詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
みんなみんな
雪に埋もれた
君が居ない
お母さんが居ない
お父さんが居ない
お兄ちゃんが居ない
妹が居ない
友達が居ない
先生が居ない
人が居ない
誰も居ない
僕が居ないと
何も無い
世界は消えて
冬の終わりを告げた
雪が溶けて
新しい世界が
芽を出した
春の始まり始まり
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ホラ見ろよアノ女
頭にある口が
バックリ割れて
笑ってるゼ
不意に後から
聞こえた声
振り向くと
誰も居なかった
恐怖よりも
親近感を覚えた
聞き覚えのある声
誰だったっけな
道を歩く人
よく見ると皆
頭に口があって
ゲラゲラ笑ってる
この異変に気付いたのは
僕と
俺だけなんてナ
ゲラゲラ
脳内で育った桜は
短い期間で
咲いては散って
僕は左右されて
躁鬱が激しくなる
いつだって
一緒だったのに
いつしか忘れていた存在
矛盾や皮肉や理不尽が
僕を青くし春を呼ぶ
青春が頭に
へばりついてるんだ!
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僕はネコだ
名前はもう無い
大切なヒトと別れ
走る電車は
次元を越えて
不思議な景色を
窓に流すけど
遥か遠くを見ながら
僕は君を思い出す
僕はネコだ
名前はもう無い
願いを叶えた
電車に乗って
思い出を越え
一匹ぼっち
遥か彼方へ
僕は君を忘れて
生まれ変わる
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誰にも分かって
貰えなくていい
強がる僕の歌を
鵜呑みにしないでくれ
訳分からない絶叫の奥に
詞にならない気持ち
隠してしまったから
解読して欲しい
抗い疲れて
弱る心を
見つけて下さい
檻の中で
狂ったように吠える
僕を殺してくれ
じゃないと死ぬぞ
軽々しく生を壊すとか
吐いて棄てるなら
破ってみろよ
目の前の檻
遠くで哭く
正体不明の生物
何処かの誰か
君に聞こえるまで
吠え続けるんだ
声が枯れても
理解出来ない言葉で
キャンキャン喚く
邪な鬼に
乗っ憑られる前に
僕を助けて下さい
もうダメだ
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お茶を飲んだら帰って
約束したでしょ?
なにもしないって
言ったじゃない
なぜ胸をさわるの?
なぜ股間をまさぐるの
いやらしいわ
あなたは私の股間に
恋をしたド変態な人
心が
伴ってない以上
そう解釈するしか
ないじゃない?
満たされぬ喉の渇き
癒す片思いのラブジュース
いつだって
目的は君の体だけ
だって
心は奪われたんだろ
白い四角い正義の味方に
約束など知ったことか
僕はバイキンマン
正義の味方の敵なのさ
ズル賢くて手癖が悪い
バイブロボ使い
哀と股間だけが
友達さ
ハハハハ
ヒヒヒ
ハヒフヘホ
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要らない
いつからか
人と呼ばれなくなって
ガラクタと名付けられた
本当か
命は平等で
大切なものなんだって
この世界では
少し失敗したけど
まだまだ先があるんだね
勇気を出して
一息に逝けば
また堕ちて
生まれる事だって出来る
僕を
必要とする世界に
自分に合った
居場所を見つけるには
知らないフリでは
どうにもならない
未知への航海
君という名の嵐越え
辿り着きたい
僕が
必要とされる場所へ
捨てられたのは出発点
今ココから飛び立つよ
僕を
必要とする世界に
僕が
必要とされる場所へ
☆ミ
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愛されたい人に
捨てられた
ゴミは
くずかごに
町が綺麗になった夜
世界の隅っこで
輝きを無くした
二人は出会った
要らなくなった僕を
必要としてくれた
君が欲しくてたまらない
ハズレしか無い
クジを選ぶのは
もうやめた
この場所から離れよう
二人でなら怖くないから
願いを叶える暇も無く
流れる星のように
限られた時間を
生き抜く為に
僕の笑顔を
一つでも多く
君の記憶に
残せるように
僕の心満たす
君の笑顔守りたい
再び輝き始めた二つの光
深い闇の中を流れてゆく
希望が
また一つ飛び出した
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さらわれた
さらわれた
足元を
すくわれて
冷たく暗いモノに
飲まれて流されて
また一人
また一人と
さらわれていった
波紋を呼んだ
嵐が起きた
いつの間にか
巻き込まれてた
たった一人の
たった一言が
大勢の人を
さらいにやって来る
連なる鎖は解けない
君の意思に
繋がる僕等は
さらわれた
逃れられない
君自体も
いつか
さらわれる
さらわれた
さらわれた
また一人
また一人と
さらわれていった
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消えるなら書こう
熱しやすく
冷めやすい詩を
叫びたい日があって
黙りたい日があって
活きたい日があって
逝きたい日があって
よく使われる言葉は
ありきたりな
個性の無い人間の
主張の一つなのか
もうダメだ
まだやれる
呼吸のように
繰り返す日々
歌うように
詩を創ってる
変わらずに
主張するもの
いつか無くなる
次元の向こうに
消えるなら書こう
何度も何度でも
熱しやすく
冷めやすい詩を
此処に描く
熱しやすく
冷めやすい詩を
此処に
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何処からともなく
聞こえる笛の音が
君を呼んでいる
星だらけの夜なのに
僕の隣には
暗闇しか居ない
かけがえのないもの
たった一つあれば
何も怖くなんかないのに
こんな夜に溺れそうだよ
行っちゃだめだ
戻ってこれないよ
行かないで
お願いだ
一人にしないで
君に出会う前は
欲しいものなどなかった
望まなければ
恐い夢も見ないから
大切なものが
目の前から
連れ去られた夜
ここから遠く
静まり返った
銀色世界の
奥深くから
輝く君の声がした
微かに
でも
確かに
僕には聞こえたんだ