ホーム > 詩人の部屋 > 屡華の部屋 > のど飴

屡華の部屋


[6] のど飴
詩人:屡華 [投票][編集]

僕は
声を張り上げる部活をしてるんだ。



それを初めて知った君は 次の日の放課後にのど飴をくれたよね。




今まで僕は人前では泣かなかった筈なのに


ポロポロと涙が溢れてた。


ごめんね、君は驚いて謝ってたけど

すごく嬉しかったんだ。




あののど飴、美味しかったよ。

嗚咽を上げた僕の 枯れかかった喉には丁度良い潤い



あののど飴、美味しかったよ。

君は僕の心まで潤す事ができるんだね。




ありがとう。


あの日から 毎日のど飴をくれる君へ
僕から最大の感謝を込めて。

2004/05/25 (Tue)

前頁] [屡華の部屋] [次頁

- 詩人の部屋 -