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高級スプーンの部屋  〜 新着順表示 〜


[505] 可哀想な人
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寄生虫を飼っている
頭の中に数百匹
正確な数は知らないが
性格は分かってるつもり
三食昼寝付きの狭い宿屋を
与えてやる代わり
俺に情報を寄越せ

世界はどうなっている
寄生虫が触手を伸ばし
空高くアンテナを張る
基本的に無個性な彼等は
外を真似る事に長けている

透明な身体が
次々と色付き始める
やがて俺の頭は
虹のように黒くなる

可哀想な的を射る
可哀想な鳩に刺さる
可哀想な人に変わる

人面世界のモデルは俺だ
模倣していただけの筈が
ただただ無料で
犯していた結果に

食べてしまったものは
消化し切れず
現実に嘔吐し
表に流出する
有害な主張を撒き散らす
街全体が俺に孵る

一市民から
侵略者として寄生中
被害妄想で被害拡大
ノンフィクションなのが
やるせなく痛い

可哀想な人が居る

2006/01/31 (Tue)

[504] 高級スプーンクロニクル
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空から降るものが
飴玉だと痛いって
話したの何度目だっけ

空から降るものが
飴玉だと甘いって
誰が話してたんだっけ

今日も
一昨日を
昨日のように
物語る物語語る

害を害で駆除する
質も質も悪い
話を話す
僕が僕で僕は僕だ

繰り返すのが好きだ
曖昧さが好きだ
遊ぶのが好きだ
書くのが好きだ
読むのも好きだ
何もしないのは
好きじゃないが
何もしないと
書くのは好きだ
修正は嫌いじゃないな

変なタイトルばかり
内容は長いものばかり
影響を受けやすい
飲み込まれやすい
安い作品だ

呼べない名前を
呼んでほしいと
読んでくれる君に
読ませる歌を唄うと
何度書いたろう

キリがないから
いつまでも続けようか
何もしなくなるまで

無造作に
繋げるのが好きだ
最初と最後に
同じ事を言うのが好きだ
だから

空から降るものが
飴玉だと嘘言って
まとまらない話を
終わらせて始める
中途半端な僕が
これからも続くだけ

年代なんて関係ない
適当で始末に追えない
整理整頓しない言い訳だ
以下も以上も
無意味に
さんハイッ

空から降るものが
飴玉だと痛いって
話したの何度目だっけ

2006/01/31 (Tue)

[503] ハートビートパート2
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君にこそ

相応しいものを

僕は肌身離さず

持っている


君のもので

僕は保たれ

生きているのは

果たしてどちらか

あるいは両方か


あっさりと色濃く

深い青に混じる赤は

とても速くて綺麗だ


叩く

響く

刻む

動く

叩く

響く

刻む

動く


確かなものは鼓動だけ

心の音

ハートビート

2006/01/30 (Mon)

[502] 朝起きてトイレに行くまで
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のろのろと歩く僕
屋根を外せば
コーヒーを飲む
太陽は呑気だな
今だけは同じかな

朝には不可欠な
緩やかな風景は
静かに颯爽と過ぎ去る
雲に連れられて

ハトが寝呆けて
鳴き声を間違えた
それを聞いたカラスは
無意識に嘲笑う
スズメは相も変わらず
ヒステリックに叫んでる
朝の不協和音は
束の間の静寂をも壊す

空は何色でも
トイレに行かなきゃ
眠気に紛れて
憂欝が
じわじわと顔を出す

のろのろと歩く僕
時計の針と
競争する気なし
穏やかなのは今だけ

温もりから離れて
幸せはもう
肉眼では捕えられない
ピンボケ写真を
2、3枚残して
遥か遠くへ

2006/01/30 (Mon)

[501] 虫擬き
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あなたは虫だ

と言ったら
信じられるか

あれは人間の大人で
それは人間の子供だ

あなたは虫だ

確かなリアルは
決め付けから始まる

あなたは虫だ

自分自身を
客観的に判断し
何者なのかを
決定するのは難しい

人の事なら
どうとでも言える
心配しつつも
非力な力を行使して
対象の形を
無意識にでも定着させる

あなたは虫だ

固定される事を嫌い
可能性が
途絶えるのを恐れ
不安定を装い
真実を虚ろにする

あなたは虫だ

と言われて
想造したものは
何か

あなたは虫か

本当に
そう思うのか
いつまでも
ありもしない
幻想に逃避して
自らの姿を脚色する

あなたは虫だ

何にでもなれるからと
何もかも無視をする虫
変化と不変を
否定し希望する

あなたは虫だ

潰されないか
食べられないか
眠れないが
異性を望むか

あなたは虫だ

飛散するカラス
良かった
僕は
まだ生きている

本当に良かったのか
生きているのは本当か

あなたは虫だ

あなたは虫だ

あなたは虫だ

あなたは



本当に虫か

2006/01/29 (Sun)

[500] 凡人による快楽活人
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一ツ否定シたラ
残リノ九割ダっテ
大切ナノかガ
分カラなクナルノハ
僕ダケか
真実ガほシイノナラ
すベテヲ愛セト
虚ろナ駄作ヲ描ク
心こコニ在ラズナ
本心を表サナイママ
世界と世間ヲ
ヒラひラト
はバタク馬鹿バッカ
馬鹿にシタ僕モ馬鹿カ
真ッすグニ進行シテモ
真ッ赤ッかニ歪曲シテモ
ドノミチ悪い評価ナラ
僕を野放シニ塞ガナイデ
びックリサセルダケ
ひタスラ中身ノ
要ラなイ作品ヲ
産み出シ続ケル
イい加減ナ人間一人ガ
九割ノ模倣ヲ孕むカラ


逆様に伺う辺り
反省の色は無し

2006/01/29 (Sun)

[499] ちょうぜつぎこうしょしんしゃ
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さしこむひかりをきにするな
りょうてでふれろ
ことばにふれろ
もっとちかくにかんじたいなら
まずはめをとじるところから

2006/01/28 (Sat)

[498] 背負う所為
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吐く息の白さに
白いなと声を漏らす
直訳するだけ
深くは読まない
そんな事より
彼女に会いたい

みんな無表情
声は無機質
精密機械に
笑う事は造作もない
考えなければ良い
触れなければ良い
正体を曖昧に
恐れも忘れて
生きていけるから

空が明るい
電車は早い
お昼は何にしよう
明日は晴れるかな
そんな事より
彼女に会いたい

逆らえなくて
避けては通れず
鬼になっても
悪魔になっても
どんな感想も
ふとした瞬間
君に入れ替わる

彼女に会いたい
メールも送れない
彼女に会いたい
僕にしか伝わらない
そんな事より
彼女に会いたい
直に
直に
君に会いたい

悲しみさえも
虚しく感じる
吹っ切れないな
風は冷たいな

光る曇り空
太陽のせいだ
彼女と別れた
それは僕の





2006/01/27 (Fri)

[497] 現在信仰形
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騙されてるけどいいの?





その言葉を
信じたくなかった

2006/01/26 (Thu)

[496] 眠れる森へ潜れない不夜城の迷子
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夜明けが
カギを握る
頭が冴え
輝く眼
闇夜を照らしても
朝が来るまで
奴は姿を現さないから
夢の扉は開かない

疲れた体は
閉め出されまま
静寂を跨いで
明日へと繋がって
抜けやしない

朝日が顔を出す
凍えている僕は

ふわぁぁあっ

開いた手を見ると
そこには

ふわぁ

ひどい話だ

はぁ

2006/01/26 (Thu)
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