詩人:哀華 | [投票][編集] |
その辺に
やたら転がる
規則と正義に
何も思わず甘えること
できたなら
今より少しだけ
強くなれたかもね?
だったらなんだよ。
なんて笑う君は
目の奥で
大人の裏を完全に
見抜いていて
あの家には
何もないから
帰らない。
そんな笑顔葉が
痛すぎて
痛すぎて
アタシ達
帰りたくない症候群
今日から自分らで
そう呼ぶよ
アタシ達
夢見がち症候群
今日から自分らで
そう呼ぶよ
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孤高の歌姫
見事な復活の日は間近
本当は
歌いたくて
たまらなかった
本当は
譜面の上
いつかの夢を
もう一度見たかった
Under the Bridge
あの橋の下で
もう一度
あの時の私を
見つける日まで
昨日を見つけ
この指先には
花が咲くのでしょう
Under the Bridge
あの橋の下で
もう二度と
触れることない
君の背中を
酷く冷たい
コンクリートの壁
螺旋階段のその奥を
愛していた
そんな言葉で
片づけられない
探していた
今だって
からみつく熱は
こんなにも
愛おしいから
Under the Bridge
あの橋の下
幸せの落とし物
あの橋の下
私の隠し場所
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走ればいい
そのちぎれそうな足で
叫べばいい
その小さな体で
手当たり次第
ケーブルで繋がれて
きっと誰もが
ドス黒い
本音を隠してるのさ
誰にも言えない
本当の事って
アンタは知ってる?
だって
見えない力の
その支配の下で
錆びたバイクに
しがみついて
世界の終わりを
待つだけなんて
カッコ悪くて
笑ってしまうもの
走ればいい
そのちぎれそうな足で
叫べばいい
その小さな体で
手当たり次第
ケーブルで繋がれて
がんじがらめの
その後
私には
灰色の空と
灰色の子猫と
残像の死骸が残るから
何も怖くないさ
世界の終わりなど
何も怖くはないさ
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降り出した
雨がやんで
イラだった頭を
レンチで殴った
ベットに沈む左手
「あぁ疲れた」
また一つ。
見失った物も
分からずに
そこで涙をためて
時計の先を睨んでた
今日もまた
終わること
知っているよ
最初から
私には
何もないから
何もないから
「あぁ寂しい」
また二つ。
よかったね
その口で息ができて
肺が腐る前に
走り出さなきゃ
朝が来る前に
呼吸困難で
死ぬだろう
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流れに逆らって
震えながら
夜が明けて
その時が来る
飛び出すんだ
この世界を
自由なんて言葉
笑いながら
叫んでいた
アタシ達
信じるべきもの
一つもなかったのさ
流れに逆らって
震えながら
力を抜いて
その時が来る
飛び出すんだ
この世界を
あの楽園は
もう消えたけど
あの場所も
あの景色も
巡り巡って
狂った体も
今は冷やして
ここへ置いていこう
きっとここより
すばらしい
世界がある
私の知らない
すばらしい
世界がある
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寄り添える場所
遠くを漂う
その目を
見捨てる事なく
闇にうかされた日
貴方は
感情のまま消え去って
私は
本能のまま
覗かれることを拒んだ
寄り添える場所
愛するという事を
知りました
遠き夏の日
貴方は片方の腕を
切りつけて
同じ痛みが欲しいと
困ったような
あの目で
私を見ていました
遠き夏の日
二人になったと
感じていました
愛するという事を
知りました
こんな日は
貴方を思い出し
泣いています
今でも
困ったような目を
溢れ出る悲しみを
思いだし
泣いています
いつのまにか
暮れる空
愛していました
心から
愛していました
体ごと
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苦し紛れの
いいわけ
貴方をつなぎ止めるための
一つの手段
感情論の行く末には
いがみ合うほどの
汚い事実が
口を開けてた
私を汚してください
もう白など分からぬくらいに
私を汚してください
もう一人など
怖くないように
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線路の上
酷く暑くて座り込んで
気化する汗を
ほったらかした
アイツだけの
温度でさえ
思い出せない
ねぇ
このまま
機械が通り過ぎるのを
待っていようか
冗談混じりの
申し出に
二つ返事で
答えて笑った
もう何したって
かまわないから
好きなように
すればいい
ねぇこのまま
機械が通り過ぎるのを
待っていようか
半分本気の
申し出に
二つ返事で
答えて笑った
規則正しく
ステージへと仰ぐ
おびただしい数の
腕も
もはや意味さえなく
歓声の中
君だけを見てた
悲しくなるくらいに
大切だったのに
もう何したって
かまわないから
君の好きなように
したらいいよ
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殴られて育った
アタシと
いつの間にか
捨てられた
アンタ
闇にまぎれて
二人寄り添い
泣いていた日
自分の位置さえ
分からなかったね
霞んだ瞳も
血の流れた指も
小さな笑みで
幸せなど
夢見ていた日
内側が膿んで
別々になった
体半分
四肢の温度など
もう忘れました
助けてください
そう叫んでいた日
見つけてください
そう叫んでいた日
誰も何も
発しはしないのさ
泣き叫び
痛いのだと
伝えても
誰も何も
思いはしないのさ
大変だね
それで終わるだけ
可哀想だねって
それで終わるだけ
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この光は
紫の風が
吹き荒れる前触れ
今でも
乾いてる部屋
草の力で
天まで昇るのさ
どうしようもない
脱力感に
ひっぱたかれた
海月のような
この生き方
本当に強いって事は
本当の弱いって事を
知ってるから
誰かの言ってた
そんな事
ぼんやりと
思い返して
煙草に火をつけ
吸い込みもせず
月を見上げる
この背中
止まらない
止められない
その始まりはきっと
弾けた頭の
欠片にも似てる
ねぇ教えてよ
上手な生き方って
どんなだっけ