詩人:里雨夜 | [投票][編集] |
秋が深まり
木々は紅葉を始めた
夏の初めに気づいた恋は
深まることもなく
僕は動けないまま
君の夢を見ることが
増えただけ
最近思うんだ
こんな僕って
ただの変態じゃないかって
そう思うと
近づいちゃいけない気がして
余計動けなくなる
こんな僕は
怖いでしょうか
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火曜日は
唯一
大好きな先輩に会える日
月曜日のお昼過ぎから
わくわく
ドキドキ
テンションは右肩上がり
1週間で最大のお楽しみ
なのに
『明日の部活休みです』
部長様からの1通のメール
テンション急降下
かなりショック
泣きそうな自分
1週間乗り切れる自信はない
こんな私の気持ちは
重いでしょうか
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例えば
寒さが体に凍みる冬
北風が吹き荒ぶ外
暖房が嬉しい室内
例えば
季節を問わず一年中
緊張を伴う人前
恋バナしてる集団
そこに彼女は現れる
頬を真っ赤に染め
恥ずかしそうに
顔を手で覆う
かわいい
かわいい
『りんごちゃん』
まわりを見渡してみて
きっと
貴方のまわりにも
ほら
存在(い)るでしょ?
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淋しさに
誰かを求めて
心が躰から離れていく
一人堕ちて
コントロールできない自分に
自己嫌悪
『会えたら嬉しい』が
『会いたい』に変わった
でも
恋なのか分からなくなった
不安定な情緒
自分を振り回すのは勝手
彼の人を巻き込むのはエゴ
でも
止まらない
止められない
彼の人を一目見るまでは
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好きな人に
幻滅されるのが怖くて
自分を知られることに
躊躇する
好きな人にとっての自分は『部活の後輩の一人』
そこから見つめるだけで
満足して
幸せで…
淋しさも
苦しい程の恋しささえも
幸せで
自分に自信が持てたら
一歩を踏み出せるのかな
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自覚のない疲れ
心の疲れ
何かに集中できなくて
楽しいが見つけ難くなって
漠然とした重りが
胸の辺りにある感じ
自覚のない疲れ
心の疲れ
忙しくなれば
解消されるのでしょうか
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幻想(ゆめ)を見ていました
二人過ごした一瞬(とき)
君は僕の隣で
微笑んでくれていました
儚げに降り注ぐ
木漏れ日のような人でした
幻想から醒めました
涙は頬をつたい
うたかたの温もりは
心に灯されました
永遠に続いてゆく
現実のような幻想でした
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先輩が好き
それは偽りのない私の心
でも
彼女になりたいとか
そういう気持ちはなくて
むしろ
私を知られることが怖くて
近づくことを避けてる
今は
姿見つけるだけで幸せで
誰かへの笑顔で元気が出る
これを恋とは呼ばない
こんな想いは重いだけ
そう言い訳並べても
胸のトキメキも
頬の筋肉が緩むのも
コントロールできなくて
会えない日には
閉じた瞼に姿が映る
そんな自分が
愚かで
惨めで
怖い
長い夏休み
名もなき想いの終結を願う