詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
運ばれたぼくの心身はここで解体されて
社会にさらされ、どう使われようか試されている
さみしがっている暇はなく、
忙しくコキ回され、
今日も娘がカマをかけた
もう孫の顔を見るときに、まだ恋人の内面も具体的でない
遠く遥かな印象だけがしるされたハートソフト
ペッしゃんこに圧縮された自由は、
雄弁に語るには人の息がかかりすぎている
愛も借り物
ただ静かに 君から褒美された話しかけだけが、
ふつふつ・・・無言で暑い熱を伝えていて、
嫌でも好きでも夏に焼けた海行きのコンクリート駐車場あたりで 燃える胸の中に飛び込んでくる願いだけ・・・涙と汗と血が混じって入ってきそうなんだよ
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産まれて大声で泣き疲れたから、僕はしばらく眠った
いくつもの光が次々に浮かび上がり、影がそれにおおいかぶさって暗くなって消える
そうして「今度こそは生き続けるぞ!」と、自分の意志が内臓の底から本気のちからで湧き上がる
きっと日本人で生まれてくる前の、他の国の人だった時とか、
違う動物や植物だった頃の残骸だと思う
いろいろな生物の歴史がこの身の中を生まれかけては消えていった
でも、生き残っているから、今ここにある熱こそが僕にとっては一番強い光だ!
親のこごと、兄弟の甘え、友のさぐりを入れる目、
いい人(?)の具体的現実の期待感にあふれた視線・・・・
そういう実際の感覚によって、自分で物を思ってなぜか納得する「安心と満足感」のおかげで生きているみたいなもの
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血潮に想像を焼き付ける僕らは
太陽が大きいと思って恐がってる
血脈の赤が汗涙の水色とまざって肌を駆け抜け
愛の温もりを火照らせる
もしかしたら太陽は臆病かもしれない
空は気が小さく縮こまって可愛がってくれるのを待ってキュートさを光らせてる?
そうだとしたらどうする?
気付かなかった分だけ思いっきりキスして抱きしめてあげよう
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世間が教えた私の足跡
その意味全てが間違っていたと分かった
少なくとも私にとっては
女性は優しくなく怖い
男性の心はビル機械の借り物だった
私の頭は氷質の化石
遅れて分かる人の思いやりが見えてなかった
もっとじっくり待つべきだった
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氷の人が棲むと言う 涙で海がひるがえる 世界
哀しい咆哮が轟き、
苦しみの叫びが うずまく
何言ってるか分からないよな
もう読まないでくれればいい
それでも、
ここで偶然 また、君に出会えてうれしかった
元気だった?
ひとみの奥に、懐かしいしずくが光る
銀河系まで離れた場所に据えてある鏡のように、
見たこともない熱い星へ旅して、ぼくらが笑いあう夢を見た
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人生世界の中で、苦しめば苦しむほど愛の形をまんじりと拝見することができる体質になる。
苦しむとは怪我の深み。
何らかの痛みを大きく経験するほど、愛の恩恵に預かる運命にあるといっていい。
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まだよく知らない事を知ってゆく 思考作業のプロセスは、
最初から二回目にうっすら接すように、
自分の力で分かってくる。
自分の中から理解が湧いてくる。
かつで既に思ったことあることを繋げてゆく。
幼い日の探究心。
少しきいたことある。
ちょっとわかってくる。
自分で確かめたくなる。
行動を促す。わがままを押し出す、強気な前進!
前にある何かの姿に、自ら息を合わせてみる。
敏感な視点が違ってくる。
あるポイントを深めてゆきたくなる。
くもりぞらが晴れてくる。
どことなく、見えないものが見えてくる
心が新しいものへアプローチする。
同じ、この人間が属する自然界共通の、似ている風景の風情と声色。
地球の箱中にある身体で、歴史の時間のたった今、人類が見たものに触れている。
てごたえなくして、生きている命の心は語れない。
初めて歩いた校庭の明るい陽射しは、腕白を大手を振って受け入れてくれる大らかな父親に見えた。
裏山から差し込む春の日差しは、食べ物も旅も 準備された、怪獣・恐竜への育成と共に、自分が愉快な竜巻になれるように仕向けられた、面白いエネルギーのお誘いに思えた。
あたたかな世界の空間が、頼もしい時間を連れて、また ありったけに生きようという勧誘にやって来る。
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個人は肉体と精神だけの原始回帰で
宇宙へ進む、
かぐや姫(月へ帰った鶴娘) の要素。
完全に「皆同じ世界」は終わった。
それぞれまちまちの気を持ち、自分の視線だけからみた世界を楽しく生きることで
精神の元気・平気・本気をはずませる。
自分が弱くなることが危険だとしたら、凶暴な暗くどすぐろいエネルギーにはただひたすら出来るだけ近寄らない行動が身の明るさを増やす
感じる気を明るく軽ろやかに包んでゆくのだ。
自由精神が未来をひらき、
外へ外へ向かわせる
決めつけぬ
思い込まぬ。
公平・中立で存在し
浮かれ気分を保ち
依存心や 互いをコントロールし合う関係を解除したい
支配欲は過去の遺跡
できるだけ早い時期に小さくしてゆく
行動認知の毎日。
知識欲だけを握りこみ
広い世界を
細く長くゆく
薄く軽い出来事に短く触れつつ
ゆっくり淡々と行く。。。
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満足すると姿が消える。
不満だと出てきて喧嘩を売ってくる。
さしずめ
今の亡霊は中年女性
で、どんどん増え、欲望を探し求めている
社会の中である。
これからは必然的に
女性が精液を搾り取られる時代の季節に入ってくるのは間違いない。