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孤 花の部屋  〜 投稿順表示 〜


[2] 冬花
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春の日

ひだまりの中の
貴方が愛しくて
ずっと
貴方を
見つめていたら

その瞳の奥の
枯れることない
一りん花に
気づいたの

それでも
ねえ
待っていたの

待ち焦がれて
もう
冬がきたわ

息絶え枯れる瞬間
瞼の裏にあるのは
ひだまりの中にいた
貴方なのでしょうね

私は
いつまでも
待っていたの

2004/11/04 (Thu)

[3] 秘密の人
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あなたの景色は

透き通った青で

ずっと高い位置にあって

届かないのです

けれどあなたの言葉は

時に私だけのものになって

近くなる気がするのよ


こんなことは偽りなのかしら


何に価値がある

あるいは

意味がある

あるいは

正しいのか


誰にもわからないはずで


だから私は

会うことを止めることも

出来ずにいるんです


ただ特別な感情は

日に日に大きくなるのを感じて



あなたは何を感じていますか




2009/02/28 (Sat)

[11] さよなら
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貴方の睫と睫の間から
雫が膨らんで

ゆっくり落ちてゆくのを
ただ眺めている

その間にさえ

貴方の白い肌が
痛ましいほどに美しくて

見とれる


抱き締めてあげられない

僕は何かにつまずいてて

捕われたまま

身動きがとれない


貴方の顏の中の絶望の色を

静かに待つだけ

静かに


静かに


終りをただ



受け入れるだけ



2009/04/21 (Tue)

[16] ねぇ、ねぇ
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あなたのことが
あなたのことが
今凄く好きになった

今までも好きだったけど
たった今もっと好きになりました

どうしよう

こわいなぁ

だけどそれ以上に
うれしくてさ

あなたを大好きなことが

とてもうれしくてさ


2003/02/17 (Mon)

[17] 知らない国
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この 窓を 開けたら 朝になって
黄色い太陽が 光が 広がって
私を つれてゆく

白い 雲は 私を包み
眠らせ
遠くへ 遠くへ
未だ見ぬ 地


その人は 声のない 言葉で 私に 語り掛け
導かれるままに 飛んでゆく
ゆれながら

あの世界は もう忘れてしまった
思い出そうとしても 頭が沈んで
深く

深く

透明な

力で

2004/11/04 (Thu)

[22] 私たちは
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強く在りたいのにこれ以上力を出すことができず
足跡も
この私の重さでは
残らずすぐ消えてしまうかもしれない
幸福も悲しみも抱えきれぬほど背負っているつもりで
群衆の中で
無力感を感じることも否めずに
今夜も明日に希望持つ力だけを持ち合わせて
眠るのは
私だけではない

私だけではないから

私は生きていけるのかもしれない

2003/02/25 (Tue)

[25] 初恋
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初恋が始まった日
通り過ぎる時君は私の頭をぽんとたたいた
頬が染まった

初恋が始まった日
ふと廊下を見ると君がいて視線が交わった
胸がとくんと鳴った

初恋が始まった日
歩く君の後ろからおもわず抱き締めたい衝動に駆られた

あの日
何もかも混乱してた


今でもおぼえてる


君に恋したあの日

2003/03/03 (Mon)

[27] 同窓会
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何でもないほんの一言を言うのに

身体中の全神経を集中させたよ


笑っちゃうくらいに

笑っちゃうくらいにね


懐かしい笑顔

懐かしい声

懐かしい君の面影



あれから何年もたったのに

まだこんなに


まだこんなに


体が熱いのは

君が君のままだったからだ

2003/12/27 (Sat)

[29] ふりむかないで
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振り向かないで
泣いちゃうよ

あなたの優しさに
泣いちゃうよ

いつまでも腕を離せなくなっちゃうね


何故終わりの瞬間

一番出会った日のこと
考えさせるのかな

こんなハズじゃなかったのにね
お互いに

あの時からずっと

胸いっぱいのキモチと

それにつりあわない毎日

愛してるって何度言えたかな?


振り向かないで
泣いちゃうよ

あなたの優しさに
泣いちゃうよ

いつまでも腕を離せなくなっちゃうね


分かってるあなたの気持ち

痛いほどわたしと同じだったから

2009/01/21 (Wed)

[33] 漂流想涙
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ねえ

体の中のすべての水は

涙にかたちを変える為
あるのかもしれないよ

どんなにどんなに
泣いて

頬を伝っても

いつまでもいつまでも
涸れはしない
この涙が

やがて河となり海となって

そしてやがて

伝えられなかった
愛しい想い達にかたちを変えて


あなたの元へ


流れつけばいいのにな

2003/03/18 (Tue)
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