詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
少しでも
君の意識の中に入り込めないかな
すれ違うだけの通行人ではなく
認識された一人の個人として
君の意識に留めてくれないかな
そう想う僕が
そう願う僕が
僕は厭(いや)だ
君が知ったら
拒絶されそうで…
とても怖い
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僕は分かっていなかったんだ
好きということの
本当の意味を
分かっていなかった
恋がどういうものなのか
僕は知らなかった
苦しくて
哀しくて
恋しくて
愛しくて
君の笑顔が嬉しくて
君の姿が眩しくて
近づきたくて
離れたくて
正反対の感情が渦巻いて
僕を見失わせる
変わっていく自分が
少し怖い
君に拒絶されそうで
とても怖い
僕は分かっていなかった
恋がこんなにも幸福で
恋がこんなにも怖いものだとは
僕は知らなかったんだ
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歯車は
突然動き出した
その日も
普段と何ら変わりのない
いつも通りの一日だった
いつも通り起床して
いつものバスで学校へ行って
いつもの席でお馴染みの友と
時に談笑も交えながら
テスト勉強をしていた
いつもと変わらない日常だった
しかし
突然カチリと音をたて
歯車はゆっくり回りはじめる
まさか
この日このタイミングで
一歩を踏み出すことになるとは
夢にも思わなかった
告げることも
近づくことさえもないまま
終わる恋だと思っていた
終わらせようと言い聞かせていた
しかし
踏み出せなかった一歩は
友の強い後押しで
半ば強引にだけど前に出された
後は自分次第
歯車は回る
今にも止まりそうな速度で
恐々回っている
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『もしも願いが叶うのなら
どんな願いを叶えますか』
僕は心で答えるだろう
確かな"あかし"がほしいと
ただ
現在(ここ)に存在(い)て
現実(ここ)で存在(い)きて
必要とされている
僕は僕のままで良い
自信(あかし)
実感(あかし)が
ほしいと
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自分を変えたくて
いつもと違うことをしてみる
たとえば
2コ前のバス停で降りてみたり
いつもなら無視する信号を
青になるまで待ってみたり
聞いたことない曲をリピート再生してみたり
そうやって
本当に些細な変化を積み重ねて
塵が山になるほど
積み重ねて
自分が少しでも変わればいいと思う
そうやって
変えたり変えなかったり
変えられたり
変わらなかったりして
いつか君に出会えたなら
些細な変化様々だと
満足に笑えるから
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同じ時代
同じ世界に生まれた僕ら
たくさんの人と関わり
たくさんの経験を積みながら
君と僕が出会う未来(とき)へ
見えないけど同じ速度で
歩いてる