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いつもの駅
いつものゲーム
三秒間
機械が通りすぎる気配がしたら
目を閉じて
重心を前へ………
頭が沸騰して
体が混乱して
一瞬飛べた
確に浮いた
そんな物信じないと
貴方はきっと
笑うけど………
探せたかも知れない
この私を
最後まで
見捨てない誰かを…
STACIE……
貴方の声になりたくて
幸せの破片を
ロックでお願いするわ………
三秒間
その間に
確にモァトゥライフが聞こえてた
いつも
いつも
同じゲーム
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産まれてこなきゃ
よかったね?
あの日
君に吐いた言葉が
今も私を苦しめて
感情の傾きさえ
記憶にないのに。
この道で踏んばって
歩けなくて
またアタシは置いてかれてしまう
この空が高すぎて
飛べなくて
またアタシは置いてかれてしまう
産まれてこなきゃ
よかったね?
あの日
君に吐いた言葉が
今も私を苦しめてる
名も泣き人よ
なも鳴き人よ
貴方はだぁれ?
名も無き人よ
名も亡き人よ………
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知らぬ間に
指がやぶけて
いつの間にか
歌えなくなって
でも
それでもまだ
少しだけ
暖かさを
欲しているから
青いあおい海は、
あの時確に
暖かかったよ…。
追いかけて
追いかけて
でもそれでもまだ
少しも
追いつけはしないから
蒼いあおい海は、
あの時確に
暖かかったよ…
知らぬ間にか
てっぺんを睨んで
いつの間にか
歩けなくなって
でもそれでもまだ
救いを求めてるから
それでも
まだ
三本目の腕を
隠しているから……
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愛だとか夢だとか
この時代じゃ
たぶんきっと
100円くらいで買えてしまうね
人ゴミは
本当にゴミの様だね
吐く息は見方によっちゃあ真っ黒に見えるね
コンクリートは
きっと
マシュマロみたくフワフワしてるかもよ
確かめてみようか
確かめてみようか
そこに何があるのか
探してみようか
探してみようか
ああ
布団に吸い込まれていくよ。
私が
見えなくなる前に
手を掴んで
こっちの世界に
引き寄せて………
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満ち足りない月を
見てる
あの姿は
ちょうど私の分身
どんなに深く
求めあっても
きっと誰も
私を満たせはしない
その感覚に
もがき苦しむ。
ちょうど今
貴方もそんな感じだろう
欠けた光を見た時
誰も居ない
独りぼっちの世界に
迷い込んでしまった様に思えた。
繰り返し
傷付け合っても
欠けた所を
えぐられても
もう何も感じない。
せめて一つだけ
願いを溢せたら
せめて一つだけ
守れる物があったら
よかったのに………
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操る指は
昨日より細く………
何かを食べれば
体の中、
卵が産まれ
いつしか私の腹を破り
そしらぬ顔で歩き出す
私が
殺せばよかった
亡くせばよかった
かすかに鈴の音
聞こえてくるのは
私の耳が
オカシイからよ
血のかたまりを
足の間から
かき出すだけ。
腹の中の小さな心臓を潰すだけ。それだけ
貴方は
私を守ると言って
金を置いて逃げたのね
大好きだなんて
ダイスキだなんて
大好きならば
殺してほしかった
亡くしてほしかった
I love me.
I love Sunny boy.
but he's dead......
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嫌でたまらない
嫌でたまらない
部屋の隅には
しばらくぶりの
煙たい埃に
顔をしかめてる
黄色い熊の縫いぐるみがある。
貴方の声の入った
テープレコーダー
聞くのが嫌で、嫌で、
タンスの上から二番目……
服に埋めておいた。
貴方の叶えられなかった夢を
平然と語れるあの子が
恨めしい
大切な事知り尽してるあの子が
憎らしい
独りで東の町へ
行くのですね
私には知らぬ顔で
独りで夢を
掴むのですね
私にはできぬ顔で
あぁ憎らしい
あぁ憎らしい
嫌でたまらない
嫌でたまらない
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踊るほどに
叫ぶほどに
『虚しい』
が絡み付くから
二人共に
薄い梅色のワインなど
記憶がなくなるほど
飲んで
そのまま冷たい川に
手を繋ぎながら飛込んで
心臓麻痺で
逝ってしまおうか
冗句ではないよ
冗句ではないよ
グレープフルーツの月が私と同じように
独りで輝くから
貴方はその隣の
小さな星になれる
冗句ではないよ
冗句ではないよ
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私の声さえ聞こえない場所で
貴方は一人泣いていたの?
切り刻んで捨ててしまう事
繰り返して
笑っていました……
自分の指
曲がっていく事
分かって居ました
これ以上には
一体何があるの?
私の声さえ届かない場所で
貴方は一人生きていたの?
どうかこのままで
このままでいい……
薄橙の
肉を切り裂いて
私はその奥が見たいとダダをこねる
これ以下には
何があるの?
何も残らぬ白い紙きれを……
きっといつか消えるあの文字を……
冷たい貴方の指を
私は冷たい指で
暖めようとする
いつまでたっても
冷たいままで……
その指は、その指は。
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愛情は数あれど
その形は一度も重なる事無く
貴方と過ごす部屋なら
二人の方が辛い
二人の方が痛い
いつかは終るさ
愛の詩
「君を愛しているフリだった」
厳しい捨て台詞を
その場で吐いてよ
そしたら私
最後くらいは
格好よく
“楽しかったわ”
と言ってみせる