詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
君は今日を
どうに過ごすんだい
僕は朝からバラまいてる
新聞のように沢山の
ボタンをバラまいてる
仕事の意味など
実は一割も
分かっちゃないよ
欲しがる人が居るから
やるしかないのさ
だから今日も
ボタンをバラまくんだ
押すのかい
押さないのかい
攻める為のボタン
受ける為のボタン
叶える為のボタン
落とす為のボタン
種類や使い方は
色々あるけど
みんな何かの為保持してる
より良いボタンを欲しがる
携帯よりも替わるのが早い
常に新しいボタン求めてる
だから僕はバラまくんだ
沢山のボタンを
だから僕はバラまくんだ
沢山のボタンを
進化するボタン
退化する人間
僕ら支配されてる
コントロールされてる
全てはボタン様の為に
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ぼくにはあたまがない
というかのうがないよ
だから
どうってことないけど
だって
きみには
つばさがないけど
とくにこまったり
してないでしょ
それとおんなじ
ぼくは
みんなが
ひていしたもので
うごいてる
それはちがうのかな
それともおんなじかな
みんなじぶんが
ひていしたもので
うごいてたりして
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憑かず離れずの距離 緑の日々の口 スグ其処に 隣の真っ赤な 消えない黒の空気 どんよりと湿る カビ生臭い 蝿も横切る死海にて 爛れる表層 私は唸る 頭に燈 斜め横に座る桂馬 嗤い選ぶ丸めた背中 痣に残る苦難と昂揚 危険及ぶ前に どうか縮めて遠ざけて 人差し指では貫けはしない 隙間なく敷き詰められた モノクロの頭蓋骨 夜の始まり ひたすらに流れる 遠慮なく陽気な音楽が 手を取り合って踊っていたら 来なかっただろう 二人の目覚め半分 ぴたりスナック感覚の
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引きずっている
何処にも
届かせないように
足を引っ張って
誰にも
信じられないように
掴んだ
きみを離さない
相手が何者か見えない
此処からじゃ
きみの姿さえも
応援しても
罵倒しても
其の耳に眼に
此の声や
姿が届いても
変わらないのか
やってみないから
分からないが
他の人には無理だった
妄想の裏側に
きみが
逝ってしまった頃か
都合の善い悪夢を
度々
見るようになった
其処では
きみじゃない別人が
傍らに身を委ねて
笑っていたり
泣いていたりする
可笑しいだろ
陰る線が
集中する所に
何処までも
手を伸ばしても
辿り着かないんだ
交わってるように見えて
実は誰も
きみに触れてはいない
錯覚だ
自作自演だ
どの傷も
どの跡も
きみがつけたもの
最初から最後まで
他には誰も
関与していなかったのさ
興奮したかった
静けさを取り払って
イッてしまいたかった
切れ間の無い
あくびの出るような
長い長い後遺症
なびかせて鳴り止まない
暴言中傷浴びせて
出血多量のシャワーで
流せたのは
きみを除く全て
だからせめて
アザをつけて
鎮火させて
きみに触れたい
なんて今更
可笑しな話
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喰われてしまえ
常に誰か任せ
君を好きになった
同じ本
同じページを
開いていたから
陥っても
やっぱり動けない
僕は
呟きすら吐けない
形だけの獣に
囚われぬ牙をくれ
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なんか
よく見かける人
顔は知ってる
でも話したことない
向こうは知ってるのか
どうなんだろう
たぶんこの先も
触れ合わないかもだけど
昨日は見たけど
一昨日は見なかった
今日は会えたけど
明日も会えるか分からない
初めましてじゃない
さよならは言えない
なんか嬉しい
なんか寂しい
僕らって
仲間かな
仲間なのかな