詩人:アイカ | [投票][編集] |
南から
北まで
子供が
自殺するのが
大はやりだね?
きっと綺麗な朝は
どこの国にも
来やしないから
誰か私に
値段つけてよ?
誰か私を
買ってみてよ?
排気ガスの街を捨てて
万華鏡の向こう側へ
行きたいんだ。
綺麗すぎて
どうしても
にじんでしまうから
万華鏡の向こう側へ
行きたいんだ。
あの世界が
恋しくて
恋しくて
死んでしまいそうだ。
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まともじゃない
思考回路で
何もかも全て
人のせいにするから
自分は悪くはないと
思う事にしたから
何もかも全部
裏切ったから
私は素敵な女でも
立派な経験の持ち主でもない。
だから体を切りつける事にします
体には罰を与えなければね。
中身の痛みを
消すために
外の痛みで誤魔化す事にします
道化の化粧で
傷を隠さなければね
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北校舎の
陽の当たらない場所
別に
一人でかまわないよ
そう言ったのは
体凍りついてるの
隠すため。
確に
ここから動けやしないわ
確に
椅子から立ち上がれないわ
私を無視するのは
勝手だもの。
それならば
よろしくてよ
こちらから
無視してあげる。
休み時間は
泣いていた
トイレの中で泣いていた。
いったいどこで
泣けばいいのか
分からなかった。
北校舎の
陽の当たらない場所
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頭の悪そうな
服を着て
チェーンのついた
靴で飛ぶ様に
毎日毎日、何かが変
夢の死骸を食べる
冷たくて
賢い娘
夜は瑠璃色
世界は薔薇色
異国の香りの呟きを
香水色の林檎を
かじった側から
捨てていく
誰も救ってはくれないと言うことを
自分に明日は来ないと言うことを
何もかも
知っているから
少し前まで
泣いていた
可愛い娘
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見殺しになどしないから安心して
愛する人よ
愛する人よ
誰も貴方が誰かなんて
教えちゃくれない。
だから
そのまま笑って
夢見てて
目を閉じて
どれだけの
日々を重ね
確にこの影は色褪せて
貴方の一番
悲しい声が聞こえる
孤独で寂しい夜は
何処で何をしてたの?
愛する人よ
愛する人よ
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さようならは嫌いです。
さようならは嫌いです。
愛しい人は
後にも先にも
今は居ない
あの人だけ。
新たに救おうとしてくれる人など
存在しません。
さようならは嫌いです。
さようならは嫌いです。
毎回
大体
分かっているけど、
私の周りに
集まる人は
遅かれ、少なかれ
必ず去っていくから
少しでも
少しでも
言葉を
交したいけれど、
どうやら声が
でなくなってしまったみたい。
歌えない
話せない
貴方を想う気持さえ
口から出てきそう
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確に涙しか出ない。
他に何もなくて焦ってる毎夜、毎夜……
それに理由など
いらないと
厳しい優しさで
教えてくれたね
この体、折れるほど
抱き締めて?
私が存在している事
辛くても教えて
嘆き呟き幸せ
あの時
信じられる物
一つだけ
明日来ない
今、探し物
見付からないもの
この体、折れるほど
抱き締めて?
貴方が存在していた事
辛くても教えて
どうかその言葉を
届けていて………
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時間を
強く待っていた
この季節に
死んでしまった
アイツと
同じ顔
同じ声
同じ掌の
奴が誰か教えてくれないか
同じ言葉
同じ優しさ
同じ温度の
奴が誰か教えてくれないか
勝手に
アイツになるなと
忠告してやる
勝手に
アイツを分かるなと
忠告してやる
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あの日の雪は黒かったよ
手先は凍る冬の月
体に刻まれた
傷の数で
君の痛さが
分かるんだ。と
呟きながら
後ろから抱き締めて
離さないでいてくれたじゃない
あの日、
あの時、
貴方、いつか聞いた
唄のように
一瞬で消えてしまったから
あの日の雪は確に
黒かったよ
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人間は汚いですか
人間はずるいですか
私の体は汚れてますか
私の声は五月蝿いですか
本当は
本当は
生きていたいですか
本当は
本当は
死んでいきたいですか
本当の事
聞いてしまわないように
ちゃんと耳を塞ぐから
知らなくてもいい事
知りすぎてしまって
いつの間にか
綺麗な物が分からなくて
高い高い空が
心から憎かった