詩人:カナリア | [投票][編集] |
紡いで下さい。
紡いで下さい。
闇を紡いで
光りを消して下さい。
私にはもう
眩し過ぎるのです。
私にはもう
痛みでしかないのです。
紡いで下さい。
紡いで下さい。
人と人との繋がりを…
紡いで
紡いで…
私を消し去って…
下さい。
いなかった事に
して下さい。
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私に水は必要ありません
私に土は必要ありません
私に陽の光りは
必要ありません
貴方に手間はとらせません貴方の邪魔にはなりません決して貴方に迷惑は
かけません
けれど…
いえ
“だから”でしょうか
貴方は私の存在すら
忘れてしまうのですね
あの…
どうか
水の代わりに
土の代わりに
私を綺麗な花瓶にさして下さい
陽の光りの代わりに
貴方が私を見つめる
ほんの少しの時間を下さい
もし…
それが
貴方の手間となり
邪魔となり
迷惑となるのならば
いっそのこと…
枯れてしまいたい
詩人:カナリア | [投票][編集] |
例え通り掛かりの人にだって無条件の愛情
そんな世界になれば
孤独に怯える事もないのかな
何にでも見返りを求めちゃいけんね
無条件の愛情
為に生きる
詩人:カナリア | [投票][編集] |
痛くて
苦しくて
張り裂けそうな心は
ただ
ただ
ひたすらに
雨が降ることだけを
祈ったんだ
それは
涙を隠す為の雨ではなくて
泣く事を忘れてしまった
泣けない私を隠す為
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なぁもありゃせん
この町は
夏になりゃ蝉がぎょうさん鳴いていて
昼下がりの縁側で
ばぁばは
入れ歯をカタカタ鳴らしてソレを怒りよる
「静かにせんかい!喰てしまうぞ」
その晩出たのは
ソレを素揚げしてから
甘いタレを絡めたやつで
さすがに食えん。
と横を見ると
じいちゃん美味そうにボリボリ…ボリボリ…
夏の終わり
なぁもありゃせん
あの町は
カカァ天下で有名な
うちのばぁばも
じいちゃんも
おらなくなり
ほんま
なぁもなくなってしもて
寂しい
寂しいと
今年も蝉がぎょうさん
泣いておる…
嬉し泣き。
詩人:カナリア | [投票][編集] |
マジで
自分が死ぬかもって
極地に立たされた時
残りの人生を
誰かの為に生きたいと
そう思った
偽善とか綺麗事とか
例え
“ソレ”が
そうであっても
最期は
せめてその中で
偽りでも何でも
貫いて生きたいと思った