詩人:柚 | [投票][編集] |
まだ雲の上を歩けたころ
あどけない笑いが目に浮かぶ
口ずさんだのは‘さようなら’
日々が思い出となっていく
またいつの日か会えたらと
今 思い出した約束は
遠い遠い夢の中
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自分が変わった気がした
それは良かったのかどうかわからない
逃げられない感覚と
逃げたくない感覚が
どうにもできない苦しさと
大きすぎる愛をつくった
そして大きな不安と寂しさをつくり
涙があふれた
温かさと喜びが混じりあい
哀しい恋が終わった
それが良かったのかはわからない
けれど
きっと後悔する事はない
なぜなら一つだけはっきりしていることがあるから
私があなたを愛しているということ
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出会いという名の
いくつかの細く美しい糸を
何十本 何千本 何万本と
丁寧に織ってゆく
運命という色と
奇跡といわれる色を
いくつも いくつも使って
丁寧に織ってゆく
そうしたら
世界でたった一つの
たった一つだけの
尊い存在が生まれた
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なにも描けなくなった
そうしたら
なにも書くことができなくなった
僕の心には
もうあの時の空は無い
ぽっかりと空いたその空間
埋めてくれるものを探そう
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写真を見るほど恋しいのは過去だった
どうしても今を嫌ってしまう僕に
その写真はキレイすぎる
そっと写真をなぞって
‘戻りたい’と言ってみる
なんて滑稽な自分
まるでピエロだ
僕は自分を鼻で笑って
そっとアルバムを元に戻した
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寒い夜には
強い風の音がよく似合う
部屋でそれを感じるのが心地よい
自分の弱さを切り裂いて
強さだけを受け入れる
寒い夜には
白い街灯がよく似合う
そこだけ白い昼の世界
時間と共に流れゆく
寒い夜には
銀色の雪がよく似合う
シンシンと世界を掻き消すのが良い
次の日の朝焼けに
それが染まるとなお良い
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誰かが誰かを嫌いだと
誰かが聞いた
そんな誰かを誰かが嫌いだと
誰かが聞いた
そんな誰かが嫌いだと
隣の君が言った
そんな君が嫌いだと
僕は思った
だから僕が嫌いだという人が
絶対にいるだろう