詩人:孤 花 | [投票][編集] |
春の日
ひだまりの中の
貴方が愛しくて
ずっと
貴方を
見つめていたら
その瞳の奥の
枯れることない
一りん花に
気づいたの
それでも
ねえ
待っていたの
待ち焦がれて
もう
冬がきたわ
息絶え枯れる瞬間
瞼の裏にあるのは
ひだまりの中にいた
貴方なのでしょうね
私は
いつまでも
待っていたの
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あなたの景色は
透き通った青で
ずっと高い位置にあって
届かないのです
けれどあなたの言葉は
時に私だけのものになって
近くなる気がするのよ
こんなことは偽りなのかしら
何に価値がある
あるいは
意味がある
あるいは
正しいのか
誰にもわからないはずで
だから私は
会うことを止めることも
出来ずにいるんです
ただ特別な感情は
日に日に大きくなるのを感じて
あなたは何を感じていますか
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貴方の睫と睫の間から
雫が膨らんで
ゆっくり落ちてゆくのを
ただ眺めている
その間にさえ
貴方の白い肌が
痛ましいほどに美しくて
見とれる
抱き締めてあげられない
僕は何かにつまずいてて
捕われたまま
身動きがとれない
貴方の顏の中の絶望の色を
静かに待つだけ
静かに
静かに
終りをただ
受け入れるだけ
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あなたのことが
あなたのことが
今凄く好きになった
今までも好きだったけど
たった今もっと好きになりました
どうしよう
こわいなぁ
だけどそれ以上に
うれしくてさ
あなたを大好きなことが
とてもうれしくてさ
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この 窓を 開けたら 朝になって
黄色い太陽が 光が 広がって
私を つれてゆく
白い 雲は 私を包み
眠らせ
遠くへ 遠くへ
未だ見ぬ 地
その人は 声のない 言葉で 私に 語り掛け
導かれるままに 飛んでゆく
ゆれながら
あの世界は もう忘れてしまった
思い出そうとしても 頭が沈んで
深く
深く
透明な
力で
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強く在りたいのにこれ以上力を出すことができず
足跡も
この私の重さでは
残らずすぐ消えてしまうかもしれない
幸福も悲しみも抱えきれぬほど背負っているつもりで
群衆の中で
無力感を感じることも否めずに
今夜も明日に希望持つ力だけを持ち合わせて
眠るのは
私だけではない
私だけではないから
私は生きていけるのかもしれない
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初恋が始まった日
通り過ぎる時君は私の頭をぽんとたたいた
頬が染まった
初恋が始まった日
ふと廊下を見ると君がいて視線が交わった
胸がとくんと鳴った
初恋が始まった日
歩く君の後ろからおもわず抱き締めたい衝動に駆られた
あの日
何もかも混乱してた
今でもおぼえてる
君に恋したあの日
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何でもないほんの一言を言うのに
身体中の全神経を集中させたよ
笑っちゃうくらいに
笑っちゃうくらいにね
懐かしい笑顔
懐かしい声
懐かしい君の面影
あれから何年もたったのに
まだこんなに
まだこんなに
体が熱いのは
君が君のままだったからだ
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振り向かないで
泣いちゃうよ
あなたの優しさに
泣いちゃうよ
いつまでも腕を離せなくなっちゃうね
何故終わりの瞬間
一番出会った日のこと
考えさせるのかな
こんなハズじゃなかったのにね
お互いに
あの時からずっと
胸いっぱいのキモチと
それにつりあわない毎日
愛してるって何度言えたかな?
振り向かないで
泣いちゃうよ
あなたの優しさに
泣いちゃうよ
いつまでも腕を離せなくなっちゃうね
分かってるあなたの気持ち
痛いほどわたしと同じだったから
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ねえ
体の中のすべての水は
涙にかたちを変える為
あるのかもしれないよ
どんなにどんなに
泣いて
頬を伝っても
いつまでもいつまでも
涸れはしない
この涙が
やがて河となり海となって
そしてやがて
伝えられなかった
愛しい想い達にかたちを変えて
あなたの元へ
流れつけばいいのにな