詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
君をだいて、潮風に乗りたい
海の波にふかれながら、君を よこだきにし、
広いうなばらを 渡ってゆこうか
自然のこわさに身をひたしながらも
コーヒーの かぐわしいかおりを かぎながら、
飲まずに、
ウイスキーの こうばしいにおいを すいこみつつ、
あまく ほてった くちびるに、くちうつしで流す
もう そう 若くないのに、赤い火が こどものように 胸のおくを 駆けめぐるよ
なぜか、消えるものが 惜しい、欲しい
遠い花火が やたらめったら 愛しい
生きたい! 激しく うごめいて、とびたい!
笑いと 悔しがりや 驚きが、 ぼくらの眠気を はじきとばすように、
サプライズ哲学詩を むずかしそうに、 くねくね道をゆく
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夏のフォト
あれこれ 燃えてたね
けっきょくは、何も なさなかったけど
あかりをくれ ありがとう お日様
宵にしんみり
ひとすじ かぼそい、いのち
ひと息つく
闇にくっきり
浮かびあがる鬼火が
にらみきかせて、
めらり
炎立つ
輝いてた 昼間のひかりが、うとましい
照らしてくれる
火をもらえる
疲れてる
けど、
吐息のままに したためる日記
ダダこね 地団駄をふんだ
出てこない気持ち
フゥム・・
しぼり出しても無理
気力だけでは生きてゆけない
時間との闘い
すこし待ったら眠るだけ
なんだか
にがい、来賓向けの宇宙食チョコレートなぞ
なめてるようで
しぶあま(渋甘)〜
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小さいけど、ありがとうを
消えかかりながらも
あなたに受けて欲しい
しょうもない俺
夏が終われば
やはり さびしい
揺らぐ背中
こんな俺を
つまみ上げて磨いてくれる
あの人を慕って
ふるえ しびれ 泣ける夜
月の裏側か?
草葉の木陰か?
どっかに 気が隠れてしまってて、
自己嫌悪の日々
ごくわずかな引っかかり
はなの動きとか
くだらんことにつまずいて
素性が汚れて見える
しょうもないけど、何とか立ってるよ
こうして、かまって もらえているうちに、
かたさが ほぐれてくれれば いいけどね
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血だらけの袋に入って俺たちは生まれた
ブラッデイマリーの、トマトジュースを飲みながら
こんな、思わぬ出会いは、一生に、二度とない
宙返りブーメラン、何でもござれ
全然 せこい策略のない
真っ直ぐストレート自由生活が、シンプルで、やっぱ 気持ち爽快!
体温は真っ赤な血潮の夕陽色
けがしても、外での出来事だから、ヘビやムカデが癒してくれる、森の仲間にお任せ・ワイルド・ライフ
立ちすくんでも、すぐ走り出し、
いつでも、どこにでも行けるし、いろんなタイプの人と話せる、悠々 遊び社会の開幕か
近頃、なんか 時めいてる
☆ どっこいしょっ、知らない世界へ出かけるか?
これから、みんなで、遠い場所に出向こう!
かつてない白紙のアドレスに居ます
しばらくは入りびたり
たのしもう
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春にあこがれた人々は、勢い余って 夏を病的にこじらせた
ちゃんと の つもりで 抱きしめてたのに
離れてしまったあなたの心
残され、穴のあいた この胸は、
夜露で しとしと 濡れそぼる
社会で 大人の誰かが 言った
「きれいな 花たちは 腐った泥土のしたのほうから にょきにょき出て ございまするのだよ」 あぁ
響く静寂
うっすら ちっぽけな歓喜
透明に、すき通った時間のなかで、
遥かに遠く このあたりの空気を包む、新しい期待感
ぞくぞく
思う春
考える夏
夜も、熱波で駆け巡り、
悲しい楽しみ が、
にぶく 電撃に 性器と肛門のあいだを 走り抜く
夏に出す熱
地球の風邪と知恵熱
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指をつないで下さい
一緒にくちびるをゆがめようよ
文句を元気よく言い合う仲でいよう
同じセリフをたどろうぜ
この淡い胸は、いつでも忘れない
詩で飛べる癖が とても好き
夏の蒸し暑さも、吹き飛んじゃう
こういう喜びは 捨てれない
ソーダ水みたいに夏空に浮くの
ぼくらの吐息は、好きとか嫌いとかをも超えてゆき、
あやうい部屋の箱の中で、光り輝くガラスケースのきらめきと同じ
一瞬でいい
飛びつければ
刹那の夢・・・・・あぶくに、からだじゅうを ひたす こころよさ
お互いに許し合おう
浮気も、邪推も、思い違いさえも
ここにあるすべてを、あげる
親兄弟が追いすがる 足の引っ張り合いも、 もはや、 めらめら燃え上がる炎の 向こう側に かくれてしまって、 見えない
浮きあしだつ
はじける全身
これほど激しいので、はずみで 消えかかり、
小さくなって、けっこうしつっこく 何度も繰り返される
これが恋なの?
果てなく甘い
アマちゃんと呼ばれ、甘やかされ
恋の味は格別だね
無敵!
宇宙圏外まで逃げられそう
誰にあげてもいいくらい 破れかぶれ
危うくて、つたない
たわむれ 火遊び おゆうぎの延長
夏の終わりに もう 思いを馳せ、
薄く伸びる影・・・
涙を流し、 心をふんわり刺す 「これは夢か?」の疑い
くすぶるピンク・スチーム
大人は まゆをひそめ
詩の文字を全部で紙飛行機にして、翔べるかい?
自分らだけが分かる地図で 里の国を作り続け、 世界じゅうと 世界の外までをも 旅しよう
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人を好きになるって、・・・・
はかなげで、
冷たい悲しみが、深く、
胸がキューンと締め付けられる
ほっとする夜に、魂がざわめく
し、・・・・・静かに・・・
こわいのに、暗い深海にもぐっていって、ちっとも息せずに、暮らせちゃえそうなほど、
いた・ぐるしくって
自分自身の、秘めたふところの影のスクリーンに、じっとうずくまる仕草に 似てる
こういう、恥ずかしげなパワフルさがみなぎる体験を、
分かった話で、
目と目があった
ぼくらの炎の燃え上がり が、はずむような談話
この春夏の、青空フェスタ・分かち合い・お洒落さ、
で、飾ろう
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春の海は なだらか
ちゃぷちゃぷ 小声で
さあ、話そう って身構えて 誘ってる
はるか 世界と 話をするつもり?
耳すませる鳥たちは、新しい友人
ともに 冬を越えてきた
この夏へのホイッスル、恋人飾り
森から
ゆっくり歩いてきた 空気の流れが
うれしげな はしゃぎっぷりで 青い
ごはんのおかずを 何にするか見つくろってる
家族のざわめきに混ざって 晴れがましさ
おやおや
ゆるやかな坂道を見やれば、
じてんしゃに
とれたて魚料理のっけて
のびやかに くちぶえふかす人も
・・・・こうした 話の流れ
みんな ゆるやかな 散歩 さんざめき
さんさんごご に
一息つく いなか だべり
こっちから あいさつしようか
むずがゆい ほほえみ 胸のうち
さざ波に 広く 太陽は きらめき
宝石スケールの まばゆさを
てのひらで つかむ ぼくは、
あなたへ届けたくて
思いをこうして
こすって 飛ばす
長くなる
のどけさ
ゆったり
ハートに浮かびますか?
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しろい冬
あわい春
こっから見えないところで
かさなり、
まざり、
とけあう
確かに 感じるね
それを追いかけて
ほのぼの
ピンク空気を見出すのが
たのしみ
「ああ、 なにか飲みたい」
って、
気をひらくとき
うららか
そよ風 うふふ、 ささやく
地球の声
森のしげみから
てもとでころがす
冒険エキス
昼ごはん後の 息抜き
おいしかった くちの のこりあじ
ほのかな うっとり感に 包まれ、
「ちょっと その辺を 歩こうよ」
三月は ひざしアップ・フェスタ
日増しに迫る 大空と 握手すんの
うすみず色に 着替えて すましてるから
クールげ こにくらしい
うれしいし、
悲しい
ささやかな人生だ
肩の髪を そよがせる
ラブ・セリフ いくつか 浮かんだ?
また、初夏に、でしゃばりたいだろ
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そっと しといて
そのまま
あなた
なにもしないでいて
じっとただ まっすぐしていて
私のあなた・・・
ゆっくり じっくり
つまさきを交差しあって
でも、
見ないでいて
見つめたら、
すべてが消えるかも
うぶげのくすぐり ほど、びみょうなナイーブさ
寒さのお祝い
ほどよく冷えた空気と この水たちに 生かされてる ぼくら
ジンライムの香りを贈るよ
春待ち あこがれ瞳に向かって
シルバーに凍えさせよう 目の冬眠 とどめろ
とれたての愛光を 今このときにプッシュ!
気を込められるのは、ジャングル・スカイだ
太陽ばれが うつる うみべ
ぼくらだけの心地よさがあって、
ここから見たナチュラルさを どんどん ゆっていこう
〔 〕
隣にいた君が、今しも 指先全部で 抱いてくれようとしてる!
そんな雰囲気を残して、後ろ向いて 遠ざかっていった
おいすがるように ぼくがゆく
もう 誰にも言わない
言葉じゃ出来ない
今世紀の はじっこに、うずくまって まぶたを閉じよ
なん億もの年月を ひっくるめて、
時間の気持ちに近いはずだから、
たくさんあったのが、フェイドアウトしてゆき、
いつしか これっぽっちも なくなってしまう
君は春で待ってる
ぼくも芽生えるさ、きっと いつかまた
春で会おう