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孤 花の部屋  〜 新着順表示 〜


[204] 2時間
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さっぱりした楽しさだった

君は笑ってくれたし

私も声をあげて笑った


からっとした空気が流れていて

揺らいでくれるものなんか

何もなかった


キミの瞳を見て

一瞬揺れそうになる何かを押さえて


だってそうするしかなかったから



君はバイバイと手を振った


私も手を振った


まるでそうしろと言われたから出会って

時間が来たから別れるロボットのように


またねとは

言わなかったね


これ以上

だれもどうすることも出来なかった

2009/01/24 (Sat)

[203] 電車
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キミが待ってる

暑い街の中で

私を待ってくれている

きっとイライラしながら



電車を乗り継ぎ

時計を何度も確認して

心臓は張り裂けそう

初めて待ち合わせの場所まで

全速力で走った


キミが怒りながら待ってるから

冷や汗と暑さのせいで

汗が背中を濡らす



でもキミは私を待ってる

仕方なく呆れながら


私はと言うと

不謹慎にも幸福感がほっこりと

胸の中に咲いてる


私はキミのもとへ向かってる

2009/01/24 (Sat)

[201] 19だった
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このふとした瞬間に溢れ出す想いを綴ったら

永遠に続く

何百冊の本が出来上がるだろう


このふとした瞬間に溢れ出す想いを放り出したら

きっといろんな事が違ってくる

いろんなことが受け入れられる余裕ができるだろう


このふとした瞬間に溢れ出す想いを亡くしてしまったら

何もかも失う

何もかもがこの想いから出来ていたから

2007/08/12 (Sun)

[200] はなれてく
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歩くキミのうしろ姿も


冷たくなっていく


昔のように


そっと


私の顔を伺いながら


優しく歩幅を


合わせてはくれない


2009/01/24 (Sat)

[197] ねえ
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わたしが

ヌクヌクと

ちょっとズルい世界に居たとき


君はなにを考えていたのかな


わたしは君をおもって

いつも泣いていたけど


君はなにをおもって

泣いていたのかな



ねえ


君はどんな世界にいたの


青い空と


笑い声と


そのうしろに

なにを抱えていたの


わたしはズルいから

気づけなかった



大好きだったのに。

2007/07/30 (Mon)

[196] ふみ
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幼稚だと

あなたは綺麗事を並べる私を笑う


だけどあなたは似ている

黒くて捻れているところが私に似ている

馬鹿みたい


いくらでも黒くなれる

あなたの前で可愛くいたかっただけ


本当はいくらでも膿が出るのに


知らないのはあなた


知っているのがあたし



そう思わせて

2009/02/01 (Sun)

[195] 嘘のような本当のような
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最後の時でさえ

私は本当にいい子で

本音を言えなかった


愛してた


そんな嘘のような

本当のような

そんなことを

強がって言ってみればよかった

2006/12/10 (Sun)

[194] 白鳥のように
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女がめそめそするのはみっともないし

強くないと素敵じゃない


男は弱くても

可愛いものだけど


私たちは逆だった


あなたは

自分は強いと言い切った


だからきっと

私が声をかけなければ絶対に振り返らないのを

知っている


永遠に私があなたを思い出さなければ

二人は決して会うことはない


だからもう

きっと会うことはないね


貴方は白鳥のように
凛として

きっと未練も残さず
一人で進んでいける

輝いて

2009/01/24 (Sat)

[193] 交わらない大と小
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あなたは大人で

私の考えてることを言い当てた

すべてお見通し

そんな感じだった




私は

わからなかった



あなたはいつも

途中でやめるの


話してることを

はっとしてやめるの

だんまりをきめこむの


そのくせ

傷つくことを言ってみたり


なのに優しくて


わけわかんなかった


完敗



私たち





戦うつもりなんてなかったの

きっと

あなたもそう


すごく優しい関係で

物足りなくて

抱き合うことで

埋めようとした



あなたは大人で

私の考えてることを言い当てた

すべてお見通し

そんな感じ



本当にそうだったのかな

2006/12/12 (Tue)

[181] 咲かない
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すっと透き通る

想いの造る結晶は

きっとその華は


今年は咲かないの




傷つきすぎて

気が遠くなるまで泣いて

流れ落ちない


一日




あの頃ふわふわと軽い


私がいた




今年はもう

どれほど寒くとも

奇跡の織りなしは


決して蘇らない




季節が巡っても

もう


咲かないの




寂しげに

誰かが去っていった

2005/12/23 (Fri)
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