詩人:哀華 | [投票][編集] |
今にも
死にそうな夜には
あっちの
そっちの
裏側の裏側の裏側へ
隠れていたい
悲しい歌ばかり
選んで
寂しい歌ばかり
歌ってしまうから
きっと最後は
悲しい。と
寂しい。が原因で
死ぬんだろうか
隠れてるのは
忘れたり
出来ないせいで
隠してるのは
自分なんて
分からないせいで
どうしたら
独りは
消えるのかしら?
なんて
呟いて
なんて
単に
煙が目に滲みただけ
そんな理由で
わざとらしく泣いた
足の裏側が
ズタズタで
もう歩けないのさ
背中が焼けて
膿んで痒くて
たまらないのさ
疼くのは
体の真ん中の
寂しげな空洞
明日も独り
あさっても独り
嗚呼私ってば
ずっと
ずっと
この先だって
独りなんだね
詩人:哀華 | [投票][編集] |
真っ青な空が
1センチ欲しい
君の体に悪魔が
住むと言うのなら
明日の分の
苦しいを一つ
この手に
分けて欲しいんだ
何も言わずとも
伝わるが故に
君の"苦しい"が
少し分かるから
明日の分の
悲しいを一つ
この手に
乗せてほしいんだ
君のその目が
泣くのなら
この目も
一緒に…
そう思う
真っ青な空が
1センチ欲しい
四角く切り取って
この手にそっと
乗せて欲しい
いっそこのまま
悲しいまんま
いっそこのまま
哀しいまんま
二人見上げて
溶けていよう
恥ずかしく
なるくらいの
真っ青空に
詩人:哀華 | [投票][編集] |
誰に歌えば
いんだろう
誰に伝われば
いんだろう
歪んだオレンジ
橋の上で一人
自分を叫んだ
今日の終わり
格好つけて
楽しいよ。なんて
まるで嘘さ
格好つけて
大丈夫だ。なんて
まるで嘘さ
橋の上
瞬くのは
サミシガリヤ人の
声にならぬ
声、また声、
考えずに
感じればいい
寂しいってのが
本当の
本当は
どんな事だか
すぐに分かるよ
気にするな
無理なさんな
アンタはきっと
優しすぎるだけ
誰も言わないから
自分で
言っちゃったじゃないか
もうカンベンしてよ
お願いさ
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まったくもって
低率国
何かにつけて
健康水準
少しお手を拝借
クラップ・ユア
リトルハンズ
世界有数の
長寿国だとさ
米とか普通に
食うからね
世界有数の
自殺国だとさ
腕とか普通に
切るからね
笑ったらいい
馬鹿にしたらいいよ
世界は狭い
世界は広い
いろんな人が居て
そして
そして
私は
ここに居る?
手の感覚も
定かじゃない
冷えきって
頭も働かない
感覚を早く頂戴
視覚を早めに頂戴
愛いずる日
夢いずる日
生々しく
血生臭く
生きるんです
生きるんです
小さく頷いて
地面を掌で
押さえつけた日
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涙のたまる道
無機質な地下鉄
気味の悪い明日へ
中指を立てて
笑った
こんなまま
少しでも歩けば
体はびしょ濡れて
涙の道は
ぐにゃぐにゃと
跳ね上がる
なんていうか
なんていうか
恐怖感と
無気力症候群に
襲われる
毎日の繰り返しで
やっぱりさ
君の体には
二本線が引かれてて
脅迫されたその体の
行き場所は
いったい何処?
泣きぬれた
君の線が悲しく
目の奥で消えた
立って
いられない程の
激痛に耐え
なんとか
立ち続ける足は
あの時確かに
震えてた
涙のたまる道
その上で
向かい合った時
私だけが気づいた
君の一番
弱そうな場所
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世の中に
存在する物には
大体名前があって
人は当たり前に
その名で
それを呼ぶけれど
目に見える
物の名前も
目に見えない
物の名前も
本当に正しいのだろうか?
例えば
この目には見えない
物の名前が
いわゆる
感情としての
"愛" なのだとしたら
私はそこで
困ってしまって
どうしようもなく
泣きたくなるんだ
だって
愛なんて
元々知らないし
永遠だって
知らないもの
その言葉の指す先
この気持ちが
"愛"なのだとしたら
君はきっと
困ってしまって
悲しそうに
笑うんだろう…
ごめんなさい
ごめんなさい
"愛"がなんだか
よく分からない
ごめんなさい
ごめんなさい
"自分"も
よく分からない
だって嘘じゃない
この目には
見えない物の名前を
今さっき
心底知りたいと
思ったのさ
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最後笑えたら
そんでいい
最後笑えたら
そんでいい
いろんな事
ありすぎてさ
きっとアンタは
産まれたときから
沢山殴られてさ
手の甲にできた
十字架の火傷も
眉毛にできた
深い切り傷の跡も
喉仏にできた
消えない
赤いアザも
抱きしめたくて
抱きしめたくて
今でもまだ
疼くんだろうか
何処か悲しそうな目
その奥の
真っ直ぐさが
アンタの存在証明
上手く笑えない口
その奥の
消えない落書き
それがきっと
存在証明
最後笑って
生きててよかった。
そう言って欲しい
アンタが
居なきゃ
私はいつしか
成り立たなくなって
海の泡みたく
消えそうだから
十字架のついた
その手で
しっかり手を
つないでて
それが
アタシの存在証明
生きててよかった。
いつか隣で
言いたいんだ
そう背中に
書いたのは
ほんとうさ
照れ隠しで
言わなかったけど…
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あちこちに
少しずつこぼれた
幸せを
這いずり回って
かき集めて照らした
いびつな光を
放つのは
いろんな形
してるせいで
堅かったり
柔らかかったり
熱かったり
冷たかったり
まるで一つに
なりゃしないのさ
僕は僕が嫌いです
私は私が嫌いです
ニンジンよりも
ピーマンよりも
なによりも
なによりも
大嫌いです
幸せください
ちょうどいい
大きさ形の
とびきりのやつを
幸せください
幸せください
君の思うところの
一番のやつを
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生暖かな塩水は
傘を開くとき
飛び散る
水滴の様に溢れて
ぐしゃぐしゃと
目の下を流れた
今だって
14歳からの
哲学を考えてる
明日も私は
生きてるんだろう
相変わらず
苦笑うんだろう
本当の事が
知りたいんだ
もしも
知っていたなら
"毎日、毎日、
くだらない"
そんな中でも
強く息ができるはず
息をするのは
当たり前
そう
言われてもねぇ
いつか死ぬのも
当たり前
そんな事
言われてもねぇ
理解など
できませんが…
何か問題でも?
何もかも
不思議なのさ
苦しくて
たまらないのさ
生きる事?
なんだそれ。
考えれば
考えるほど
反吐がでる
詩人:哀華 | [投票][編集] |
ここはジャンキーの
たまる店さ
クルクル回る天井
いつも以上に
弾ける街の明かり
今日だけ
切り取って
ガクに飾りたい。
そんな気分だから
なんて変な日
なんて変な日
午後は午前で
明日は昨日で
アンタはアタシで
アタシはアンタ
なんて変な日
なんて変な日
ほらね
なんかいい感じ
楽しいお薬の
効果なのかしら?
感じたことない
刺激がほしいだけさ
どうしょうもなく
寂しいからさ
君の頬に
触れたいからさ
手が震えて
今確かに
黒い空が掴めた
自分が怖かった日
なんでもできると
感じた日
自信過剰の
変態少女だったワケを
アンタには教えて
あげるから
こっち見て
ねぇ
笑ってよ