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soulの部屋  〜 投稿順表示 〜


[144] 静寂
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視界は曖昧
鮮やかな色彩も
的確に見つめられない
確かなのは今
広がる空気の裏側
もう戻らない
思い出をみつけた

世界は曖昧
ただ不思議な日常で
生き残っていたくて
不確かな明日
広がる空気の裏側
もう戻らない
今を探した

美しい季節
変わらないリズム
鮮やかな夢の中で
僕らは笑い合えるはず

感情はいつまでも
穏やかに揺れて
眠い幸福を
いつかは忘れて
時間は相変わらず
律儀に移ろいで

視界は曖昧
確かなのは何?
広がる空気の裏側
もう戻らない
あの季節をみつけた
みつけた

美しい季節
終わらないリズム
鮮やかな夢の中で
僕らは笑い合えるはず

2004/08/10 (Tue)

[145] 睡眠
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一人で何を想うだろう
積み重なった過去は
一つずつ無くなって
また朝が来れば
今日でさえ偶像に変わっていく

この目は何を映すだろう
律儀に流れる時間に
いつだって景色は移ろいで
また朝が来れば
この場所さえ偶像に変わっていく

次に目が覚めたら
何があるだろう
変わらないものは無いだろう
でも
次に目が覚めたら
もしかしたら

一人で何を想うだろう
積み重なった過去は
一つずつ無くなって
輝かしい未来など
いつだって未定のまま
また朝が来れば
きっと

2004/08/11 (Wed)

[146] 寝ぼけ眼
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同じリズム
少し早い足音
外を知らない感情
重ね塗られた色彩
窓ガラスからの景色は
無機質で妙に冷たい
それを
どうのこうの言うつもりもない
ただ
突き抜けた景色を見たくなって
目を覚ました

コーヒーを飲み干したら
全部忘れた

2004/08/12 (Thu)

[148] foolish
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君は笑って
飛ぼうとしたから
この夜に墜ちた
羽根なんて
初めから無いと
分かっていたはずなのに

気にしないで
何も見えないから
どうだっていい
繋がりは容易く解けたから
もういい

君は言った
変わらないって
僕には聞こえなかった
初めから知っていたよ
偽らないと変われない事も

気にしないで
何も感じないから
どうだっていい
感情は容易く壊れたから
もういい

愛されたいと
手を伸ばして
触れようとして
この夜に墜ちてった
羽根なんて
初めから知っていはず
君は笑っていたんだ

気にしないで
何も見えないから
気にしないで
何も感じないから

君は笑っていて
繋がりは容易く解けたから
君は笑っていて
それだけでいい

感情は容易く壊れたから君は笑っていて
それだけで
もういい

あの時の会話
君の言った言葉
何だっけ
僕には聞こえやしなかった

2004/08/20 (Fri)

[149] 軌道
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小さな幸せに
狂気を混ぜたら
あっと言う間に
崩れてしまった

言葉を発して
氾濫したら
あっと言う間に
廃れていった

機械的に知らん顔
律儀な時計のリズムに任せ

無抵抗
世界の円軌道に乗って

協調性に縋り
個性を殺したら
あっと言う間に
誰か分からなくなった

確実に流れる
律儀な時計のリズムに任せ

無抵抗
世界の円軌道に乗って
無思考
世界の円軌道に乗っていた

2004/08/15 (Sun)

[150] 投石
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代わり映え無い日常に
不思議を一つ

決まったはずの回答に
疑問を一つ

怠惰な日々に
刺激を一つ

歪んだ価値に
正論一つ

物質社会に
命を一つ

上辺の奴らに
本質一つ

変わらん景色に
不思議を一つ

放つ

2004/08/15 (Sun)

[151] あいのうた
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どうせいつかは
僕らだって
ほら
忘れて行くだろう

いつか高揚した
感情だって
ほら
薄れて淡くなった

逆さの地図で
見つけた
素晴らしき日々と
寄り添って

どうせ駄目だろう
泣いていたって
ほら
愛を懐かしむだけで

逆さの地図で
見つけた
美しい景色は
いつの間にか忘れた

逆さの地図は
無くしてしまった
過去を惜しんでも
また誰かと交わすんだろう


いつか聞こえた
あいのうたも
もう
日々の泡の様

いつか高揚した
感情でさえ
もう
昔の出来事

夢さえ
いつの間にか
美化されながら
忘れて行くんだろう

2014/02/15 (Sat)

[152] 風見鶏
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霞んだ目の中
確かな光の屈折で
距離を測る

振り返る風見鶏
僅かな風の流れ
見つめていた

空気に触れた時
思い出すこと
景色が混ざる時
見つけたこと

霞んだ目の中
色彩の複合作用で
存在を確かめる

振り返る風見鶏
消えない場所
探していた

空気が振れた時
溢れ出すもの
心が揺れた時
気づくこと

いつか

空気に触れた時
思い出すこと
景色が混ざる時
見つけた場所

振り返る風見鶏
僅かな風に吹かれて
今日の続き

見つめていた
見つめていた

2004/08/17 (Tue)

[153] 喜劇
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朝が窓からやって来て
夜が窓から逃げだした
部屋の中
僕一人
見つけだす
不思議色
輝いた
発光体
眩しくて
目を閉じた

朝が窓からやって来て
夜が窓から逃げだした
脳内劇場繰り返し
映し出す
スクリーン
放たれた
色彩感覚
音のない
物語

まだ途中
流れてる
まだ途中
廻ってる
まだ途中
廻ってる

2004/08/19 (Thu)

[154] 模索
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例えば
自分が居るとして
例えば
何かが呼吸したとして
例えば
花が咲いたとしたなら

それは恐ろしく不思議な事で

例えば
歩行しているとして
例えば
これが現実として
例えば
表現する言葉を知っているなら

それは恐ろしく不思議な事で

何故と問えば
答えがまた問いになり
続いていくんだろう

例えば誰かに
本質を問うたとして
例えば誰かに
真理を問うたとしても

その答えは
誰も知らない

2004/08/20 (Fri)
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