詩人:雪 刀寿 | [投票][編集] |
あのこを好きというだけでいい
もし何かあって嫌いになってしまったら困る 暗くなって落ち込むから
あのこはぼくを少しだけ好きかもしれない
もしかして、ちょっとだけ嫌いかもしれない
けど
それ以上聞かなくていい
空気を吸いながら、この「好き」という気持ちを確かめる
そんな幸せ
・・・
きっとあのこへの恋は深まっている
何を見ても 心の奥で静かにくすぶる熱がキープするんだ
自己満足だけど、
この好きな気持ちをいつくしんで、あたためたい。
嫌いになりかけたら、なりかけたで、しょうがない。
今 どれだけ ぼくがあのこが好きか それを楽しみたい
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みんな背筋を伸ばして背伸びして星を追っている
夜空へ眠りの気を集中して、一筋の心を見ようと
人間ゆえに自分が汚れた強さを知ったら、とても悔しい
だって 泣いてしまう きれいに胸を洗いたい
苦しいけど 負けん気が湧いてくる
気が気でなくなって、
ひかりが反射する答えに手を伸ばすー
盛り上げてくれるあなたの素直な応援が好き
あなたを幸せにしたい
いつまでも笑い合って、楽しい時間が長く続いて欲しい
素敵な人
心で誓う 星空にタッチ
長いこの夏に、 明るい炎が見えてくる
マイペースで生きよう どこもここも光らせよう
もって産まれた瞳が輝いて、新しく強くなる いちずな星座!
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運ばれたぼくの心身はここで解体されて
社会にさらされ、どう使われようか試されている
さみしがっている暇はなく、
忙しくコキ回され、
今日も娘がカマをかけた
もう孫の顔を見るときに、まだ恋人の内面も具体的でない
遠く遥かな印象だけがしるされたハートソフト
ペッしゃんこに圧縮された自由は、
雄弁に語るには人の息がかかりすぎている
愛も借り物
ただ静かに 君から褒美された話しかけだけが、
ふつふつ・・・無言で暑い熱を伝えていて、
嫌でも好きでも夏に焼けた海行きのコンクリート駐車場あたりで 燃える胸の中に飛び込んでくる願いだけ・・・涙と汗と血が混じって入ってきそうなんだよ
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産まれて大声で泣き疲れたから、僕はしばらく眠った
いくつもの光が次々に浮かび上がり、影がそれにおおいかぶさって暗くなって消える
そうして「今度こそは生き続けるぞ!」と、自分の意志が内臓の底から本気のちからで湧き上がる
きっと日本人で生まれてくる前の、他の国の人だった時とか、
違う動物や植物だった頃の残骸だと思う
いろいろな生物の歴史がこの身の中を生まれかけては消えていった
でも、生き残っているから、今ここにある熱こそが僕にとっては一番強い光だ!
親のこごと、兄弟の甘え、友のさぐりを入れる目、
いい人(?)の具体的現実の期待感にあふれた視線・・・・
そういう実際の感覚によって、自分で物を思ってなぜか納得する「安心と満足感」のおかげで生きているみたいなもの
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血潮に想像を焼き付ける僕らは
太陽が大きいと思って恐がってる
血脈の赤が汗涙の水色とまざって肌を駆け抜け
愛の温もりを火照らせる
もしかしたら太陽は臆病かもしれない
空は気が小さく縮こまって可愛がってくれるのを待ってキュートさを光らせてる?
そうだとしたらどうする?
気付かなかった分だけ思いっきりキスして抱きしめてあげよう
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世間が教えた私の足跡
その意味全てが間違っていたと分かった
少なくとも私にとっては
女性は優しくなく怖い
男性の心はビル機械の借り物だった
私の頭は氷質の化石
遅れて分かる人の思いやりが見えてなかった
もっとじっくり待つべきだった
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氷の人が棲むと言う 涙で海がひるがえる 世界
哀しい咆哮が轟き、
苦しみの叫びが うずまく
何言ってるか分からないよな
もう読まないでくれればいい
それでも、
ここで偶然 また、君に出会えてうれしかった
元気だった?
ひとみの奥に、懐かしいしずくが光る
銀河系まで離れた場所に据えてある鏡のように、
見たこともない熱い星へ旅して、ぼくらが笑いあう夢を見た
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人生世界の中で、苦しめば苦しむほど愛の形をまんじりと拝見することができる体質になる。
苦しむとは怪我の深み。
何らかの痛みを大きく経験するほど、愛の恩恵に預かる運命にあるといっていい。
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まだよく知らない事を知ってゆく 思考作業のプロセスは、
最初から二回目にうっすら接すように、
自分の力で分かってくる。
自分の中から理解が湧いてくる。
かつで既に思ったことあることを繋げてゆく。
幼い日の探究心。
少しきいたことある。
ちょっとわかってくる。
自分で確かめたくなる。
行動を促す。わがままを押し出す、強気な前進!
前にある何かの姿に、自ら息を合わせてみる。
敏感な視点が違ってくる。
あるポイントを深めてゆきたくなる。
くもりぞらが晴れてくる。
どことなく、見えないものが見えてくる
心が新しいものへアプローチする。
同じ、この人間が属する自然界共通の、似ている風景の風情と声色。
地球の箱中にある身体で、歴史の時間のたった今、人類が見たものに触れている。
てごたえなくして、生きている命の心は語れない。
初めて歩いた校庭の明るい陽射しは、腕白を大手を振って受け入れてくれる大らかな父親に見えた。
裏山から差し込む春の日差しは、食べ物も旅も 準備された、怪獣・恐竜への育成と共に、自分が愉快な竜巻になれるように仕向けられた、面白いエネルギーのお誘いに思えた。
あたたかな世界の空間が、頼もしい時間を連れて、また ありったけに生きようという勧誘にやって来る。