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soulの部屋  〜 投稿順表示 〜


[175] 妄想
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歩み寄れば
消えて
忘れかけては
現れる
確かな距離を測れないまま
曖昧な想像に浸かって
まるで

映画の様な映像
周りに合わせた嘘

想像で揺れて
空気に触れた
物語を描いた
感覚が笑い出す

空を飛んで
羽根を無くした
風になって
舞い上がった

行き着く先には
どんなエンディングを

2004/09/30 (Thu)

[176] 香炉
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止まらない
時間を見つめ
色褪せた
言葉を探し
曇り空
曖昧な色彩で
感情に色を付けた

緑の雨が降るくらいに
気づいたことは
多々あって

睡蓮が開く頃
夢から覚めるだろう

花は風に揺れ
木々が音を鳴らす
僕は
未熟な破片かき集めて
浮かび上がった
いつかの風景

空気に触れて
心が揺れた
思い出すのは
僕が僕であった事

僅かに残る
匂いで
蘇る感覚を
研ぎ澄まして
君と僕の隙間
その曖昧な距離を
繋いでいて
繋いで

2004/10/03 (Sun)

[177] 矛と盾
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柔らかな風にふらり
揺られて気ままに一人旅

溢れる雑踏するり
抜け出せばほら広野

何気ない行動
羨ましいはずなのに
なぜだか誰もが
鼻で笑うんです

柔らかな風にふわり
揺られて気ままな花

溢れる雑踏足下
"咲く花は健気だ"

特別な日常
解ってるはずなのに
なぜだか誰もが
鼻で笑うんです

流行なんかに乗り遅れたら
"さっきそこで見てたよ
もう知ってたよ"

欲しいのはリアリティ
空想はたまに
妄想はたまに
物欲は程々に

柔らかな風にふらり
揺られて気ままに一人旅

溢れる雑踏するり
抜け出せばほら広野

疲れたらもう
飯食って寝よう

何気ない行動
羨ましいはずなのに
なぜだか誰もが
鼻で笑うんです

特別な日常
解ってるはずなのに
なぜだか誰もが
鼻で笑うんです
笑うんです

欲しいのはリアリティ
空想はたまに
妄想はたまに
物欲は程々に

2004/10/04 (Mon)

[178] 愁眠
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曖昧な距離
確かめずに歩く
行き着く場所は
多分誰も知らない

鮮やかな風
その中で見た
僕が見た景色は
多分誰も知らない

音のない部屋の中
ガラスの向こう側
空気に触れる
重力に逆らって
空を飛ぶ夢を見る

曖昧な視界
咲き誇る坂道
あの時聞こえた声は
多分誰も知らない

浮ついた感情を
緩やかに制御して
見えた景色は
多分誰も知らない

音のない部屋の中
ガラスの向こう側
空気の摩擦で
風を感じて
空を飛ぶ夢を見る

声がする
空気が揺れる

ガラスの向こう側
すり抜けて
空気に触れる
重力に逆らって
空を飛ぶ夢を見る

2004/10/10 (Sun)

[179] AとBの会話
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街に出れば雑踏
隣歩く人は知らん顔で
皆携帯電話で忙しそう

そういやいつだか
こんな夢を見たな
もしかしたらこれも

道を歩けば今日も
同じ様なリズム
同じ様な会話

匿名希望で
声張り上げるんだ
それは嬉しくないな

例えば
そこ行く人
あなたをAとして
僕をB
話をしようじゃないか

犬猫なんだって良いんだ
とりあえずまず分かり合いたい
会話をしよう

例えば
そこ行く老いた犬
君をAとして
僕をB
話をしようじゃないか

例えばそうだ
樹齢何百の大樹
あなたは知っているだろう
あなたをAとして
僕をB
話をしようじゃないか

僕の知らない世界を教えてくれよ

街に出れば雑踏
隣歩く人は知らん顔
でも
そんなあなたと心から話がしたい
だから
さあ
話をしようじゃないか

2004/10/11 (Mon)

[180] 魚眼レンズ
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感情はもう
屈折率65%
会話はもう
上の空

何も考えてない
子供みたいに
何も知らない
赤ん坊みたいに
素直になりたいもんだ

思考はもう
疑い続き
気持ちはもう
浮ついて

何も考えてない
子供たちに
何も知らない
赤ん坊たちに
教えてほしいもんだ

2004/10/13 (Wed)

[181] それを情熱と呼ぶのかもしれない
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悲しいとか懐かしいとか
羨ましいとか自分は駄目だとか

どうだっていい

何気ない日常の中で
例えば君が笑う時
それは合図だ

悲しいとか懐かしいとか
孤独主義とか権利や義務とか

どうだっていい

何気ない日常の中で
例えば君が笑う時
それは合図だ

ボジティブもネガティブも
昔話や何年先も
自分も他人でも
全てを見ていたい
別に明るい話じゃない
前向きではない
誤解はあまり嬉しくない

悲しいとか懐かしいとか
羨ましいとか自分は駄目だとか

どうだっていい
どうだっていい

何気ない日常の中で
例えば君が
君が笑う時
それは合図だ

覚悟を決めるぜ
おれは全てを見ていたいんだ

2004/10/16 (Sat)

[182] それでも
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風が強いこんな日には
消えたくなるんだ
不意に湧いた言葉
些細なことで悩んだりするんだ

風が強いこんな日には
消えたくなるんだ
"大丈夫だ"ってそんな言葉
直に色褪せて嬉しくないんだ

目を閉じて3秒後
瞼の裏側で
空にいるような感覚
地上5cmの夢で

感情を探して
感性を澄まして
目に映る色は
確か昔見たような
もう触れられないような

あの時の優しげな言葉は今でも

2004/10/20 (Wed)

[183] 例えばこれが本当なら
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いつだって
過去を取り戻せた事は無く
ほら今だって
写真は動きやしないんだ

何を手にするわけでもなく
何が欲しいわけではなく

いつだっけ
この記憶の風景は
思い出したって
変わらないのは知ってる

ただ何を手にするわけでもなく
何を探しているのか

理由なんて後から付いてきて
また分かったフリで
今日だってほら
気付いたときには
もう遅すぎて

例えば
自分が誰だとか
例えば
孤独の意味だとか

まるで自分の事だって
また分かったフリで
今日だってほら
気付いたときには
もう遅すぎて
気付いたときには
もう誰も居ない

2004/10/21 (Thu)

[184] 理論など要らない
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汚れてしまったと
彼らは笑う
別にそれはそれとして

例えば
知らん人との会話
繋がった一瞬は
素晴らしい事で

分かったのは
境界線は無いと
不条理さどうのこうの繰り返しても
それは感情が全てで

平和主義者に
平和を問われて
地球儀を割ってみた

この"世界"は僕のもの

発狂寸前の街の
三丁目の角辺りで
空気の振動に触れて
感受性に応答して
声にもならん様な叫びで
意味の分からん言葉で
分かり合いたい

2004/10/22 (Fri)
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