詩人:soul | [投票][編集] |
不安なニュースで世界が終わる前に
心の隙間へ
薄っぺらいプラスチックな感動で
心が揺れる前に
心の隙間を
繋ぎ止める言葉が見つからないから
繋がりを確かめる強さを探して
僕は進めないまましゃがみ込んでいるんだよ
彼女は透明な風景を見つめていて
これで良いのと
涼しげに笑って
僕は強くはないんだ
子供みたいに
ただ泣いていたんだよ
新しい朝が来て
昨日にさよなら
柔らかい風がそよいで
優しく全部流していくよ
僕が見た夢は確か
こんなにも素晴らしい四季彩
柔らかい日
そして僕は呼吸する
終わらなかった世界のど真ん中で
詩人:soul | [投票][編集] |
それは限り無く純粋で
それは無限の様で
それは永遠の様で
それはいつも二面性を持っていて
それは限り無い力でもあって
それは限り無い恐怖でもある
それは限り無く不可思議で
それは確かなものでもある
僕が例えて言えばそれは
満たされた空虚だ
詩人:soul | [投票][編集] |
薄れゆく真実と不実の境界で
探し続けるのは自分の在りよう
目を閉じて夢に縋るのは
知らぬ間に崩れる自分を恐れているから
光で手を透かした
太陽の暑さに溶けて消える
透明な風景の中で
現へ繋がる夢を見て
一つの世界が終わる様に
花が落ちた
一つの世界を蘇らせた
忘れかけた思い出
絶え間ない日常の一こまの情景
薄れゆく真実と不実の間
今日を生き抜いた僕は
目の前の風景に何か足らぬままで
手にした全てに何か足らぬままで
詩人:soul | [投票][編集] |
今日も撃ち抜いた言葉が風に揺れていたんです
窓の外空色が染まって空気に触れてみたんです
そしたら夢を見ました
空飛ぶ夢を見ました
意味はないのです
いわば抜け殻
それでも笑っていたんです
笑っていたんです
今日の風はやたら冷たくて頬に突き刺さるんです
窓の外四季彩に見とれて呼吸をしてみたんです
その内日が沈みました
幾つか言葉を手にしました
意味はないのです
いわば抜け殻
それでも笑っていたんです
笑っていたいんです
現実を撃ち抜いた言葉が風に揺れていたんです
窓の外誰も知らない場所から世界を見ていたんです
手にしたものを幾つかいつかは忘れてしまうそうです
それでも笑っていたんです
笑っていたんです
詩人:soul | [投票][編集] |
例えばそう
眩しすぎない明るさを求めているんだ
意味が無いと
嘆いていた思い出は過ぎ去った
後付けの理由はもう何処かに置いてきた
もし明日が何も無いにせよ
僕は進むのだろう
木々を騒がす風が止んだ
モノクロのフィルム張りの世界
この空は僕にとって沈黙の自由
感情が揺れた
視想の広野で
気付いた事は
僕が在ること
詩人:soul | [投票][編集] |
夢とか言ってもさ
結局は夢のままでさ
安易な答えで止まっちゃうんだ
僕がみたいのはさ
眩しい極彩色じゃなくて
もっと温い何かなんだよ
僕は死んだように生きたくはない
待つのはやめたんだ
世界平和なんて説いてもさ
僕にはリアリティ無いからさ
ああ実際は夢
僕がみたいのはさ
安易な希望じゃなくて
99%の絶望なんだよ
僕は死んだように生きたくはない
もう待つのはやめたんだ
そこに愛が在る故に
本当の幸せなんて夢
ああ結局は日々の泡のように
詩人:soul | [投票][編集] |
ゆっくりと幾つも
日々を見ていた
地平に溶ける赤を
見ていたの
変わり無いものは
無いこと知っていたはず
目に見えない何かを
信じてしまったの
風見鶏は空を見上げたままで
舞い上げる片道の羽は使い切ったらしい
いつかの願いもその内忘れていくのでしょうか
煮え切らない感情を抱えたまま
見ているの
ゆっくりと日々を
幾つも幾つも
詩人:soul | [投票][編集] |
いつだってそうだ
ああ
ぼくらは何か足りないままで
見えるはずのない
明日を待ち焦がれていたんだ
ありきたりな想像で
希望を手に入れて
自分は救われた気になっただけ
そこから抜け出せないフリをして
愛を欲しがっては
愛に怯えて
動きだす事を恐れて
行き先を見失って
手のひらに在った
僅かばかりも無くしたままで
願いが叶います様になんて
どんな顔して言うんだろう
ああ
詩人:soul | [投票][編集] |
あるがまま生きれたら良い
今日の風は通り過ぎていって
そんな思いを薄めた
成り行きまかせの日常なんだが
どうやら先に何かありそうな気がして
手を伸ばしてた
幸せになりたいと願っても
その内一つずつ忘れていって
そんな思いも一時
行き当たりな日常なんだが
どうやら明日は来るらしくて
皆同じ方を見てた
空の色は相変わらずで
今日も風は通り過ぎていって
いつかの思い出も薄れた
いつも通りに生きていても
どうやら先には何かありそうな気がして
手を伸ばした
それも直に忘れていった
詩人:soul | [投票][編集] |
何気ない日常の中で
見えるはずのない物を触ろうとして
手を伸ばした
まるで薄い油膜に遮られたようで
触れられなかった
僕は不安定な体勢で空を仰いで
揺れた感情を抑えようとして
目を閉じた
まるで宙に浮いたような感覚で
僕はさかしまっていて
まるで夢から覚めたような
もしかしたらまだ夢の中にいるような
感覚
そこにあるのは
暖かいような
悲しいような
切ないような
寂しいような
ああ
鮮やかに舞い上がる情景を僕は見たんです
相変わらず時計は律儀に進むのでしょう
知っていたはず
なのに
こんな気持ちは何に例えられるでしょう