詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
浮かぶ光を
貧るように
見続ける
無表情の山羊は
足元に
必死に縋り付く羊を
蹴り殺せば
少しは安らぐのでしょうか
過去も
イマも未来も全部
同じように
感じられればいいのに
悲痛な叫びも
苦しい矛盾も
一気に流れ込むせいで
心がパンクして
もみ消してしまえるから
個性など要らない
対称的な存在を否定して
誰以上でも
誰以下でもない
人でしかない
人になろう
開けられない
部屋のドアの前で
邪な気持ち抱えたまま
後悔する一歩手前で
僕はまた
浮かぶ光から
己を逸らせずに
必死で我慢する
音の無い世界で
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ちょっとそこまで
行ってみたんだ
用事がないから
用事もないのに
そしたら
見つけたんだ
面白いなと思うモノを
何がどうとか
関係なくてさ
面白いから面白いんだ
型に嵌まらず
僕にハマった
ちょっとそこまで
行ってみたんだ
ちょっとそこまで
行ってみたら
見つけたんだ
面白いなと思うモノを
意味ありげな箱が
落ちている限り
少しぐらい
苦しくたって
息をするよ
探しに行くよ
何気なく
奇妙な顔して
わざとらしく
ちょっとそこまで
歩いてくるよ
宝箱を探しに行くよ
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根暗な僕は 陰気な歌ばかり 苦しいと言っては 悲しみに浸り 死んだような 詩ばかり綴る 僕は右脳妄想狂
自分が嫌いだと 傷付け傷付き 殻に閉じこもり どうしようもない不安に襲われ 気が狂いそうな 痛いモルモット演じつつ 誰かを拒み 眠らずに目を醒まさない 何処かに自分を残そうと 詩的な中毒症状を発揮 僕は右脳妄想狂
とことんマイナス思考 生まれてきてゴメンナサイ なんて言って 自ら失格を選ぶ 目指すは不幸NO,1 怨み怒り 全てがどうでも良くなり 忘れて忘れられなくて 闇を抱え影に沈む 僕は右脳妄想狂
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答えの無い
問いがあるように
ぼくはまた
今日も生きている
目の前の挿話は
不確かなのか
射す光が 鮮明すぎて
よく視えない
自己が
麻痺してるという
錯覚に陥り
ぼくは耐えられず
俯いたまま姿を消した
忘却の果てで 何を吠える
弱々しい その声は
反響もせず
虚無に
かき消されてしまうのに
本当は
現実の中で
懸命に生きたいんだ
忘却の果てで ぼくは吠えた
回りくどい やり方で
ほど遠い場所から
この手で
行方知れずの自分を
掴みたくて
答えの無い
問いがあるように
ぼくもまた
今日を生きる
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切れ目みたいな
小さな優しさに
頼り過ぎて
僕ら
何かを忘れてゆく
進んで
進んで
薄れてゆく感情は
波に飲まれて
最後には
何も残らない
そうなる前に
忘れちゃいけない
あなたにも
大切なものがあるって事
例えば
それが
叶わぬ願いであっても
苦しい気持ちでも
波打ち際で
取り残された魚が
のたうちまわってる
また誰かが
何かを
忘れてしまったんだろう
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あなたは あなたの両手を切り落とせば 詩を書かなくなるだろうか?
あなたの目の前で 大切な人を殺せば
もしくは あなた自身を 痛い目に 遭わせれば 詩を書かなくなるのか?
どうすれば お前は詩を書くのをやめる? 傷付く程に 書きたくなるのが お前の性分で 満たされない限り 詩を書くのは やめないんだろ?
心の中で 反り響く声を 写し描くだけの作業を やめさせるには 心臓を潰して 頭も潰して 身体を燃やして 魂をも燃やしても まだ足りない
僕を殺しても
詩は殺せない
僕を殺しても
僕は死なない
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夢の中で恋をした
君じゃない誰かに
愚かな選択だ
僕は気持ち悪いな
本能そっちのけで
建前だけで生きていく
これからも
これからも
懸命に延命に繋げて
守るものは
僕の夢
罪に問われない
君に告げない
夜に
彼女に
好きを伝えに
会いに行きたい
被害者の顔で
都合良く抱きしめて
傷付けて
恋をして
調子に乗って
図に乗って
叫んだ人の名は
君じゃない誰かの
ああぁああああぁああ!!
狂ったフリをして
僕は気持ち悪いな