詩人:高級スプーン | [投票][編集] |
貧乏揺すりを
止められて
欲求の逃げ道を塞がれた
引きこもれば欝になる
必死の抵抗が
やってはいけない事だと
知って
僕は違法で
電波を飛ばした
部屋に帰って
動けない体をよそに
頭の中から
宇宙に向けて
要求を発信するんだ
僕を吐き出したいから
人間から離れよう
僕を吐き出したいから
地球から離れよう
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そうして詩を
打ったとしても
君は満たされなくて
他の人と同じように
空気を吸い込むんだ
吐き出したいのは
気持ちの方なのに
いつまでたっても
形にならずに
想いを抱いて
話し掛けるのは
頭の中の空洞で
光が射しても
届かない闇の中に
心臓が
埋もれているから
出会った誰かに
根っこから
救われたとしても
枯れて果てて
僕は遠退くんだろう
どうやら君は
生きているんだな
それなら話は早い
と、
ここから先は
死んだ後で
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生まれる前より
死んだ後より
残したい今を
描き続ける
永遠なんか
信じられないのに
携帯さえ手放せない
ふとした瞬間に
消えた居場所は
もう手に入らないのに
それでも僕は
描くのをやめられない
何も残らないと
知ったって
望みを絶やせずに
僕は
今も
今を残そうと
携帯を使って
描いている
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震える声 震える体
今年初めての 雪が降る
こんな夜更けに 君何思う
呼ばれて来た 僕を見ずに
白の向こうばかり 気にしてる
夜が曇り 夜に迷う
それでも明るい この町で
また降り出した 雪の中
君の手を握り
君を見つめる
それでも君は
白の向こうばかり 見つめてて
降り積もる雪 募る想い
夜と雪 黒と白の境界線
月明かりの下 灰色に光る
雲のように 浮かぶ二人
気付けば君は
僕を見て 笑ってる
白の向こうの
暖かい未来でも
君と僕は 溶けないで
残っているの
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今スグ
買わなきゃ
リアルじゃ無くなる
という妄想
手に入れたものは
押し入れに直行し
過去になりゴミになる
後は振り返らない
綺麗さっぱり忘れて
ジタバタ ドタバタ
自分を揺らす
覚めない日々に
潜む未来
クライマックス間近で
撃たれそうになって
布団に隠れて
怯えた夜
あの頃
僕は
終わりと始まりを
予感して
真夜中も朝も昼も夕方も
姿形が変わってた
幻と現の境目で
大人にも子供にも無い
気持ちに捕われて
掻き乱されながら
光より速く
生きたがった
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愛する気持ちが
等しかったなら
幸せにも
なれたのになぁ
君の気持ちより
僕の気持ちが
少し軽かったから
上手くいかないのかな
大好きって
どれくらい相手を
好きになった時に
使うんだろ
愛するって
何だよ
いくら抱いても
分からなくて
一人ぼっちが楽になる
愛しい気持ちが
等しくなければ
幸せになんて
なれないんだね
あ〜あぁ
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夢の引力に惹かれて
表れたのは本物の
僕
とっても邪悪で
凄く幼稚で
見る度に不快になる
自分しか
愛せないのに
自分すら
嫌になる
砂場で遊ぶ子供は
悪魔の化身で
僕を指差し笑ってる
泣きながら怒って
目が覚めて
ついてた汚れを
パジャマで拭った
涙と一緒にね
光を浴びたら
いつもと変わらない
正常を始めましょう
さんっ
ハイッ