ホーム > 詩人の部屋 > アイカの部屋 > 投稿順表示

アイカの部屋  〜 投稿順表示 〜


[2] 黒うさぎ
詩人:アイカ [投票][編集]

夜には兎が住んでいます。
悲しくて悲しくて死んでしまった………
真っ黒な兎。

誰にも愛されずに死んでしまった………
黒い兎。

太陽を知りたかったのに許されなかった
真っ黒な………
……兎。

2003/07/21 (Mon)

[3] 卯月の夢
詩人:アイカ [投票][編集]

小さな小鳥が月を呼ぶ頃
冷えた温度が浅い光を終わらせる頃
漆黒の兎が平野を駆ける頃

低い音で聞こえる微かな歌声……

夢見ぬ坊や
私の腕で眠ればいい
愛など捨てて……
安心をし

不安など消し去ってあげる。

安心をし

貴方はもう目を閉じているから

夢果てた空に
私を浮かべて飛ばし
声など殺して
泣き続ければいい
消し去ってほしい。

2003/07/21 (Mon)

[5] 葬式
詩人:アイカ [投票][編集]

こんなに
みすぼらしい私の指………

貴方は愛していると泣いてくれた。
狂いすぎて求めただけよ
今はもう貴方など必要じゃないから。

華で飾られた祭壇……いっそ蹴りあげて
逃げ帰ってしまいたいわ……

こんなに汚らしい私の瞳………。
貴方は愛していると笑ってくれた。
一瞬の暖かさ欲しただけよ。

今はもう貴方など……
要らない
要らないのよ……
近さを求めたってあの日のまま

死んでしまったなら
「もう死んでしまった」と言って欲しかったわ。

2003/09/13 (Sat)

[9] 最後の音
詩人:アイカ [投票][編集]

この音を飲み込んでしまえば………
もう何も感じずにすむ

この光をそぎ落としてしまえば……
もう何も見ずに居られる

浮かんでくる
想い達は
一つ消え……
二つ消え……

……それでも
何かを欲しがってる

『……サミシガリヤ人。』

2003/07/27 (Sun)

[12] 『捜し物。』
詩人:アイカ [投票][編集]

空ばかりみていました。
捜し物は見つかりませんでした。

捨てたはずの夢の場所さえ思い出せないのです……。
キラキラと光る街を抜けて

私が立っていた
場所に還ってみたくて………。

キラキラと乱反射する瞳を探して

私が呼吸していた場所に
還って生きたくて……。


空ばかりみていました。
捜し物はみつかるでしょうか?

捨てたはずの夢の場所……
もう一度、
探してもいいのでしょうか?

答えてくれるのなら静かに笑ってください……。

2003/08/01 (Fri)

[13] 葬歌
詩人:アイカ [投票][編集]

憧れていること
すなわち死への
極端な依存……。

私の眠る行列には
明るい葬歌を唄って欲しい

明日死ぬならば夢をみていたい。
考えたくない事などありすぎるから……。

私の眠る行列には
明るい葬歌を唄って欲しい

言う必要のない
感情が、
今ここで、
消えた。

2003/08/03 (Sun)

[14] 笑わせ屋
詩人:アイカ [投票][編集]

自分の事をわかってないのさ……

わざとおどけて
笑わせ屋。
ツライんだけど
笑ってんだ?

どうしょうもない笑わせ屋
自分を作ってる
笑わせ屋

作り笑がお得意でマジな笑顔忘れちまった。

半分悲しい
笑わせ屋
心で泣いてる
笑わせ屋

せっせと笑顔の
仮面を作り
それを他人にくばって
喜んでんだ?

道化という名の
役を演じて
『希望』なんて
もう忘れてしまってる

誰かアイツに気づいてやれよ。

半分悲しい
笑わせ屋
心で泣いてる
笑わせ屋

一生笑って過ごせたら
それはそれで
楽しい事だけど…………。

ほんとは優しい
笑わせ屋

人が大好き
サミシガリヤ。

2003/08/09 (Sat)

[17] 恋愛憎悪癖
詩人:アイカ [投票][編集]

愛してる
その響き死ぬほど気味が悪い。
原因不明の嗚咽を止められないのなら
そんな事いわなけりゃいいのに。

心にもない事
口走った罰よ。
私は知らないから
その言葉の裏にある感情も
一気に吐き出しておしまいなさい。

アンタがどうなろうと
知らないから。

心にもないこと
口走った
罰よ。

2003/08/20 (Wed)

[18] プロフェッショナル
詩人:アイカ [投票][編集]

声を重ねたのは
その喉引きちぎるため。
夢をあげたのは
遠い遠い記憶消すため。

私はプロフェショナル。

究極の自作自演屋さんなの。

私はプロフェッショナル

さあ服を脱いで
アンタをフヌケにしたげるから……
きっと夢中にさせる
瞳は妖しく輝かせるもの。

私はプロフェッショナル。

もう離れたくないはずよ。

2003/08/24 (Sun)

[21] 身勝手
詩人:アイカ [投票][編集]

痛みを知る度に
汚れていました。

あたしを取り巻くのは生ぬるい湿気

……あの時跳ね返した鉄の感情は

傷んで錆びて
いつしか
ボロボロと音をたてて崩れ落ちてく
あの時必死で求めたのはこの傷消してくれると思ったからよ。

貴方の声が
ここにないから………

ここにないから……

軽蔑と言う名でくくられた、
この気持ちの悪い感情を

寂しさと言う名でくくられた
この気持ちの悪い現状を

伝えたくて、
伝えなくて。

勝手に泣いて
勝手に苦しんで
勝手に壊れてく

2003/08/28 (Thu)
200件中 (1-10) [ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 >> ... 20
- 詩人の部屋 -