詩人:アイカ | [投票][編集] |
傷つけてしまったの。
きっとこの体戻る事もないと思うわ
もう私などほうっておいて……。
夜道で
一人わざと声をあげて泣いてた
私をかまうのはもうやめて……
醜い姿、貴方に晒すの怖いから……
月が見てた……
月が見てた……
いくら泣いても
光が浮かび上がるのは変わらなくて……
妬ましくて
恥ずかしくて
どんなに嫌だと
思っても
こんな私を
今さっき、確かに
月が見てた……
月が見てた……
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ほらみて
空が酷い色してる
この世界って
どれもこれも汚れきってるわ
だから飛び降りて死のうと思うの
そうね
そんなに悲しいなら一緒にどぅ?
散らばった
散らばった
まただわ
また聞こえる。
汚れきった笑い声
望み通り
銃を撃てばいい
望み通り
全て潰せばいい
望み通り
あの女愛せばいい
私なんてほっといて頂戴。
私なんてほっといて頂戴よ。
ねぇったら
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心が死んだ日
今日がちょうど
私の命日。
ふらふらと生きていくのには
もう、うんざり。
この体、完全否定したげるわ
この体生きるのをやめたとて、
私には関係のない事ですもの
空虚が頭をもたげ必要などない
糧を探し回る口
大嫌い。大嫌い。
心が死んだ日
今日がちょうど
私の命日
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金網の張られた
小さな小瓶の中で
白い蛾が
風に踊る木の葉の様に飛んでる
何度もぶつかっては落ち
やがてりんぷんはパラパラと剥がれ
小瓶の底に白い雪を降らせました。
さぞ痛かろう
さぞ苦しかろう
その傷ついた体を私が癒してあげる。
さぞ痛かろう
さぞ苦しかろう
体の痛みに勝る
心の痛みを見たわ
誰も気づかぬ痛みに
私が気づいてあげる。
さぞ痛かろう
さぞ苦しかろう
その傷ついた左手
私が洗ってあげる
黒くこびり付いた血を私が拭ってあげる。
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もう駄目みたい
笑顔を作ってしまう。
それは子供の頃からの私の癖。
誰よりも
愛されることに執着し、
誰よりも可愛がられる事が大好きだった。
体の中のサビを落とすために
必死になって
もがいてみたけれど
もう駄目みたい。
何も残らない
何も掴めない
冷えた布団の中で、
震えながら朝を待つなんて日常で
ぐっすり眠れる日なんて
一度もなかった。
何も聞こえない
何もココにはない
これ以上耐えることできない。
もう………
駄目みたい……。
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心と体とが日々、
別々に思えるのです
規制された
行動範囲の中で
どうにか変わろうと
努力をしているつもりです
「変わったのだ」と思う事が大切だと、
あなたは笑って言います
きっと私に
そんな異形はできません
真実は真実なのですから
それならば
それならば
認めましょう
心は死んでしまった。と
それならば
それならば
認めてしまえ
体は抜け殻のごとく
生きている。と
愛情を欲しがるがために
苦しいのですから
変化を求めるがゆえに
寂しいのですから
終わらせてしまえ
何もかも
変化を望めど
叶いません
幸せ欲っすれど
叶いません
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どうせなら
証明が欲しい。
傷でも
アザでも
目に見える所に。
どうせなら
洗濯表示みたく
私に針金でタグでも付けてよ。
番号で右から順に並べられるなら
それでもいいわ。
きっと居場所が見つかるはずだもの
私は右から三番目、
名前を番号で呼ばれようがかまわないわ
どうせなら
カッターで腕に
整列番号を彫ってよ
一生消えずとも
かまわないわ
番号で並べられたら、
ここに居てもいいのでしょ?
ねぇ………いいのでしょ?
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私さえ居なければ
自由に羽ばたけるでしょう。
いくら強くても、二人分背負って
飛べないもの。
私さえ居なければ
私さえ居なければ
歌う事できるでしょう
笑う事できるでしょう
守る事できるでしょう。
私は邪魔者。
されど貴方のため疎外され行くなら
辛くとも耐えられます。
耐える事ができるのです。
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泣き叫ぶ事も
許されず
おそろしく静かな街を
私は何故か足元おぼつかず、
歩いているのです…………。
歩道橋から見る
夕暮れは
あまりにも綺麗すぎて、
私には
どう間違っても
似合わない
いつの日からか汚れてしまったのでしょう………。
いつの日からか忘れてしまったのでしょう………。
左手は死に急ぐ。
フェンスに手をかけ、
離そうとしないのです………
あぁ
離そうとしないのです……
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何もかも
切りつけたいのです。
壊したいのです。
強くなっていく
頭の痛みに耐えきれず、
ある日切りつけたのです。
心の隙間和らぐのならば、この腕の模様など
痛みと思いません。
この風景
少しでも和らぐのなら
私の目などいりません。
全部壊れてしまえばいい。
必要ないから。
最初に戻ればいい。
必要などないから