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カナリアの部屋  〜 投稿順表示 〜


[124] 夏の終わり
詩人:カナリア [投票][編集]

いつしか貴方を
貴方様を
それはそれは
愛おしく思うようになりました

あれは夏の終わり
蝉達が
もう少し生きたい
と唄っておりました

それと同調する
懐かしいメロディが
耳の奥で響いているのです
消して調和はしない
言魂ですが

彼等の叫びに掻き消される様に

私はいつしか
死にゆきたいと
唄っていたのでございます

貴方を
貴方様を
愛おしいと想うがあまりに…
夏の終わりの
切なさに
胸がはち切れそうなのでございます

2006/09/03 (Sun)

[125] 猫にカリカリのベーコン
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どうしようもなく
悲しくなった
生きる事に怯え
死ぬ事に怖じけづく

何処か誇らしげな
尻尾の長い生き物に
通り過がり
鼻先で笑われ
『独りが恐いのか?』
と…後ろ脚で蹴られた







声さえ出ず
涙さえ溢れず
行き場さえも失い

残ったのは
名前が解らない
この感情

無情にも
月明かりに照らされ
皮肉にも
キラキラキラキラ
輝いて見えて

悲しみという奥底の
美しさに触れた気がした

今夜は丸くなって寝よう

寒くないように
寒くないように

悲しみを抱いて
明日が来るのを
待ってみよう

2006/09/24 (Sun)

[126] うおー!だから世界は楽しいのか
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貴方に


会えない



楽しくも何ともない世界だね

2006/10/31 (Tue)

[127] ノラネコ
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泣いてもいいんだよ
泣いてもいいんだよ

だけどね

涙は出てきてくれなくて

泣いてもいいんだよ
泣いてもいいのに…

出てきてくれない
涙の理由は
“まだ頑張れ”って事なのかな?

泣きたいのに
泣けなくて

…もう
ちょっと頑張れそうに
ないのにな

2006/10/31 (Tue)

[128] ポツン
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冷たい風が懐かしさ連れてきて
ふっと寂しさで心
埋めつくされたりして
だけどねぇ?
言葉じゃ言い表せないこのポツンとした感情は
誰に伝えればいいの?

悲しみの涙じゃないけど
何処からか
溢れて溢れて…

人は温かいの?
何が嫌な訳じゃないの?

そう
ただ寂しいの

金木犀の香りが懐かしさ連れてきて

ポツンとした理由のない寂しさは
誰に伝えればいいの?
誰に伝えればいいの?

2006/11/01 (Wed)

[129] 寝返り
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一日は終わり
また明日は訪れて

あぁ、アレもやれば良かったコレもやれば良かったなんて思っても
結局明日はエンドレス
同じ事の繰り返し

今日を精一杯生きたと
胸張って言える人間は
この世界にどれだけいるのだろう
不様でもいいからもっと夢中に生きれば良かったよ

明日がある保障なんて何処にもなかったんだ
今には今という時間しかないんだって

知っていても
わかっちゃいても

エンドレス
エンドレス

きっと明日も同じ事を思いながら寝るのだろう

きっと明日も後悔するのだろう

2006/11/01 (Wed)

[130] 受け入れる事
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人生と言う名の旅の途中
胸を焦がす様な恋をして
眠れぬ夜を過ごしました
現実と言う名の場所に
夢と言う希望を見つけ
必死になってもがきました
その中で
自分の弱さに出会った時
惨め過ぎる程の
滑稽な自分に

あぁ
私はどれだけ
涙を流したでしょうか

けれど
弱さを悟られぬ様にと
弱さを隠す事は
“強さ”でしょうか?

弱さに出会った時
私は同時に
それを受け入れる
強さにも出会ったのです

眠れぬ夜はまた訪れるでしょう
必死になってもがくでしょう
けれど
受け入れる事

強がりはもう要らない

2006/11/06 (Mon)

[131] オレンジと濃紺
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冬の、この、感じ好き。
夕暮れでも、夜でもない。
この、オレンジと、限りなく黒に近い、濃紺。

まるで、一つ違う空間に、迷い込んだかの様な、異次元。

寒さに身を震わせながら、時が止まったかの様な、錯覚に陥る。

雲はあっても良し。
星はあっても良し。

交わりそうで交わらない。この、空の色が好き。

2006/11/12 (Sun)

[132] 手を繋ごう
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出来る事なら
この世界に平和を…





所詮
無理なんだって
諦めた私は


あの武器を持った
兵士と
何等変わりない

日本に生まれて良かった
なんて
他人事

たった一つの
まぁるい地球なのにね

地球の裏側の人とは
手も繋げない

2006/11/12 (Sun)

[133] もっと生きたい
詩人:カナリア [投票][編集]

もし、一度
いま一度

この足
自由になるのだとしたら


迷わず貴方に会いに
走るのに…

今はただ
ここに、ただ

仰向いて寝そべるだけで…

もっと生きたいよ。
…なんて
今になるまで
気付きもしなかったのに


雨が空から零れて


それはそれは
泣いている…
みたいでした。

泣いているみたいでした。

2006/11/19 (Sun)
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