詩人:アイカ | [投票][編集] |
歩き続ける事
私にはもうできない。
この場所で
ヒザをついて
崩れ落ちて泣く事
もうそれ以外できない。
色もなく
静かに滲む空
アタシは何処へ行った?
アナタは何処へ消えた?
意味のない事をつぶやいて
私は泣く事しかできない。
詩人:アイカ | [投票][編集] |
煌めく灯りは
少なくとも
私をあきらめはしないのね
吸いかけの煙草を
わざと落とした。
黒いアザを
わざと隠した。
この街は私に厳しすぎるのよ。
つぶやいた言葉は
快楽に満ちた空間を舞って
足跡を残すべく
最後の陰り見える日まで
不快に煌めく。
詩人:アイカ | [投票][編集] |
見せかけの先週に
置いてきた過去の瞳
君が想うほどこの街は
綺麗なんかじゃないよ
知り得ないなら
知らなければいい
壁にぶつかって砕け散るまで
僕らに未来なんてない。
あの時本気で僕らの空の上だけが
永遠だと思ってたよ
電信柱の陰から
電線にぶら下がって
苛立ちを叫ぼう
ほら聞こえるはずさ
夜に噛みつく音が
くだらない世界には
くだらねぇって
いってやるよ。
詩人:アイカ | [投票][編集] |
足りない物数えても
キリがない事分かってる。
歩いて
くたびれた靴を
しまっておきたい
そう思うだけ。
腐った歴史の上で
倒れた人影……
その背景を見ないふりしてたわけじゃないけれど
誰も私を見ないのは
なんで?
それでも笑って居られるのはなんで?
自分、壊れかけてるの知ってる。
背中焼けただれてるのも知ってる。
足りない物数えても
キリがない事………
分かってる。
詩人:アイカ | [投票][編集] |
その光が目にしみて
僕は泣き叫んで
目を閉じたから、
今、貴方の姿も見えないと
わかってくれるだろうか?
僕にあの綺麗な空は飛べやしない
雨だってこの声じゃ呼べやしない
だけど
だけれど
二人でできる事
今にも凍えそうな
この大地に
二人で少しでも
水をまこうか…………
何もないと
悲しく笑う
貴方だから
せつないほど
美しい
貴方だから
これ以上
歩けないと言うなら
立ち止まり
この大地に
水をまこうか
詩人:アイカ | [投票][編集] |
今、泣きたい時
今まさに、
涙を流すべき時
こんな時に限り
都合の悪い規則が私を縛るのだね。
人前で泣く事など
できません。
こんな時に限り
プライドという屁理屈が
私を縛るのだね。
私は強い。
強いのだ…………。
そう言い聞かす。
人前で泣く事など
できません。
詩人:アイカ | [投票][編集] |
1メートル先
雨が降っていました
ジーパンの裾は泣いていました
銀行の前には
自転車に隠れて
青い布にくるまれた
猫が倒れていて
そこにだけ
色の違う雨が降っているようで
途端
動けなくなる足を
右手で
何度も
何度も叩いたのです。
貴方の死様が
重なってしまうので…………
重なってしまうので…………
見たくはなかった。
見たくはなかったのに
詩人:アイカ | [投票][編集] |
不純
不健康
虚弱体質
息切れ
片手に絶望を持ち
アタシは踊る
あぁサミー
微笑む変わりに
お金を頂戴
酸素
水
風力発電
生きていく為に
お金が必要
安易に口ばしるが為
私は踊る
サミー…………
あぁサミー
詩人:アイカ | [投票][編集] |
ジョイントで
トリップするのさ
止めようとする奴は
逆吊りにしてやるさ
めぐる幻覚の中で
タイムマシーンを探してた。
めぐる幻覚の中で
ちぎれた指を拾ってた。
なんども注射を
打たれたから
医者は嫌い。
なんども私に
入ろうとしたから
貴方は嫌い
記憶喪失
処女喪失
忘れるため
忘れるためさ。
忘れるために
トリップするのさ…………。