
心は宇宙
気まぐれな彗星と
夢を廻る僕たちの
広い広い場所
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振り返るしぐさが可愛らしい
足音を合わせて
君と一緒に
山にかじられた夕日
一つになれた気がした
涙のオレンジ
暖かいね
影もそう
踏み続けて
どんな形か言い合って
川に投げた
あの石だって
染みた色が
僕たちを癒す
手を伸ばしたら
雲が握手してきたよ
君のところまで
嗅いだ鼻先
髪の毛彷徨って
目をつむったら
隣りで寝てるんだよね
足音
足音
誰のかって
そりゃ僕と君だから
合わせて
合わせて
気がつけば
空を飛んでる
振り返るしぐさが可愛らしい
涙のオレンジ
奥で 遠くで いつまでも
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僕だけは
時間が止まっている
立ち止まったんだ
人の流れ
僕をよけていく
立ち止まったんだ
人ごみが透けて
僕から離れ行く
君を見ていた
遠くへ行くんだろうな
僕の知らない遠くへ
雨は君の方から降り始めた
濡れるアスファルトが
僕に近づくにつれて
君がいなくなると知ったんだ
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チヤホヤされない少女は
美人になる薬を飲んだ
彼女は一生孤独に生きた
チヤホヤされる少女は
女を愛さない国へ行き
本当の優しさを知った
文句ばかりの少年は
想い通りの場所を見つけた
今も彼は文句を言っている
嘘をつく正直者の少年は
嘘の嫌いな町へと引っ越して
本当の嘘つきになった
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潰れた缶を蹴っ飛ばし
ぶつかるビルを消してった
見晴らしが良くなった頃
君の家が見えたよ
その缶を拾い上げて君は
大きな船を創ったんだ
いつの間にか飛んでいた僕ら
僕を押さえつけていた人達が
清々しく歩いている
手を伸ばして取った星
小さくてキレイだね
こんな時は音楽を聴こう
ムード満点の音楽を選んで
スイッチ押したら
目が覚めてしまったんだ
目をつぶったその世界は
朝 差し込む光より暖かくて
僕のしぼんだ心をふやかしていた......
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月だけが僕を許してくれた
乾いた水を飲まされて
もう涙は出ないみたいだ
あちこちかゆくて
君を抱きしめれば治るかな
鳴りっぱなしの着信音
本当は鳴っていないんだよ
はたから見たら僕は
帰り道の公園に
忘れられたおもちゃ
月だけが僕を許してくれた
夜を背負う僕を
許してくれたんだ
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君じゃなくて良い
君は君をしなくていい
夜の散歩
今だけは ただそばにいて
何が大切かなんて
人に聞くもんじゃないよ
君の大切なものが隠れてしまうから
悲しい話は昼に話そう
高らかに笑い飛ばせばいい
良い笑顔はいらない
美しい絵も
心地良い歌も
オシャレな服も
なんにもいらない
今だけは
夜の散歩
僕の隣りに居てくれるだけでいい
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ひとりぼっちで抱きしめた
ぬいぐるみになるよ
あなたの言う通りさ
鳥の羽はなくても
抱きしめる腕があるよ
そう
今
ぬいぐるみになるよ
あなたが瞳を閉じても
僕は見つめ続けるから
安心して眠るんだね
ひとりぼっちになった
ひとりぼっちで泣いた
ひとりぼっちで抱きしめた
ぬいぐるみになるよ
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明日には
明日の僕がいる
探していた何かを捨てたんだ
空が
色を変えていく
思いっきり涙を流してやる
ひとりぼっちの太陽に
月が こっそりと追いかけて
見失う夜の暗闇には
星達が見守ってくれるんだ
地面の固さに
着地が怖くて
ジャンプしなかったけど
隙間から
伸びていく雑草のように
高く 高く
空に向かって伸びれば良いんだね
明日には
明日の僕がいる
探していた何かを捨てたんだ
目の前
進む道が続いてる
今までよりも大きく踏み出すんだ
ひとり ふたり
さんにん よにん
追い抜いて振り返らない
ひとり ふたり
写真だけじゃない
今見る景色を焼き付けて
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赤い朝はくる
白い夜はくる
揺れるカーテンに彷徨う香り
カエルが空を飛んでった
あぁきっと 赤い朝も綺麗だ
そぅきっと 白い夜も綺麗だ
カエル
見えなくなるまで眺めていた
気づいたら
綺麗な青空になっていた
わからなかったよ
わかるということが