詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
時間と空間の合間で
何かされたのか
命までは取りはしない
嗤う囁く声に
反応出来ない心体は
もう死体のよう
生きていても
仕方ないと
感じてしまいがちな
思考の瞬間瞬間に
君という映像が
食い込まれる
食い殺されて
ノイズまじりの
映らない虚ろに戻るまで
時間は僅かすぎて
反応出来ない心体は
もう死体のよう
動くのを止めて
転がり仰向けになる
過ぎてしまった
時間と空間の合間で
僕の映像すら
消えかかっている
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私は欠けている
生まれる前に転んだ傷
生まれてからついた傷
そういうものから
目を背けたり
直視したりするけれど
一度欠けた部分は
二度と戻らない
傷つかないように
覆い隠したり
わざと剥き出しにして
傷ついたりする
何をしているのだろうと
立ち止まっても
しばらくすると
また歩き出す
ぐるぐるぐるぐると
廻り続ける
私は欠けることが
好きなんだろう
本当に
好きなんだろうか
本当は
言葉を濁し
自分を汚さない
不意に呼ばれて
振り向いたら
また欠けた
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暴発しそうになった
獣が腰を抜かして倒れた
一重の左瞼が瞬きをしたら
眼球の奥に姿を消した
些細な事でケンカして
疲れて眠った
君の横顔を見て
首を絞めたくなった
悪いのは獣じゃない
歪んでいるのは僕だ
純粋を幽閉する五感を
全て殺したらどうなる
君が視えない
君が聞こえない
君を匂えない
君と話せない
君に触れられない
それでも
僕は感じるのか
どうなんだ!?
左の眼球を
ぶち破って
獣が出てくるのを
二重の右眼は
黙って見ているだけか
どうなんだ!?
全てを失って
残るのは
僕一匹だけだ!!
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暗く示した言葉の数々
最近どうも在り来りな
マイナス含む唄ばかり
消えてしまえ
と
思う感情も
消えてしまえ
なんでもない私など
どうでもいい
投げやりになるけど
何も出来ずに
抱え込み塞ぎ込む
裸の王様が
こっちを指差し
笑ってる
感情を剥き出しに
出来ないのなら
いっそ消えてしまえ
全て消えてしまえ
私なんて
私なんて
要らない
吐き捨てて
透明になっても
何処かに在りたいと
惨めに拾う
死にたい
逢いたい
複雑な気持ちほど
言葉は簡潔に
終わってしまう
あなたの感じた重さは
私と同じですか
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意味なんて無い
時間のムダでしかない
僕に似てる
けれども
面白い
僕とは違う
意味が欲しい
この存在に
残したい
僕の足跡
だから求める
けれども
面白くは無い
そんな人生
けれども
僕は
伝達される指令に
逆らえない
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誰かの真似であって
全くの複製でもなくて
誰のマネでもない
オリジナルな
生き方など出来ず
満足にコピーも
出来ないのが
僕らしいボクらしい
ゼロから始めれば
1にも猿にもなれず
人になど化けもせず
消えたまま終わる
ボクは本当に僕なのか
考えてもアタマは
いつも誤作動起こし
誰かのコピーに
失敗した考えを
発想するだけで
決してボクから僕には
辿り着けない
進む足が無かった
自分が居なかった
人真似る猿真似る
不器用な手が探る
自分らしさ求める
この手こそが
僕なんだろうか
気付いた瞬間
ボク死亡
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私に合った生き方を
真っ向から否定
他にも色々あるからと
諭されたけど
どれもこじつけじゃない
私は嫌々をするけど
脳は洗われ綺麗に忘れる
リスカですか
ODですか
引きこもりですか
ニートですか
否定された私は
消えるしかないですか
また偏頭痛
またまた胃痛
またまたまた欝
またまたまたまた自殺未遂
またって何?
またって何っ!!
あぁぁあぁあぁぁあっ!!
私に合った生き方を
真っ向から否定
私は嫌々をするけど
脳は洗われ綺麗に忘れる
安らぎ楽しみ生きるなら
まともじゃない私は
消えるしかないですか